ガウディの師匠リュイス・ドメネク・イ・ムンタネー作の世界遺産『バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院』
バルセロナを代表する建築物と言えばもちろんサグラダ・ファミリアをはじめとする『アントニ・ガウディの作品群』だがバルセロナには、もう一人の巨匠が作り上げた世界遺産がある。
バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院
Palau de la Música Catalana and Hospital de Sant Pau, Barcelona
20世紀初頭のバルセロナにおけるアールヌーボー様式
1997年、世界文化遺産に登録 2008年に登録内容が変更
建築家リュイス・ドメネク・イ・ムンタネー(1850~1923年)によって、モデルニスモ(アールヌーボー)の様式で建設されたカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院は20世紀初頭のバルセロナにおけるアールヌーボー様式を伝えるものとして世界遺産に登録された。
なんとこれらの作品を作り上げたリュイス・ドメネク・イ・ムンタネーは、後に最大のライバルとなるあのアントニ・ガウディの師匠でもあったのだ。彼の信念は「芸術は人を癒す」という事で、建物を使用する人々への深い愛情がその建築にこもっていると言われている。
サン・パウ病院(Hospital de Sant Pau)
1930年に完成したこの病院は、2009年まで診療がおこなわれていたが老朽化のために閉鎖された。現在は8ユーロで見学が可能となっている。
サグラダ・ファミリアの近くあり、徒歩で見学に行くことが可能。ただ、俺たちはサグラダ・ファミリアに圧倒されまくってしまったのでサン・パウ病院は外から見学するだけとなってしまった。
入場料の8ユーロは地味に痛い。バルセロナの世界遺産はこの『バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院』と『アントニ・ガウディの作品群』に含まれる9件の建物が登録されているがどの建物も10〜20ユーロ前後の料金が掛かる。俺たちは二人なので全部に入場していたら3〜4万円相当の入場料が掛かってしまう。
バルセロナはマジで入場料高すぎ・・・
そんな訳でサン・パウ病院は外観だけ楽しむ事にした。
カタルーニャ音楽堂(Palau de la Música Catalana)
建築家リュイス・ドゥメナク・イ・ムンタネー(Lluís Domènech i Montaner)によってムダルニズマの様式で設計されたコンサートホール。
入場料は21ユーロ。マジで高すぎ・・・
本当は、カタルーニャ音楽堂には入ろうかと思っていたのだがガウディ建築がすご過ぎて、ついカサ・バトリョに行ってしまった為にこちらは入場出来なくなってしまった。
中はこんな感じらしい。
かなり豪華で期待していたんだけどカサ・バトリョを見たいと言う欲求の方が強くて今回は断念。
外から見える中。頑張ってこれだけ写真撮れた。
こんな感じの場所にある。ここは結構入ってみたかったのだけれども二人で5千円とか考えると気軽には入れないのが辛いところ。世界遺産は全部で1000件以上あり、その大半は複数の建物でひとつの世界遺産だ。つまり、数千件以上もの建物が登録されていると言う事になる。せっかくなのでと全部に入場していたら入場料だけで数百万円ではすまない為に俺たちは、なるべく入場料は払わない事にしている。
そんな訳で結局『バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院』はどちらも中に入れなかった。バルセロナの観光料金は俺たちにはマジで高すぎる。
関連記事
-
グアテマラの世界遺産、一覧 全3カ所のリスト
グアテマラ共和国の首都はグアテマラシティで公用語はスペイン語、通貨はケツァルで物価は比較的安
-
2014年、ピュー遺跡群がミャンマーで初めての世界遺産に登録
2014年6月、ピュー遺跡群がミャンマーで初めての世界遺産に登録された。ミャンマーは最近、タ
-
奈良の世界遺産『古都奈良の文化財』と『法隆寺地域の仏教建造物』
奈良にある世界遺産 古都奈良に登録されている世界遺産は『法隆寺地域の仏教建造物』を1件と数
-
ソロモン諸島の世界遺産
ソロモン諸島は、南太平洋のメラネシアにある島嶼群で首都はホニアラ。公用語は英語で宗教はほぼキ
-
世界遺産『プエルト・プリンセサ地底河川国立公園』
8月5日 俺たちはツアーに参加してプエルト・プリンセサ地底河川国立公園を目指す事にした
-
大政奉還が行われた二条城 | 世界遺産『古都京都の文化財』その13
龍安寺を出た後、預かっていてもらった荷物を取りに仁和寺へ戻り、二条城を目指す。仁和寺から二条
-
カサ・バトリョ | アントニ・ガウディが建てた凄い家
2015年12月18日 去年の12月、俺たちはスペインのバルセロナにいた。俺たちはサグ
-
セルビアの世界遺産、一覧 全4カ所のリスト
セルビア共和国は、旧ユーゴスラビアの中央にあり、政治的に中心となる国だった。世界遺産は全部で
-
アイット-ベン-ハドゥの集落 | 映画『グラディエーター』のロケ地にもなった世界遺産
2016年1月4日 砂漠のオアシス、フィントを後にした俺たちはそのまま世界遺産『アイッ
-
ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地 | ボリビアの世界遺産とオーパーツの謎
2017年2月12日 プーノからコパカバーナ経由でボリビアの首都ラパスに入ったのだがボ
トラックバック用URL