初めてのオツム変え | 0歳児の育児

2018年6月

まりちゃんが退院したので子供を連れて家に帰ってきた。

わずか2500gで産まれた子供はまだ小さくて弱々しく、鳴き声すらも弱々しかった。
手足をパタパタと動かすその仕草はとても可愛かったけれども、今振り返ると、この頃が一番大変だった。

男が父親になるまで

スヤスヤと寝るその寝顔は、あまりにも静かで生きているのか死んでいるのかわからず、なんども呼吸を確認した。未知なる生物のあまりの弱々しさに要らない心配を何度もした。

俺は家で仕事をしていたので基本的にはずっと子供と一緒だった。

正直な話、この時ほど会社に行きたいと思った事はない。
今すぐ仕事に逃げたい！

子供が産まれて俺は一応、生物学的に言うと父親と言うものになった訳だが、まるで実感が湧かなかった。

こんなちっこいのが家に来ちゃったけどどうしよう？

でもマリちゃんは違った！

最初から母親だったし、初めてのはずの育児もテキパキとこなしていた。
育児の知識もしっかりとしたものだったし、何から何まできちんと予習済みだった。

マジですげーって思った。
そして安心した。

母親は自分が身ごもったと知った時から既に母親になるが父親は、子供が産まれてしばらく経つまで父親の実感が持てない。
母親と父親のキャリアには、丸一年もの差があるのだ。

今だから言えるけれど
これから父親になる人に俺は声を大にして言いたい！
批判を恐れずに言うならば男親なんて半分くらいはそんなもんだ。

これは実際に俺の友達、何人もの男と話て確認したからほぼ間違いない。
半分くらいの父親なんてそんなもんだ。

最初から子供が好きで、欲しくて欲しくてたまらなかった父親耐性のある男とそうでない男がいるのだ。
男より比較的数は少ないだろうけれども女だってそう言うタイプの人が必ずいる。

でも、しばらくしたら大体の人間は慣れるんだ。
色々な事に。

初めてのオムツ替え

写真は出産祝いに頂いたバースデイケーキ風にパッケージされたオムツ

育児を初めて何が嫌だって、まず、一度泣き出したらいくらあやしても泣きやまない事。
で、母親に渡すとその瞬間に泣き止む。

どーしろって言うのよ？

まぁそう言うものだと思って諦めるしかない。

次に嫌なのがオムツ替え。
オシッコの時はまぁいい。

問題はウンコの時だ。

しばらくの間、俺はオシッコの時だけを狙ってオムツを変えていた。
一応、俺もオムツ替えしてますよ的なアピールの為に。

しかし、恐れていた事がついに起こってしまったのだ。

オムツを開くとそこに山吹色に疾走したブツがッ！

よく、幼児はおっぱいしか飲まないからウンコが臭くないとか言うじゃん
あれ、比較的に臭くないだからッ！

やっぱりウンコは臭いの

でも、大人のウンコみたいな臭いではなくて、なんて言うか酸っぱいゲロみたいな感じ。
色は綺麗だよ
山吹色の下痢が疾走している感じ。

サンライトイエロー・ダイアリア・オーバードライブ！

まぁいつか来るとは思って覚悟していたからね、俺もやったよオムツ替え。
吐きそうだったけど。

この時、俺は少しだけ父親になった気がしたんだ。

そして、二回、三回とウンコを掃除していくうちに不思議とあんまり臭いと思わなくなっていったんだ。
慣れってやつかな？

大変だったのは最初の数回だけでその後は、まぁオムツ開いて

サンライトイエロー・ダイアリア・オーバードライブ！

って言う大技を食らっても、ちょっとめんどくさい位にしか思わなくなったんだ。

人間は慣れる。

最近は、育メンだ何だと、もてはやされているみたいだけれども、こちとら昭和の男よ
いまだに昭和の価値観を引きずって生きてる訳。

そんな急には変われないよ
でも、ゆっくりと慣れるのだ。
人間だもの。