天界への旅がデザインされた大猷院廟、世界遺産『輪王寺』

公開日: 世界遺産 日本の世界遺産

輪王寺

輪王寺(りんのうじ)

輪王寺という建物は無く三仏堂、大猷院、慈眼堂などの多くのお堂、支院の全体を輪王寺と言う。国宝の大猷院と重要文化財37楝の計38楝が世界遺産に登録されている。

東武日光駅から『世界遺産巡り手形』を使ってバスで二駅目、最初に辿り着くのは『勝道上人銅像前』停留所。ここから世界遺産『日光の社寺』の見学が始まる。

勝道上人の銅像

勝道上人の銅像

輪王寺を建立した勝道上人(しょうどうしょうにん)は少年期から山林修行を行い、日光山(二荒山、男体山)を開山、四本龍寺(現輪王寺)を建てる。二荒山神社や輪王寺など日光山繁栄の源を作る。784年には中禅寺湖中禅寺(輪王寺の別院)を創建。

日光の社寺の生みの親とも言える人物の像

今回は時間が無くて行けなかったが中禅寺や中禅寺湖まで足を伸ばして華厳の滝なども見て回りたい。中禅寺のご本尊「千手観音」は勝道上人が自身が手刻されたと言われている。

三仏堂

日光山 総本堂 三仏堂(さんぶつどう)

平安時代に創建された輪王寺の本堂は日光山随一、東日本では最も大きな木造の建物で、徳川三代将軍「家光」公によって現在の建物に立て替えられた。

金剛桜

入り口には推定樹齢500年の天然記念物「金剛桜」(こんごうざくら)が植えられている。運が良い事にまだ金剛桜が咲いていた。

現在は残念ながら大修理中の為、解体されていて半壊状態になっている。修理中の10年間だけの新名所・天空回廊として展望見学通路があり、三仏堂の屋根頂上と同じ高さから修理現場を見学でる。また7階から見る外の日光門前町はかなり奇麗な風景だった。

三仏堂の看板

三仏堂は現在は改装中だが内覧する事も出来て、文字通り三体の本尊をまつっている。木彫三仏座像として日光の三山の男体山、女峰山、太郎山の神身体とし、千手観音、阿弥陀如来、馬頭観音の三仏を見る事が出来る。その他にも干支にちなんだ彫刻などを見る事が出来るので改装中とは言え内覧する価値がある。

三仏堂の庭

三仏堂の裏にある庭園も奇麗なので見応えがある。

相輪橖

相輪橖(そうりんとう)

相輪橖とは、相輪からなる塔で三代将軍「家光」公が、天下太平を祈願して天海僧正に依頼して建てた、高さ15mの青銅製の細長い塔。塔の上部に青銅製の鈴がついていて、その音色を聞くと願いが叶うと言われている。また、相輪塔は天台宗の象徴で比叡山延暦寺、尸羅度山曼殊院西蓮寺と並び、日本三相輪橖と言われている。

大猷院廟 本殿

大猷院廟 本殿(たいゆういんびょう ほんでん)

国宝・世界遺産
東照宮に似た作りになっているが家光公の「祖父、家康公を祀る廟所を決して凌いではならぬ」と言う遺命によって彫刻や彩色が東照宮よりも控えめに作られている為、重厚で落ち着いた雰囲気になっている。

大猷院廟 本殿

大猷院廟は権現造りと言う様式で作られていて江戸時代、最高の技術が使われている。建築物全体に純金に近い金箔が多用されている事から別名『金閣殿』とも呼ばれている。装飾も見事で全体的に黒、赤、金の色使いで重厚な雰囲気の見応えのあるお寺だった。

天界への旅

皇嘉門の道のりは『天界への旅』に例えられていて入り口の「仁王門」から家光公墓所の入り口に当たる「皇嘉門」まで、大小5つの門で、境内が仕切られていて門をくぐるたびに景色がかわり、あたかも天上界に昇っていくような壮大なデザインとなっている。

仁王

仁王門

重要文化財・世界遺産
仁王門に祀られている「金剛力士像」。なかなか迫力のある仁王様だった。この門から天界への旅が始まる。

二天門

二天門(にてんもん)

重要文化財・世界遺産
残念ながら現在修復中だった。背面に風神、雷神が祀られている事から雷門とも呼ばれている。背面の風神と雷神は見る事が出来た。

夜叉門

夜叉門(やしゃもん)

重要文化財・世界遺産
ここからの眺めは天上界からの眺めにたとえられているそうだ。このページの先頭の唐獅子の写真はこの夜叉門の飾り。

唐門

唐門(からもん)

重要文化財・世界遺産
幼少より祖父、家康を敬愛していた家光の遺言「死んだ後も東照大権現(家康)にお仕えする」により、息子の四代将軍家綱が建立した。唐風の様式で作られていて総金箔張り、群青、緑青、朱などの極彩色が施されている。

皇嘉門

皇嘉門(こうかもん)

重要文化財・世界遺産
家光公の墓所で奥の院を隔てている門。中国・明朝式の竜宮造りで別名「竜宮門」とも呼ばれている。この奥が家光公のいる天界と言う造りになっている。本当に壮大なデザインだ。

ここまでの5つの門をくぐり自然の景色と調和させながら天界への旅としてデザインされている。このお寺全体が『天界への旅』をテーマに作られていると思うと気が遠くなるような、本当に凄い建造物だと思った。
大猷院は自然美の中に人工の殿堂美が融け込む様に作られているので歩いてまわるにはかなり気持ちのいい場所だった。

今回、輪王寺の世界遺産でもっとも気に入ったのはこの天界への旅だった。まさかこんなにも凄いものだったとは・・・
小学生の時にこういう凄いデザインですよと教えてほしかった。(もしかしたら教えてたのかもしれないけれど)

拝観料は900円

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公開日: : 最終更新日:2014/06/13 世界遺産 日本の世界遺産

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