一般的なフィリピン人の収入と生活費

公開日: フィリピン

一般的なフィリピン人の収入と生活費

フィリピン来てあっという間に二週間が過ぎてしまった。

留学生活も残すところあとたったの二週間、英語の勉強もそろそろ本腰を入れてやらなければならない。

今週は先週とうって変わってほぼ毎日が雨。月曜日に台風が過ぎ去ったと思ったら今度は『ファルコン』と言うカッコいいネーミングの台風が来ている。更にその次の台風も来ているそうだ。台風多すぎ・・・

ただ、平日はあまり出かけないのでいくら雨が降っていても別に構わない、むしろ涼しくてありがたい。最近の雨のおかげでシャワーも使えるようになった。まだチョロチョロとしか水は出ないけど。

授業の方は毎日、午前中3時間、午後2時間とマンツーマンでみっちり勉強している。俺はテキストブックで勉強しているとすぐに眠くなってしまうのでひたすら英語で会話をしている。

主に午前中の先生はおしゃべりな先生だからフィリピン人の生活などを尋ねながらリスニングを鍛え、午後の先生にはひたすら英語でラピュタなどの映画を説明してスピーキングを鍛えている。





一般的なフィリピン人の収入と生活費

せっかくなのでフィリピン人の生活についてあれこれと質問をしていたのだけれども、ここプエルトガレラでは一家族(6〜10人、フィリピン人は5人兄弟とか普通)で一ヶ月の生活費が

食費に約3000ペソ(8千円ちょっと)
電気、水道代で約1000ペソ
Wi-Fi(少し裕福な家のみ)1000ペソ
米は良い米で1kg、45ペソで安い米だと1kgで30ペソ。わかりやすく1kg、35ペソで計算すると10kgで350ペソ(約1000円)もする、これはフィリピン人の給料からするととんでもなく高い。日本だって10kgで3000円ちょっと出せば買う事が出来る。

今、日本円で1万円を換金すると大体3500ペソ。

プエルトガレラの人の家は殆どが持ち家なので家賃は掛からない。
大体、一ヶ月で最低4000ペソ程度(一万円ちょっと)。

これにプラスして学費だとか交際費だとか娯楽や服を買ったり移動するのに結構お金が掛かる。

だけど特別なスキルのいらない仕事の単価は激安で一ヶ月フルタイムで働いても3000ペソとか普通にあったりするらしい。

え?それってまともに働いて食っていけるの???

大工とか草刈りの仕事で日当200ペソとかかなり良くても300ペソ。300ペソで20日働いてもたったの6000ペソにしかならない。それでも月に6000ペソもらえる仕事は良い仕事な部類で月に5000ペソ程度の仕事が多いらしい。

全然計算があわない。まともに働いてもまともに食って行けない国、それがフィリピン。なんだか政治的に暗いものを感じるが、それでも楽しそうにしているところがフィリピン人の良いところ。

また、英語を使う仕事はもう少し良くなって月に1万ペソ〜2万ペソくらい貰えるようになる。例えば俺の英語の先生みたいな仕事や都会に行ってコールセンターなど外資系の企業で働く場合。マニラなどの都会では当然、家賃も高いので給料もその分、高くなる。この辺は日本で言うちょっとエリートな感じの人々。

意外なのはパブリックスクールの先生で3万ペソ位貰えるそうだ。公務員は外資系で働くよりも給料が良いみたい。

その他にも例えば観光地のバーなどで働けば月給は5000ペソとかでもチップが月収以上になるので観光客相手にビジネスをしていればけっこう儲かりそう。

フィリピン人の生活を聞けば聞くほど資本を持っている人が安い賃金で人を使って儲けられ、一般の人々はいつまでたっても潤わないシステムなような気がしてきた。実際、マニラなどを見てもマカティのようなごく一部の地域だけがシンガポールのような発展を遂げ、その周りはスラムみたいなバラックが建ち並びストリートチルドレンが生活している地域となっている。

摩天楼の立ち並ぶマカティからタクシーに乗って外に出ると凄まじいまでの貧富の差をわずか五分、十分で感じる事が出来る。

フィリピンの物価は決して安くない。旅行するにも意外と高く付く。とくに毎年、税金や物価が上がっていっている。ビールや酒もどんどん値上がりしているけれども人々の給料には全く反映されていない。

俺はただ、ただ、聞いていた。この国はそう言うものなのかと思うしか俺に出来る事は無い。

それでもマニラなどの都会と違い、田舎であるプエルトガレラは人々は、のんびりと生活しておりとても幸せそうだ。だから俺もプエルトガレラが好きなのだけれども。

俺はあまり資本主義が好きではない。欧米諸国をはじめとする資本主義の発展のしわ寄せがフィリピン人の生活にもろに出ている。世界の人口で見るとごく一部の人々の贅沢の為に大多数の人の富が失われている。でも、俺たち日本人はその資本主義のおかげで富を受け取る側にいる。

日本にいる時の俺は、決して金持ちでも何でも無いのだけれどもフィリピンのような国に来ると富を持つごく一部の限られた人間なんだと実感する。

人生をゲームに例えるならば日本人はチート並みに高待遇だ。ただ単に日本に生まれただけで。俺に出来る事は感謝する事だけだ。日本に生まれた事、日本人に生んでくれた親、イージーモードの人生、ほとんどの国に行ける黄金のパスポート、そのおかげで俺は世界中を旅して周る事が出来る。本当にラッキーだ。

公開日: : 最終更新日:2017/11/08 フィリピン

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