一万円で自分の限界を超える | 2018年、感謝の気持ち

公開日: 旅のコラム

2018年正月

2018年、明けましておめでとうございます。

三年ぶりに日本で過ごす年越し。
そば食って、近所の神社にお参りに行く。

俺はまた、去年から住み慣れた中野区に住んでいるのだけれども偶然にも今住んでいる場所は、2015年に旅立つ前に住んでいた場所から歩いて数分の場所で、今年、お参りに行った神社は三年ぶりにとなる。

2015年正月
この神社でお願い事をした。
基本的に神に祈ったり、お願い事をすることはあまりないのだが、まりちゃんと二人で無事に旅を終えて日本に戻って来れますようにとお願いした。お賽銭は5円だか10円くらいしか入れなかったと思う。

世界遺産ハンターの一年

2016年正月
サハラ砂漠で初日の出を拝み、その年の目標を考えようと思ったが、やめた。
毎年、毎年、今年はこう言う事をしようとか、こうしたい、こうなりたいと願うのだがその年は、願う事が何もなかった。大好きな旅をしていたのでパーフェクトだったのだ。
それ以来、今年の抱負だとか目標なんてものを考えるのをやめた。

サハラ砂漠で年越しと初日の出 | モロッコ

2017年正月
カンクンの日本人宿でダラダラと過ごしながら年越しをした。
あまりにもだらけすぎて旅立つのが億劫になってしまった。よし、頑張って旅を再開するぞと思った時にふと、俺は一体何を頑張っているのだろうかと思い直し、この年は頑張るのを辞めようと思った。
それ以来、俺はあんまり頑張っていない。
ふと頑張らなきゃと思った時に、あ、あんまり頑張んないようにしようと自分を戒めている。

頑張るのをやめる | 2017年の目標

2018年正月
俺たちは三年ぶりにこの神社に戻ってきた。
約二年にもわたる旅の道中で危険な目にあったことは一度もない。

危険な場所には行かない、
夜出歩かない、
人気のないところに行かない、
お金で買える安全はお金で買う。

もちろん、そういう当たり前のことは気をつけてきたけれども
それでも、運が悪ければ死んでしまうこともある。

エジプトに行くかトルコに行くか悩んだ末にエジプトに行ったのだけれども、ちょうどその時にトルコのイスタンブールでテロがあった。場所は世界遺産にも指定されているブルーモスク周辺、もし、俺たちがトルコに行っていたら、その時、ブルーモスクに行っていたかもしれない。

何かに守られている気がした。
いくら気をつけていても防げないこともある。

旅をしていれば、強盗にあった、ナイフで脅された、バスが転倒した、バス強盗にあった、飛行機が炎上した、などなど。
こういう話は生還した人から聞いているので危なかったけどなんとかなった話だ。

運が悪いと死んでしまう。
実際に同じ宿に泊まっていた人で、旅中に強盗にあって殺害されてしまったという事をニュースで知った事もある。

世界は、日本にいる人たちが思っているよりは全然、安全で余裕だけれども
俺たちみたいな旅人が思ったり感じているよりは少し危険な気がする。

無事に帰ってこれて本当に良かった。
心から感謝して俺は賽銭箱に一万円札を投げ入れた。

自分の限界を超える

賽銭箱に最高でいくら入れたことがある?
俺は一万円。

多分、一生で一度のことだけど。

実は俺、この一万円札を賽銭箱に入れるのに相当悩んだ。
だって一万円だよ、一万円。

俺にとって賽銭箱に奮発して入れられる金額の上限は、ま、せいぜい千円ってところだろう。

これが俺の限界だ。

今はサラリーマンじゃないからそんなに収入があるわけじゃないし、もし仮にだよ、神様というものを信じるとして、神様が一万円札で喜ぶと思うかい?

否!

神がただの紙に喜ぶわけがない。

やっぱりやめるか

いや、感謝の気持ちを込めて賽銭箱に入れるって思ってただろ俺?

正直、大晦日の24時を過ぎても悩んでいた。
そんなもんに一万円も入れるなんんて馬鹿げてるよ俺らしくない。

そうじゃねーだろ?
そういう事を含めて感謝の気持ちで乗り切れるかどうかの問題だろ?

いや、いや、いや、
一万円捨てるようなもんだぜ?
俺にそんな事できるわけねーだろ?

それだ!
この俺が賽銭箱に一万円を入れるなんて不可能だ

だが、それを乗り越えたら不可能を可能にする男になる!

俺は一万円で自分の限界を超えるのだ!

おおおおおお!

たったの一万円で自分の限界を超えられるなら安いもんだぜ!

というやり取りを一週間くらいして
遂に俺は自分の壁を乗り越えた。

久しぶりに本気で頑張った。

不可能を可能にした俺は、
今年、ネクストステージへと向かう。

公開日: : 旅のコラム

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