クライペダから首都ヴィルニュス（ビルニュス）、リトアニア横断の旅

クライペダからヴィルニュス（ビルニュス）へのバス

10月6日

クライペダの旧市街より8番のバスに乗ってバスステーションを目指す。ここへ来る時は重たい荷物を背負ってキツい思いをしたけれどもバスだとかなり楽だ。料金はたったの0.8ユーロ、エストニアが1.6ユーロでラトビアが2ユーロだったのでかなり安く感じる。

前日にバスのチケットを取りたかったがNETでは予約出来ず、現地で購入する事になった。満席じゃない事を祈りながら早めにバス停に向かったが余裕でバスチケットをゲット。バスは定員の半分くらいしか埋まっていなかった。

リトアニアのほぼ西端にあるクライペダから東の端にあるヴィルニュスまではバスでひとり18.7ユーロ、所要時間は約4時間でほぼリトアニア横断の旅となる。鉄道も通っていたが何故か5時間以上掛かる為にバスを選択。

バスは普通のバスだった為に快適だったがWi-Fiは無く、ひたすら車窓を眺める道のりとなった。リトアニアをほぼ横断した訳だが車窓から見える風景はほぼ畑と美しい草原で何も無い。

途中、湖があり太陽の光が水に反射してキラキラと輝いていたのが唯一の見所だった。バルト三国は全てバスで移動したが風景は何処も一緒で美しい草原と畑ばかりでたまに町がある程度。バルト三国の風景は本当に美しいがずっとバスだと流石に飽きる。

リトアニアの首都ヴィルニュス（ビルニュス）

ヴィルニュスは首都のわりにあまり都会な感じがしなくて何処かさびれた印象だった。バスステーションから安宿までの道のりはほぼお店も無く人が住んでいるのか住んでないのか分からないようなボロい建物ばかりで夜は出歩きたくないなと思った。メインとなる歴史地区は都会なのだがその周りはあまり栄ていない。

俺たちがやってきたヴィルニュスには世界遺産『ヴィルニュスの歴史地区』とバスで一時間程度離れた場所に世界遺産『ケルナヴェ古代遺跡（ケルナヴェ文化保護区）』がある。俺たちのチェックポイントは当然このふたつ。

世界遺産の記事は後日にするとして俺たちが今、一番懸念しているのが冬の到来。ロシアからはじまり冬から逃げるように南へ南へと向い、エンドレスオータム（終わらない秋）の旅をしようと思っていたのだがリトアニアに入って以来、寒さが一段と増してきた。

既に10月に入っているので時期的なものかもしれないが手袋とニットキャップを買おうかと悩むレベルの寒さに達している。

南の方までやってきたと思っていたが地図でよく見ると緯度的にはモスクワと大して変わらない。なんてこった、モスクワから北上して南下しているので振り出しに戻っただけだった。

これはマズイ、早く南へ急がないと冬に追いつかれてしまう。

俺たちの装備はTシャツ、ロンT、ユニクロのインナーダウン、登山用のシェルジャケット。シェルジャケットはマジで優秀で風は通さないし雨もしのげる。旅に出るなら一番オススメのアウターだ。でも、これだけの装備だととてもじゃないがヨーロッパの冬はたえられない。

（写真はクルシュー砂洲の寒空）

既に早朝は出歩きたくないレベルの寒さに達している。

このレベルの装備でオーロラ観測の為に春のカナダへ挑んだが大して問題なかったから余裕かと思っていた、だが10月の時点で既にギリギリ。

荷物になるからあまり服は買いたくないのだけれどもトレーナーかセーターを購入するしか無さそうだ。

やれやれだぜ

ヴィルニュスで泊まった安宿

スリッパーズ B＆B ハウス（Slippers B&B House）
ヴィルニュスでは民泊みたいな形式の宿に泊まったのだけれども、安くて結構快適だった。四泊して106ユーロだったから一泊、26.5ユーロかな
日によって値段が違うみたいだから良くわからないけれど。