ブルガリアの世界遺産一覧 全9カ所のリスト
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世界遺産

ブルガリア共和国は国土も広く、世界遺産が9件もある。隣国にはトルコやギリシャなど魅力的な国々が沢山あるので合わせてまわりたいと思う。通貨はレフで『1 EUR = 1.95588 BGN』の固定相場。物価はヨーロッパの中では安い方で、治安も悪くは無い。
上の写真は世界遺産『リラ修道院』
ボヤナ教会
3つの時代に建てられた、時代の壁を調和しあう建築物
1979年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iii)
ボヤナ教会は、首都ソフィアの南西郊外、ボヤナ地区にあるブルガリア正教会の教会堂で、10世紀後半または11世紀初頭、13世紀半ば、19世紀半ばの3段階に分けて建てられた3つの聖堂で構成されている。後にブルガリア全体に影響を与えた、聖ニコラオスのフレスコ画やカロヤンの妻デシスラヴァのフレスコ画などのフレスコ画が残っている。
マダラの騎士像
地上23m付近に刻まれている騎士のレリーフ像
1979年、世界文化遺産に登録 / (i)(iii)

「マダラの騎士像」はブルガリア北東部、マダラ高原にある高さ100mの岩山の中腹に彫り込まれている巨大なレリーフで、中世ギリシャ語の碑文から、8世紀〜9世紀頃に制作された、伝説の騎士テルベル=ハーンをモデルにした像だと考えられている。
カザンラックのトラキア人の墳墓
紀元前4世紀のトラキア人の墓地
1979年、世界文化遺産に登録 / (i)(iii)(iv)
カザンラック北東のトュベルト公園内にある、紀元前4世紀のレンガ造りの丸天井型地下墳墓(カタコンベ)でローマ帝国時代はトラキア人の首都セウトポリス近郊だった。内部には、2000年以上も前のものとは思えないほど保存状態の良い彩色壁画が残っていて、トラキア芸術の最高峰とされている。公園内をピクニック気分で散歩したい。
イヴァノヴォの岩窟教会群
中世のフレスコ画が有名な岩窟教会群
1979年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iii)
ルセ近辺、イヴァノヴォ村近くのルセンスキー・ロム自然公園に囲まれたイヴァノヴォの岩窟教会群は、岩を刳り貫いて作られた聖堂、修道院などの建造物群で、保存状態の良い美しい中世のフレスコ画が有名。聖ミハイル大天使修道院は、13世紀に創立。
リラ修道院
ブルガリアで最大の修道院
1983年、世界文化遺産に登録 / (vi)
10世紀に創立されたリラ修道院は、ブルガリアで最大の修道院でブルガリアのシンボルの一つとなっていて、キュステンディル州リラ自治体のリラ山脈北西にある。927年〜968年のブルガリア皇帝ペタル1世の時代にリラの聖イオアン(イヴァン・リルスキ)が設立したと考えられている。
古代都市ネセバル
ヨーロッパ最古の都市の一つ
1983年、世界文化遺産に登録 / (iii)(iv)
古代都市ネセバルは、ヨーロッパ最古の都市の一つで3200年前に創立された。城壁やビザンチン時代初期の公衆浴場、聖ステファン教会、聖母教会、聖スパス教会などが残っている。現在は黒海で最も有名な観光地、リゾート地となっている。
スヴェシュタリのトラキア人の墳墓
紀元前3世紀頃の王の墳墓
1985年、世界文化遺産に登録 / (i)(iii)
『スヴェシュタリのトラキア人の墳墓』は、ラズグラト州イスペリフ市スヴェシュタリ村付近に残る紀元前3世紀頃の王の墳墓で、当時のトラキア人の宗教建築の基本的な構造原理を伝える。独特の建築や装飾のトラキア文化とヘレニズム文化が融合した貴重な遺産。
スレバルナ自然保護区
ヨーロッパとアフリカを結ぶ渡り鳥のコース
1983年、世界自然遺産に登録 / (x)
スレバルナ自然保護区は、シリストラ州にある厳正自然保護区で、ここで子育てや通過中に休憩を取る希少種の鳥類を保護する為にユネスコの世界遺産として登録された。保護区は主にスレバルナ湖とその付近が含まれている。ニシハイイロペリキン、カリガネ、カモの仲間、ヒゲガラ、ダイサギ、コブハクチョウなどを観察することが出来る。
ピリン国立公園
ブルガリア国内随一の植物種の多様性
1983、2010年、世界自然遺産に登録 / (vii)(viii)(ix)
ピリン国立公園は、ピリン山脈の大部分を対象としている国立公園で、園内にはユレン保護区とバユヴィ・ドゥプキ=ジンジリツァ保護区の2つの保護区があり、1315種の高等植物、2000種の無脊椎動物、200種の脊椎動物、159種の鳥類が確認されている。
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