アントニ・ガウディの代表作のひとつ『グエル公園』

公開日: スペイン

アントニ・ガウディの代表作のひとつ『グエル公園』

Park Guell

12月17日

バルセロナの気候は最高で、スカッと晴れた青空と暖かい太陽の日差しがまるで春が来たのかと錯覚してしまうほどだった。ポーランド、ドイツの寒さを逃れてイタリア、スペインとやってきたが南下すれば南下するほど暖かくなる。

日本いいる時は、冬が寒いのはあたりまえで逃れようとすら考えないが旅をしていると寒さから逃げ出す事が出来てしまう。逃げると言う選択肢があれば当然逃げちゃうよね、だってスペインの気候はマジで最高んだもん、これで冬だなんて贅沢すぎる。

ガウディのグエル公園

前日にサグラダ・ファミリアを内覧してすっかりガウディかぶれになった俺たちはアントニ・ガウディの代表作のひとつ『グエル公園』に行ってきた。

この公園はディズニーシーにあるマーメードラグーンのモデルになったとも言われている。

グエル公園

1900年〜1914年の間に建造されたガウディのパトロンであり友人であるグエル伯爵とガウディの夢が作り上げた分譲住宅で、人々が自然と芸術に囲まれて暮らせる新しい住宅地を作り上げようとした。

アントニ・ガウディの代表作のひとつ『グエル公園』

入場料はひとり8ユーロ。
え!ここも金かかるのか!?
公園だから無料で行けるかと思ったけれどもしっかりと入場料が掛かる。スペインは観光費がマジで高くてキツい。

ガウディのグエル公園

今の時代であれば山の手の高級住宅地としてお金持ちが群がって買っていたであろうこの計画は当時の人々には全く理解されず、結局売れたのはたったの2件で、しかも購入者はガウディとグエル伯爵のみと言う悲惨な結果に終わり、計画は頓挫した。

アントニ・ガウディの代表作のひとつ『グエル公園』

グエル伯爵の死後、この公園は市に寄付され現在ではバルセロナ屈指の観光名所のひとつとなっている。天才達の思考は100年先を行っていた為に当時は全く理解されなかった、皮肉こな事に100年後の現在ではバルセロナの貴重な観光収入源となっている。

アントニ・ガウディの代表作のひとつ『グエル公園』

グエル公園は彩色豊かなモザイクタイルがちりばめられた美しい公園で、元々俺がもっていたガウディのイメージそのものの公園。俺がバルセロナでもっとも行きたかった場所のひとつ。

漫画『ギャラリーフェイク』の9巻で、彩色豊かな建築をするガウディは実は彩色音痴で、彩色は弟子のジュゼップ・マリア・ジュジョール・ジベールが担当していたと言うお話があるがこのグエル公園にはこんな逸話が残っている。

ガウディは自分の色彩センスの限界を知っており、色彩については弟子のジュジョールに全権限を与えていたそうで、ジュジョールがグエル公園のモザイクを貼りながら「どうでしょう?」と聞くと、後ろで見ていたガウディは「好きなようにやりなさい」と言ったというエピソードが残っているそうだ。

下記のサイトより引用
http://blog.livedoor.jp/mypostit/archives/50098288.html

グエル公園

グエル公園と言えばモザイクタイルが有名だが公園内の橋のデザインとかもめちゃくちゃヤバい。橋の下がトンネルみたいになっていて地球以外の星のデザインみたいだった。

グエル公園

何でこんなデザインになってるの?まるでSF映画のセットみたいだ。

グエル公園

1900年代と言えば『ベルリンの近代集合住宅群』や『ブルノのツゲンドハット邸(トゥーゲントハット邸)』などの機能主義的建築物が全盛期で、装飾を捨て、シンプルにと言う時代風潮だったろうにガウディは建築+アートと言う点にこだわり続けた。

俺はブルノのツゲンドハット邸を設計した建築家ミース・ファン・デル・ローエが提唱する『Less is more.(少ないほど、豊かである)』と言う考え方が好きで断捨離とかミニマリスト的な考え方も好きだ。俺の大好きなスティーブ・ジョブズなどもこの考え方でアップル製品にも反映されている。

しかし、ガウディの作品を前にしてしまうと『Less is more.』などと言う言葉を吐き出す事が出来なくなる。

彩色の豊かさで有名なグエル公園だが、この異世界の建築物のような橋の方がガウディらしさが出ているのかもしれない。

ガウディのグエル公園

でもね、やっぱりモザイクタイルも素敵なんだよね。

ガウディのグエル公園

ようするに全部、素敵ってこと。

ガウディのグエル公園

メルヘンチックな建物ももちろん素敵。

ガウディのグエル公園

やっぱりバルセロナはヨーロッパ最後の都市に選んで大正解だったな。

ガウディ

最後にガウディとツーショット。

グエル公園の近くにガウディ4Dシアターと言うのがあり、3D映像の映像で椅子は動くし、匂い、風、霧など五感に訴えかけるアトラクション型の映画館があって約10分で9ユーロもするのだけれどもガウディかぶれの俺たちは入場。

タイムマシンに乗って1900年頃に向かい、当時の生活風景やサグラダファミリアの建築、グエル公園、カサ・ミラ、カサ・バトリョなどを楽しむ事が出来る。

ガウディにかぶれちゃった人なら見て損はないと思う面白さで、ストーリーは映像のみに徹していて一切、説明や喋ったりしないので言葉がわからなくても全く問題無し。これを見たおかげで、入場料が20ユーロ以上もするから諦めたカサ・バトリョにどうしても行きたくなってしまった。

ガウディTシャツ

そんでもって近くにあったオシャレなTシャツ屋さんで『ガウディジラ』のTシャツを買ってしまった。(約20ユーロ)

このTシャツはサグラダ・ファミリアの上にガウディジラが乗って暴れているTシャツで、ガウディジラはもちろん、グエル公園のトカゲ+ゴジラと言うデザインになっており日本語でガウディジラと書いてある。ガウディをオシャレにデザインしつつリスペクトジャパンみたいなデザイナーの心意気に惚れ込んで買ってしまった。

バルセロナでオススメの安宿

マイクロテル バウハウス(Microtel Bauhaus)

この宿は立地と雰囲気がめちゃくちゃ良くてしかも安かった。ダブルでわずか25ユーロ、バルセロナの物価を考えたら激安なんじゃないかな?二人旅している人に特にオススメ。
一点だけ難点があって電話をもっていないと入るのに苦労するかも、ただしすぐ近くに公衆電話があった。

公開日: : 最終更新日:2016/07/27 スペイン

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