コンソの文化的景観 | エチオピアの世界遺産

2月17日
朝、ホテルの前で車を待っていると明らかにクーラーも効かなそうなボロい日産の四駆がやってきた。ランドクルーザーをチャーターしたはずなのにランクルじゃない。いや、ランクルじゃない事は大した問題じゃない、このポンコツで四日間も旅をしなければならない事が問題だ。
そうは言っても、もうどうにもならない。大丈夫かよと心配しながら車に乗り込むのだが結論から言うと全然大丈夫じゃなかった・・・
既にお金は払っている。こいつらからお金を取り戻すのは尋常じゃないほどに大変な事だ。
ちくしょー!
や・ら・れ・た・ぜ
そんな訳でめっちゃハードなエチオピア南部の旅が始まった。
コンソの文化的景観
2011年、世界文化遺産に登録 / (iii)(v)
コンソ地方の高地(標高2000m)にある石垣を備えた段畑と、要塞化された集落で、農耕を中心とした昔ながらの生活を400年以上している。

料金は
エントランスがひとり120ブル
ガイドが300ブル(ひとり75ブル)
車が一台40ブル(ひとり10ブル)
合計でひとり205ブル(約1100円)なのでけっこう高い。
ガイドの話によるとコンソの集落は9つのクラン(族長)によって治められていて、クランとは家族(親族の集まり)みたいな物で、自分の所属するクラン以外の人としか結婚出来ないそうだ。
地球の歩き方によると、ここに住む人々は朝、昼はマシラ(ソルガム)やボコロ(トウモロコシ)で作られたチャカと言う地ビールのみを食す。
現地の人は飲んでみろと勧めてくれるけれども、アフリカで良くわからない液体を飲むのはかなり勇気のいる事だ。誰も飲もうとしない、もちろん俺だって飲みたく無い。

コンソの段畑

要塞化されているコンソ村

コンソの人々が住んでいる家

この村では、この石を持ち上げ、後ろに投げる事が出来れば大人として認められるそうなので、挑戦してみたけれども石が重過ぎて完全に持ち上がりきらなかった。おそらく俺の投げ方では失格だろう。
しかし、もしこれ以上に本気を出していたらきっと俺の腰が逝っていた、危ない、危ない。

早々にあきらめる賢明なリュウさん。

俺よりふたまわりくらいごっつい身体をしたママイヤさんだけがギリギリ投げる事ができた。

ガイドのエチオピア人はそこまでごっつい身体をしている様には見えなかったがサラッと投げていた。やっぱり黒人は骨格が違うのかもしれない。

コンソの村はのんびりとした雰囲気だった。

コンソの子供達は人なつこかった。
竹馬に乗って全身ペイントしているバンナン族

コンソからジンカへ向かう途中に道ばたに現れたのはバンナン族。彼らは竹馬に乗って写真を撮られる事を生業にしている。料金はひとり5ブル(約27円)

お金を払うのは良いのだけれども、お金を払う時も竹馬から降りてくれないのでなかなかお金が渡せない。俺が一生懸命にジャンプしながら竹馬に乗っている人にお金を払っている図はシュールだったと思う。

ジンカに行く途中、マフラーが壊れてしまいそれを修理するドライバー。
初日からこの調子だったので、四日間もこのポンコツ車で本当に大丈夫だろうかと心配になる。
やれやれだぜ
エチオピア南部の旅
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