「こんなところに日本人」でも紹介されたキリグアにある日本人経営の宿『ポサダ キリグア』
公開日:
グアテマラ
ホンジュラスのコパン遺跡のあとに目指したのはグアテマラのキリグア遺跡。このキリグアは先日行ったホンジュラスにあるコパン王朝が栄えていた時代、近隣にある衛生都市のひとつであったのだがキリグアの王カック・ティリウは下克上に成功し、738年にコパンの13代目の王ワシャクラフン・ウバフ・カウィールを捕らえて斬首し、14代目の王として君臨した。
キリグア遺跡公園も世界遺産に登録されてはいるものの、周辺にあるティカールやコパンなどと比べてしまうとやや迫力が欠ける事からあまり人気が無く、スルーしてしまう人が多いらしい。しかし、コパン遺跡からキリグアに向かうとその時に歴史が動いた!みたいな感覚が味わえると思うのでマヤ文明好きにはたまらない遺跡だと思う。
「こんなところに日本人」でも紹介されたキリグアにある日本人経営の宿『ポサダ キリグア』
俺たちが泊まったの宿は、千原せいじさんが各国のど田舎に住んでいる日本人を尋ねるテレ朝の番組『こんなところに日本人』でも紹介されたと言うキリグアにある日本人経営の宿『ポサダ キリグア』。
基本的にTVを一切見ない俺だけれども、ここ一年くらいは家の無い生活をしているので日本に帰った時は実家にお世話になっている。実家では当然のようにTVを見ているので俺もこの番組を知っていた。確か、俺が見た時は千原せいじさんがモロッコとかアフリカに行っていた。
この宿はGoogle Mapにも道が書いていないようなど田舎にあり、場所が全く分からない。しかも、キリグア自体のアクセスも悪くて宿のホームページの説明によると
コパンから国境まで、国境からチキムラまでバスに乗り換えながら来ます。チキムラでVargasかCarmencita(どちらともプエルトバリオス行き)というバスに乗ればRioHondoで乗り換える必要なく、キリグアまで来ることができます。
なるほど、ぶっつけ本番と言う訳ね。
更に宿のオーナー、マサキさんからメールで受けた説明によるとキリグアのYAMAHAと言うところでバスを降りて、そこら辺の人に場所を聞いてくれとの事だった。
スペイン語の下手くそな俺たちには少しハードルが高いけど久々にドラクエチックな旅だ。
俺たちはホンジュラスからRioHondoまで行くと言うシャトルバスに乗込んで、RioHondoでキリグア行きのバスに乗り換えた。グアテマラ、ホンジュラス間の国境は相変わらず楽で、今まで数々の国境を陸路で越えてきた中でも一番楽な国境だった。ホンジュラスからRioHondoまでの料金は一人20ドル。大分高い、恐らくこれはグアテマラシティーまでの料金でRioHondoで降りても同じ料金だよと言う事なのだろう。恐らくローカルバスを乗り継いで行けば格安なのだろうけれども移動はとにかく楽な方を選びがちだ。
RioHondoから出ているバスの運転手にしつこいくらいにキリグアのYAMAHAで降りたいと告げおいたので何とかキリグアで降ろしてもらえた。アンティグアであれだけスペイン語を勉強したのに肝心な時にはちっとも口からスペイン語が出てこないのがもどかしい。RioHondoからキリグアまでの料金は一人25ケツァール。
キリグアに降ろされたあとは何処にマサキさんの家があるのかさっぱり分からず、トゥクトゥクの運転手に『カサ de マサキ』知っているか?と聞きまくる事、わずか二人目にして知ってるよと言うドライバーにあたり、無事にキリグアの宿まで辿り着く事が出来た。
12時にコパン・ルイナスを出て16時にはマサキさんの宿『ポサダ キリグア』に到着する事が出来た。地図上で見る距離では大分近いのに国境を越えたり、山道を行く為にかなり時間が掛かった。
マサキさんの宿『ポサダ キリグア』の宿泊料金はシングルで160ケツァール、ツインで300ケツァール(約4000円)で朝食付き。バックパッカーが行くような安宿ではなかったが2004年に何もなかったジャングルであったこの土地を買い、この場所に宿を建てたマサキさんと言う方に凄く興味が出てきてこの宿に泊まる事にした。
朝食はかなり美味しい。ツインで300ケツァールの宿代はグアテマラでは高いけれども部屋の質やこの朝食付きだと考えるとかなり安い。ちなみに晩飯もひとり80ケツァール(約1200円)で付けられる、とても美味しかったので超オススメ。
マサキさんの宿『ポサダ キリグア』は、ジャングルの中にあり、鳥のさえずりが美しく、雰囲気は抜群。俺たちが理想とする基地の形のひとつにこう言うのがあっても良いよねと思う。ただ、ジャングルなので虫が多め。俺は森は凄く好きだけれども虫はあまり好きじゃないので俺たちの基地は海の方がいいんじゃないかとも考えている。
キッチンにはマサキさん自らの絵によってオシャレに装飾されている。
俺たちも旅を終えたら何処かに基地作りたい、そう思って素敵なカフェや素敵な宿があると聞くと見に行きたくなる。こんな遠い異国のジャングルに土地を買って宿を作るとはどういう事なのだろうか?その話を聞いてみたい、そう思ってここに2泊する事にした。
キリグアの宿ができるまで(マサキさんのホームページ)
http://www.geocities.jp/masaki_quirigua/making.htm
食堂にマサキさん自ら描かれたと言うキリグアMAP
マサキさんの話によると、元々この辺りで建築関係の仕事をしていたらしく、一度帰国してからもう一度、この地にやってきてここに土地を買う事に決めたそうだ。元々、建築関係の仕事に携わっていたし、何年もこの土地に住んでいたので普通の人よりはここに家を建てるハードルが低かったそうだ。
確かに、いきなりこの土地に来て気に入ったからと言って家を建てるのは相当ハードルが高いだろう。
この家を建てる時に出土されたマヤ遺跡の数々が展示されている、こう言うのを見るとマジですげーなと思ってしまう。特に右の写真に写っている大きな黒曜石の塊は国立博物館でもお目にかかれない一品だ。
一体、俺たちはどうするのだろうか?旅をしていて何処か気に入った土地があったからと言っていきなり土地を買って基地を作れるものなのだろうか?マサキさんのように何年か住んだ上で気に入った場所に基地を作るのだろうか?
そもそも貯金はほとんど使い果たしてしまっている。
日本に帰ったらまたお金を作るか?
田舎だったら古民家とかをタダで貸してくれると言う噂もある。
この先の事は全く分からない。
何処に基地を作るのかも全く検討がつかない。
だけど、きっと、なんとかなるんじゃね?
俺たちに最低限必要なものは中庭か屋上などのプライベートな外の空間、そしてハンモック。
あとの事はこれから考えよう。
マサキさんの宿『キリグアの宿』
http://www.geocities.jp/masaki_quirigua/index.htm
公開日:
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最終更新日:2016/11/06
グアテマラ
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