マラッカ海峡の歴史的都市群、マラッカとジョージタウン | マラッカ編

6月13日
シンガポールから長距離バスに乗って次の世界遺産『マラッカ海峡の歴史的都市群、マラッカとジョージタウン』のあるマラッカを目指す。料金は、ひとり18シンガポールドル(約1500円)で三列シートのVIPバス、乗り心地はなかなか快適だ。
シンガポールからマレーシアへは陸路で抜けるので久し振りの国境だ。ヨーロッパはシェンゲン協定のおかげで国境越えの際にパスポートの提示すら求められなかった。しかし、今度は久し振りにしっかりとした国境越えとなる。
この日はシンガポールの祝日だった為にマレーシア入国のイミグレーションは大混雑。炎天下の中、重たいバックパックが背中に食い込み、額からは汗がダラダラと流れている。行儀の悪いマレー人が割り込んでくるので、あっちに並べと追い返しながら自分の列を死守する。
結局、イミグレーションを抜けるまでに一時間もかかった。
そう言えば、俺が三回も追い払った図々しいマレー人は俺の後ろの後ろにちゃっかりと並んでいた。こう言うのはお国柄なのかもしれない。

結局、11時にシンガポールを出発したバスは16時にマラッカへと辿り着く事が出来た。距離自体は大した事無いが、国境越えで手間取ったのでなかなか大変な道のりとなった。
ようやく辿り着いたマラッカの町並は、とても雰囲気があって面白く、一発で気に入った。
マラッカ海峡の歴史的都市群、マラッカとジョージタウン
Melaka and George Town, historic cities of the Straits of Malacca
2008年、世界文化遺産に登録

500年以上にもわたる東西貿易や文化の交流点として発展した、マレーシア最古の都マラッカとペナン島の中心部地区ジョージ・タウンが世界文化遺産として登録されており、今回は、その内のマラッカへとやってきた。
6月14日
赤道直下のマレー半島は、相変わらずクソ暑い。降り注ぐ日差しが殺人的だが、写真映えのする天気なのでありがたい。

まず最初にまわったのが『オランダ広場(Dutch Square)』。1642年、香辛料を求めてアジアへ進出したオランダがポルトガルからマラッカを略奪し、東南アジアの貿易の拠点とした。そのオランダ時代の建物が建ち並んでいて、現在はマラッカ観光のスタート地点となっている。

『キリスト教会(Christ Church)』は1753年に完成したプロテスタントの教会。
併設されている博物館は『スタダイス(The Stadthuys)』ではマラッカの歴史を紹介しているそうだがあまり興味がなかったのでスルー。
入場料は5RM(約140円)

オランダ広場周辺の川沿いを歩くと砲台跡。

水車もあった。

川に写る町並も綺麗

なんかすごくオシャレな感じのホテルだった。泊まっていないけど・・・

マラッカにあった木造船。そして船は男のロマン。

天気のおかげで写真が映える。しかし、この暑い日差しは容赦なく俺たちの体力を奪っていく。

この列車の中はお土産物屋さんになっていてオシャレだった。欲しい物はなにもなかったけど・・・
とりあえずクーラーの効いている場所で休み休み行動しないとあっという間に熱中症になりそうな気候だった。

サンチャゴ要塞(Porta de Santiago)
1511年にポルトガルによって建てられた砦でマラッカのシンボルにもなっている。

マラッカは、1511年〜1640年はポルトガルの貿易の拠点として栄えた。

セントポール教会(St. Paul’s Church)
ポルトガル時代に建てられて教会で、マラッカの町を見渡せるビューポイントでもある。

セントポール教会(St. Paul’s Church) 跡の内部。

セントポール教会には、猫がいっぱいいた。

セントポール教会から見渡すマラッカの街並。

マラッカ・スルタン・パレス(Malacca Sultanate Palace)
マラッカ王国時代のスルタンの王宮を再現した建物で、現在は博物館になっている。入場料は2RM

フランシスコ・ザビエル教会(St. Francis Xavier’s Church)
1849年にフランシスコ・ザビエルの功績を讃えて建てられたカトリック教会。こうして世界遺産をまわっているとフランシスコ・ザビエルがいかに凄い人だったのかが良くわかる。そして、当時のキリスト教は侵略の歴史そのものだったと言う事も・・・
フランシスコ・ザビエルは当時、どのように考えていたのだろうか?
侵略の為にキリスト教を布教していたのだろうか?
それとも盲目的にキリスト教の布教だけを考えていたのだろうか?
平和的に侵略されるのが彼らの為だと心底信じていただろうか?
いずれにせよ搾取してやろうと言う気持ちでは布教しても伝わらなかっただろうと思うので、どういう考えにせよ善意で布教をしていたのだろうと俺は考える。それが結果的に植民地化に繋がるとしても。
フランシスコ・ザビエルについては、もう少し勉強して、彼がどんな人物だったのか?と言う記事をいつか書いてみたい。

風車なんかもある。

川を渡って西側に行くと、一気に中華色が強くなる。

カンボン・クリン・モスク(Kampung Kling Mosque)
マレーシア最古のモスクでスマトラ様式を取り入得れている為にモスクっぽいモスクではない。

これはもう完全にお寺。中華式のお寺。

日本のお寺と同じような感じなのだけれどもやっぱり赤黒金みたいなハデな感じ。

西側はほとんどチャイナタウンと言った雰囲気。

街並も大分中華っぽい雰囲気。
マレーシアはシンガポールに比べるとほとんど全てが半額以下になるのでかなりお得感がある。また、料理も半額以下になるがそれなりに美味しいのでシンガポールから入国すると色々とコスパがよくて楽しめる。
ジョージタウン編
マラッカ海峡の歴史的都市群、マラッカとジョージタウン | ジョージタウン編
マラッカで泊まった安宿
バラズ プレイス(Bala’s Place)
一泊1000円ちょっとでWi-Fiあり、値段相応だけどスタッフの人がすごく感じよかったのでおすすめ。ただ、部屋は暑くて寝づらい。
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