東寺(教王護国寺)| 世界遺産『古都京都の文化財』その5
京都ゆるチャリ倶楽部で自転車を借り、すぐ近くにある西本願寺へ行ったのだが本願寺は18:00まで入れると言う事に気がつき、本願寺には入らずに先に東寺(教王護国寺)へ向かう事にした。東寺は西本願寺から自転車で10分位。
東寺(教王護国寺)
東寺(とうじ)は796年に創建された真言宗の根本道場であり、東寺真言宗の総本山で「教王護国寺」(きょうおうごこくじ)とも呼ばれる。正式名は「金光明四天王教王護国寺秘密伝法院」と「弥勒八幡山総持普賢院」と言う2つの名称があり、宗教法人としての登録名は「教王護国寺」。国の重要文化財で境内は国の史跡に指定されている。また建造物、絵画、彫刻、工芸品、書跡、典籍、古文書など沢山の国宝がある。
住所:京都府京都市南区九条町1
真言宗総本山 東寺〔教王護国寺〕の公式サイト
http://www.toji.or.jp/
日本一高い木造建築物 五重塔
新幹線からも見える京都のランドマーク的存在である東寺の五重塔は、高さ約55メートルもあり日本一高い木造建築物となっている。
弘法大師空海が費用も人手も足らず完成の為に奔走したと言われる五重塔は落雷などによって4回も焼失したが、その度に多くの僧が弘法大師空海と同じように奔走し再建を成し遂げた。現在ある五重塔は1644年に再建した五代目の五重塔。
この五重塔の近辺で修学旅行生らしき学生達がなんと一眼レフのカメラで五重塔を撮影していた。最近の学生は修学旅行などで一眼レフなのか!?軽く衝撃を受ける。俺の時代は使い捨てカメラの『写るんです』だったのに時代の差を感じる。
俺がこのカメラを買えるようになるまでどれくらい働いたと思っているのだ!生意気な中学生め!と勝手に心の中で俺のデビルが毒づいていると回りにはiPhoneなどで撮影している学生も居た。
よくよく見るとあか抜けない顔をした数人だけがローアングル等でかなり凝った撮影をしている。俺が想像するに、あれはおそらく写真部だ。写真部なら仕方が無い、彼らは本気だ。そう思ったら急に微笑ましい気持ちになってきた。
頑張れ将来のカメラマンと俺の心の仏陀がささやいた。
金堂 東寺の国宝
東寺の本堂である金堂は1486年に焼失し現在の建物は関ヶ原の合戦後に造られたもの。屋根の中央の切り上げは東大寺の大仏殿や平等院の鳳凰堂にも見られる形となっている。
本尊はあらゆる病から人々を守ってくれる薬師如来と日光菩薩、月光菩薩(がっこうぼさつ)。
講堂 東寺の重要文化財
東寺を託された弘法大師空海が人生のすべてを掛けて密教の教えを伝えようとした、その密教の中心的建物がこの講堂。839年に完成し、1486年に金堂、南大門とともに焼失。現在の建物はその5年後に再建されたもの。
御影堂 東寺の国宝
弘法大師空海のお住まいだった御影堂。弘法大師空海はこの御影堂で講堂の立体曼荼羅を構想し、造営工事の指揮をとったそうだ。
東寺(教王護国寺)でもあまりゆっくりとしている暇はなく、一通り見たところで急いで西本願寺へ戻る。今日の寺巡りも相変わらず忙しい。
やれやれだぜ
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