イスラエルの世界遺産、一覧 全8カ所のリスト
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世界遺産

イスラエル国は、北にレバノン、北東にシリア、東にヨルダン、南にエジプトと接し、アラブ諸国との間にパレスチナ問題を抱えている。国名はアブラハムの孫にあたるヤコブの別名イスラエルに由来する。キリスト教、イスラム教の元となった旧約聖書(ユダヤ教)の始まりの地で、聖地エルサレムがある。上の写真はエルサレム。
旧約聖書の概要については下記の本が読みやすかった。
『旧約聖書を知っていますか』阿刀田高(著)
第二次世界大戦中、ユダヤ人がどんな扱いを受けたのかがわかる映画
『戦場のピアニスト』第二次世界大戦中のユダヤ系ポーランド人の実録
マサダ
高さ400メートルの岩山の上にそびえる要塞
2001年、世界文化遺産に登録 / (iii)(iv)(vi)
マサダは第一次ユダヤ戦争の遺跡で、岩山の上の要塞跡。マサダはヘブライ語で「要塞」の意味。西暦73年にローマ軍より攻め入られ約1000人で3年間、立てこもり籠城したが、ついに要塞は打ち破られ集団自決をしたと言われている。イスラエルでもっとも行ってみたいと思う世界遺産のひとつ。
アッコ旧市街
5000年もの歴史ある街
2001年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iii)(v)
地中海に面した港湾都市で東地中海交易の拠点として栄えた。旧市街はオスマン帝国時代の各種建築物が、地下には古い十字軍時代の大規模な遺構が残っている。旧約聖書ではアッコ、新約聖書ではプトレマイスの名で知られている。
テル-アビーブのホワイト・シティ近代化運動
白色や明るい色の建造物群
2003年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iv)
テルアビブの「白い都市」は、1920年代から1950年代にかけて建てられた白色や明るい色の建造物群で、現在でも4000軒以上も見ることが出来る。
香料の道-ネゲヴ砂漠都市
香の交易で栄えた交易路と都市遺跡
2005年、世界文化遺産に登録 / (iii)(v)
香料の道-ネゲヴ砂漠都市は、イスラエル南部のネゲヴ砂漠にある世界遺産で、紀元前2世紀頃〜紀元3世紀頃にナバテア人たちが乳香や没薬などの香の交易で栄えた。主な登録対象は『ハルザ』、『マムシト』、『アヴダト』、『シヴタ』の4つの都市遺跡、『城塞』、『隊商宿』、『交易路』、『マイルストーン群(22カ所)』など。
聖書時代の遺丘群-メギッド、ハツォール、ベエル・シェバ
旧約聖書に登場する3つの丘
2005年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iii)(iv)(vi)
国内に200ほど残る遺丘(テル)の中でも重要な、旧約聖書に登場する3つの丘が対象となっているユネスコの世界遺産で青銅器時代〜鉄器時代にかけての古代の水利施設や建造物跡などが残っている。場所はイスラエル北部、エズレル地方にある。動画はハツォール遺跡。
ハイファ及び西ガリラヤ地方のバハイ聖地群
イスラム教系の新宗教の聖地
2008年、世界文化遺産に登録 / (iii)(vi)
バハイ教は、バハーウッラーが創始したイスラム教系の新宗教で、ハイファにあるバーブの霊廟、アクレにあるバハーウッラーの墓、住居、庭園、墓地など26の建造物がユネスコの世界遺産に登録されている。
人類の進化を示すカルメル山の遺跡:ナハル・メアロット/ワディ・エルムガーラ渓谷の洞窟群
人類進化や文化の変遷を示す遺跡
2012年、世界文化遺産に登録 / (iii)(v)
ハイファ地区ハイファに位置するカルメル山にある4つの洞窟と段丘にある遺跡群が世界遺産として登録された。50万年前の旧石器時代前期のネアンデルタール人類の洞窟遺跡や中石器時代のナトゥーフ文化に属する遺跡がある。
洞窟の地の小宇宙としてのユダヤ低地のマレシャとベイト・グブリンの洞窟群
古都マレシャとベイト・グブリンの地下都市
2014年、世界文化遺産に登録 / (v)
2014年に新しく登録された世界遺産で、聖書に登場する古都マレシャと、ローマ都市ベト・グヴリンの地下には居住地、礼拝堂、貯水槽、墓地などの地下都市が建設された。まだ新しい世界遺産の為にあまりネット上に情報が無い。
エルサレムの旧市街とその城壁群(ヨルダンによる世界遺産申請)
1981年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iii)(vi) / 危機遺産
エルサレムの旧市街はユダヤ教・イスラム教・キリスト教の聖地であり、嘆きの壁や聖墳墓教会、岩のドームなどの各宗教縁の施設がある。世界遺産では無いが合わせると全世界の半数以上が信仰するこの一神教の聖地であり、旅人であれば一度は行ってみたいと思う場所。この世界遺産は特殊でヨルダンにより世界遺産に申請された。
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最終更新日:2015/05/13
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