レインボーマウンテン(Vinicunca)| 標高5100mにある絶景

公開日: ペルー

レインボーマウンテン (Vinicunca)| 標高5100mにある絶景

2017年2月4日

いよいよクスコでやり残した最後のミッション、レインボーマウンテンへと向かう。この山は、クスコから数時間の場所にあるVinicunca(ビニクンカ)と言う山で、近年、注目を集めている観光名所だ。今まで、マチュ・ピチュばかりが注目されていたけれども、レインボーマウンテンもかなり見応えのある場所だ。





レインボーマウンテン (Vinicunca)

レインボーマウンテンへの行き方は、今の所、クスコから出ているツアーに参加するしかない。俺たちが参加したツアーは80ソル(約2800円)で移動費、朝食、昼食、入場料10ソルを含むツアーだった。安いやつだと65ソルと言うのもあったけれども入場料とか付いているのかどうかは未確認。

早朝3時半〜4時くらいの間にお迎えのバンが来て、朝、6時ごろに朝食。そのあと、もうちょっとだけ走って大体8時半ごろから登山開始。

レインボーマウンテン (Vinicunca)

こんな感じの小川が流れている超美しい場所をトレッキングするのだけれどもスタート地点で既に標高4300m位ある。過去に俺たちが登った事のある最高の山は、エチオピアで二番目に高い山で標高4444m、いくらクスコで高度順応しているとは言え、スタート地点からハードルが高すぎるぞ!

レインボーマウンテン (Vinicunca)

レインボーマウンテンに行くまでの過程は、本当に美しい場所を通って行くのだけれども空気が薄すぎる。ちなみに標高4000mで酸素濃度はわずか60%になり、そして5000mを越えるとほぼ50%になってしまう。ちなみに8000mを越えると平地のわずか1/3になってしまい人間が生息出来ないデスゾーンと呼ばれる。

俺は登山漫画が大好きで『孤高の人』とか『岳』とか読んでたんだけれど、実際に4000mを越えると明らかに空気が薄いって言うのは感じる事が出来る。そして今ならリアルに想像出来る、デスゾーンってマジでおっかねーって。

ちなみに俺がいつも着ている黒いマーベルピークスのジャケットは孤高の人モデルだぜ

レインボーマウンテン (Vinicunca)

とは言え、ここはまだ標高4300m。まだまだ人が住む事の出来る世界で、俺たちはひーひー言っていても現地の人なら駆け足で仕事をするレベル。ただ、このツアーはかなり過酷なので高度順応が足りていない人は即、馬に乗った方が無難。料金は確か80ソルって言ってたかな。

サボテン

ここら辺のサボテンは毛が生えててなんだかモフモフしてる。
レインボーマウンテンに行くまでのトレッキングは景色がとにかく素晴らしい。レインボーマウンテンが在ろうが無かろうが十分にトレッキングを楽しめるような美しい場所だ。しかし、空気が薄いので歩くのがマジでキツイ。

レインボーマウンテン (Vinicunca)

なだらかでのどかなピクニックコースなのだけれども如何せん標高が高い為に身体が動かない。そう言えばエチオピアのシミエン国立公園でトレッキングした時もめちゃくちゃキツかった。

レインボーマウンテン (Vinicunca)

現地のおばあちゃんとかでも歩くのがメチャクチャ早い!と言うか俺たちがめちゃくちゃ遅いんだけど。とにかくハードな道のりだけれどもありがたい事に現地の人は、並走して馬を引いて歩いているから、もうダメだと思ったらいつでも馬に乗せてもらえる。(結構な稼ぎになるんじゃないかな)

レインボーマウンテン (Vinicunca)

俺は高度順応していたので平坦な道は、わりと平気だったけれども登りがとにかくキツかった。冗談抜きに半歩づつしか進めない。レインボーマウンテンへの道のりは、緩やかな見た目とは裏腹にかなりの地獄だった。

レインボーマウンテン (Vinicunca)

2/3くらい過ぎた所でマリちゃんが馬に。
たぶん、スタート地点あたりで小走りとかしていたから高山病っぽくなったのかもしれない。もう後半を過ぎていたので料金は30ソル(約1000円)とお安くなっていた。

レインボーマウンテン (Vinicunca)

馬に乗ったマリちゃんはあっという間に見えなくなってしまった。俺は最後の力を振り絞って、半歩づつ進む。マジで空気が薄い。

レインボーマウンテン (Vinicunca)

最後の頂き付近で馬から降りたマリちゃんと合流。この最後の登りがマジでキツい。
間違いなく、レインボーマウンテン最大の山場はこの最後の登り。あと、ほんの少しで山頂に辿り着くと言うのところに最後の試練が待っている。

レインボーマウンテン (Vinicunca)

この最後の最後の登りがマジでキツい。強風が吹き荒れ、急に凍えるような寒さになる。ニュージーランドのトンガリロ国立公園をトレッキングした経験から手袋を持ってきておいてマジで良かったぜ。

レインボーマウンテン (Vinicunca)

振り返ると、そこにはレインボーマウンテンが!
マジでキツかったけれどもこの風景が見られれば報われる。
登りは、大体3時間前後かな

レインボーマウンテン (Vinicunca)

登頂成功!マジで風がキツい。
山頂でゆっくりしたかったけれども寒かったので写真を撮ってすぐに下山。

レインボーマウンテン (Vinicunca)

レインボーマウンテン (Vinicunca)はマジで辛いだけあって見応え十分だったな。高度順応していたおかげか標高5100mでも下りはマジで余裕だった。あんだけ登りがキツかったのがうそみたい。

レインボーマウンテン (Vinicunca)

下りはわずか2時間くらいだったが途中からBB弾を一回り小さくした大きさの氷が降ってきて大変だった。流石標高5000mの高地。気持ちの良い行きの青と緑の世界とは別世界みたいになっちゃった。

山の天候はなめちゃいかん。

まぁそんな事もあったけれどもレインボーマウンテンは楽しかった。ただ、標高がマジで高いのでマチュピチュ行ったりしてある程度、高度順応してからじゃないとキツいと思う。

久し振りにハードな冒険だったぜ

クスコで泊まった安宿 ネイティーズ ゲストハ ウス(Naty’s Guest House)

ネイティーズ ゲストハ ウス(Naty’s Guest House)
一泊ツインで76ソル〜 Wi-Fi、ホットシャワー、朝食つき。ホットシャワーの出が良くて快適だったのは高評価。料金は安く無いが立地はコーリカンチャや12角の石のすぐ近くで、クスコのド真ん中。

親切な老夫婦が経営している宿で、最後の日、チェックアウトは朝の10時なのに夜の10時出発のバスだった為にそれまで宿に居ていいよと言ってくれた。本当にありがたかった。

マジでオススメの宿。

公開日: : 最終更新日:2019/01/16 ペルー

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