ザモシチからクラクフまでの行き方

公開日: ポーランド

ザモシチからクラクフまでの行き方

ザモシチからクラクフへのバス

10月25日

ザモシチからクラクフへバスで移動する為に早起きすると久々に太陽が顔を出していた。ザモシチは辺境の田舎町なので交通の便が悪く、すごく不便なのだが流石にポーランドで一番の観光名所であるクラクフまではバスが出ている。

ザモシチからクラクフまでの行き方はバスと電車があるが電車は遠回りする為に7時間以上も掛かるので却下。バスの場合は5時間半で料金はひとり52PLN。

ザモシチからクラクフへバスはbusmaxと言う会社から10時の便、13時の便が出ており俺たちは10時の便に乗るために朝9時にホステルをチェックアウトした。

ホステル ザモシチ(Hostel Zamość)

俺たちが泊まっていた宿、ホステルザモシチはここら辺では安くて快適なので人気だがバスステーションまで遠いのがデメリット。電車の駅は近いが電車はあまり使えないので結局バスで移動する事になる。

しかし、ザモシチのバスステーションまで行くバスが10時にしか出ていないとの事なので来る時に乗ってきた8番のバスに乗って近くのバス停まで行きそこから歩く事にした。

8番のバスは9:30に来るとバス停の時刻表に書いてあったのだが9:30になっても一向に来る気配が無くどうしたものかと時刻表をよく見直したら平日の時刻表らしく土日はほぼバスが通っていなかった。

マジで使えねぇ・・・

仕方が無いので急いでホステルに戻ってタクシーを呼んでもらうとタクシーはすぐに来てくれたので何とか10時前にバスステーションにたどり着く事が出来た。ホステルからバスステーションまでは20PLN(約700円)、料金は日本のタクシーより少し安い程度。

ギリギリだったがバスの時刻に間に合ったので急いでクラクフ行きのバスを探し、一安心と思ったのだがなんと予約で一杯だから乗れないとの事・・・

マジか・・・
せっかく急いできたのに13時過ぎまでヒマすぎる。

取りあえず荷物を降ろしてタバコでも吸うかと思っていると先ほどのバスの運転手さんが予約していた人が4人が来ていないから空きが出た、乗るか?と言うので運良く10時のバスに乗る事が出来た。ザモシチからクラクフまでバスで行く人は下記のサイトから予約をする事をおすすめする。

バスマックスのサイト
http://www.busmax.pl/

この日は朝から休日ダイヤの為にバスが来なかったり、急遽タクシーを呼んでもらったり、バスが予約でいっぱいだったり、キャンセルが出てバスに乗れたり、たった1時間の間にジェットコースターのように気分が上がったり下がったりとかなりハードな1時間だった。

しかし、本当にキツいのはこれからだった。

バスマックスのバスは例によってメルセデスのバンで乗り心地があまりよくない。特にポーランドの道路はデコボコなのに前輪の真上の席に座ってしまったのが更に悪かった。

普段、車酔いなど全くしない俺たちがまさか二人してグロッキー寸前まで追いつめられるとは思わなかった。今まで散々バスに乗ってきた俺たちが車酔いをしたのはこの日が初めてだ。

昼に食べたサンドイッチが胃に深いダメージを与えたのも影響いているかもしれないが、とにかく酷い5時間半だった。

しかし、クラクフは苦労して来た甲斐があってとても素晴らしい街だった。しかもこの街から世界遺産『クラクフ歴史地区』、『ヴィエリチカ・ボフニア王立岩塩坑』、『アウシュヴィッツ・ビルケナウ ナチスドイツの強制絶滅収容所(1940-1945)』の三つにアクセスする事が出来き、その内の二つである『クラクフ歴史地区』と『ヴィエリチカ・ボフニア王立岩塩坑』は1978年に登録された最初の世界遺産、ファースト12である。

やはり同じ世界遺産と言っても最近登録されたようなポッと出の新米世界遺産よりも古くから登録されている世界遺産の方が見応えのある物が多い。特にユネスコが世界遺産保護に乗り出してから一番最初に登録されたファースト12は世界遺産ハンターとしてもっとも行きたい世界遺産で、それが2つもあるポーランドは今回の旅に最初から必ず通る道として組み込まれていた。

更に言うと物が物だけにあまり気乗りはしないが『アウシュヴィッツ・ビルケナウ ナチスドイツの強制絶滅収容所(1940-1945)』も1979年、つまりファースト12の翌年に登録されたセカンドジェネレーションの世界遺産なので必見だ。ちょっと気が重いけど・・・・

公開日: : ポーランド

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