ガンジス川の対岸、不浄の地はゴミだらけだった | インド旅行記14
バラナシのガンジス川対岸は不浄の地とされていて人が住めない為に何一つ無い広い砂浜が広がっている。早朝、俺はボートに乗ってガンジス川の対岸までいく事にした。
ガンジス川の夜明け
うっすらと夜が明ける頃、俺はボートに乗って夜明けのガンジス川を満喫していた。夜明けのガンジス川は物凄く穏やかで凄く神秘的な雰囲気だった。
人が住んでいる方の岸は町灯りが水面に反射してゆらゆらと奇麗に光っていた。薄暗ガンジス川はとても奇麗だった。(でも、実際の水は汚いと思う)
女優の長澤まさみさんは『ガンジス川でバタフライ』の撮影でこのバラナシのガンジス川を本当に泳いだらしい。かなり根性のある女優さんだなと思った。ロケもほぼ全てインドで行ったと言うので今度、見てみたいと思う。
夜明けのガンジス川では俺と同じ様に対岸に渡る人が沢山居る。穏やかなガンジス川の上から眺める風景も格別だった。
少し空が明るくなってくると昨夜のお祭りDev-deepavaliの名残のゴミも目につくようになってくる。
ガンジス川対岸、不浄の地に朝日が昇り、なんとも神聖な雰囲気になってきた。
いよいよ対岸に上陸
ガンジス川の対岸にたどり着く頃には夜が明けてきた。
ガンジス川の対岸には何も無く、ただ広い砂浜が広がっている。しかし、川岸はゴミの山。ガンジス川が聖なる川だとして死体を流すのはまだわかる。排泄物を流すのも昔からの営みだと言う事でまだわかる。だけど、聖なる川と言うのであればせめてゴミは流さない方がいいんじゃないか?インド人のそういう感覚が良くわからない。
ガンジス川に限った事ではないがインドではプラスチック製品のゴミ処理が出来ていない、特に安価で便利なビニール袋。インドを旅していて思ったのがゴミの問題、自然物はある程度の時間が経過すれば自然に帰るがプラスチック製品はどうにもならない。先進国では有毒ガスを出さないゴミ処理施設があるのでまだ良いがインドではビニール袋などのゴミをその辺に捨てるか燃やしてしまっているので有毒ガスも心配だ。これはインドだけの問題でもなく先進国が押し付けた文明の弊害でもあるように思う。
このままでは日に日に蓄積されていってしまうプラスチックゴミ、今後どのように処理をして行くのか?このままガンジス川に流したりしていては海に流れて地球が汚れてしまう。けっしてインド一国だけの問題ではないはずだ。
一度、憶えてしまった便利な物を今更、無くすと言うのは大変な事なので、無力な俺は何とかインドにゴミ処理施設が沢山出来る事を願う事しか出来なかった。
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