マニラにある世界遺産サン・アグスチン教会 | フィリピンのバロック様式教会群

マニラ初日、エルミタにある安宿に着くなり荷物を置いて世界遺産『サン・アグスチン教会』のあるイントラムロス歴史地区をタクシーに乗って目指した。
上の写真はサン・アグスチン教会
イントラムロス(Intramuros)は、俺の泊まっている旅行者の街であるエルミタ地区の近くにありタクシーで約80ペソ(200円ちょっと)、歩いて行く事も出来そうな距離だった。
マニラについた日の日記の前編
マニラに到着 | 旅立ち編
フィリピン最古の教会 サン・アグスチン教会
スペイン統治下の16世紀に建てられたバロック建築の石造の教会で、世界遺産として登録されている4つの教会『フィリピンのバロック様式教会群(Baroque Churches of the Philippines)』のひとつ、サン・アグスチン教会は1587年〜1606年に建築されたフィリピン最古の教会。

第二次世界大戦の戦火もくぐり抜け、イントラムロスの中で唯一、破壊されずに建設時のまま残っているのはサン・アグスチン教会のみとも言われている。(1945年のアメリカ軍の総攻撃でイントラムロスの街は壊滅した)
俺が訪れた時には結婚式が行われていた。この教会は未だに現役バリバリの教会で休日には多くの結婚式が行われているそうだ。教会の前は結婚式に来場している人の車で埋まっていた。

長い歴史をくぐり抜けて来た入り口の木の扉も、なかなかの風格が出ている。
この頃に建てられた日本の世界遺産では日光東照宮や京都の二条城などがある。日本は丁度、戦国時代が終わり徳川家の繁栄を極めていた時代で、世界遺産『日光の社寺』は豪華絢爛で、日本人としてはこの時代の建造物で一番思い入れがある世界遺産だと思う。
イントラムロスの歴史的街並

イントラムロスは、16世紀にスペイン人によって建てられた、マニラの最古の地区でスペイン語で「壁の内側」と言う意味。要するに進撃の巨人的な街でスペイン統治時代は、この街がマニラそのものだった。何度も海賊などの襲撃を受け、焼け野原にされた為に城塞都市をつくる事になったそうだ。

最初に訪れたのはマニラ大聖堂(cathedral of manila)
この建物は、サン・アグスチン教会の次に古い教会だそうだ。この教会の手前にある広場はローマ広場。

マニラ大聖堂の脇にあるスペイン統治時代の面影が残る建物。

カーサ・マニラ博物館は当時のスペインの面影を残しつつ、今もなお使用されており、中庭がカフェになっている。雰囲気がとても良かった。

この石畳はイントラムロスに唯一残っている、当時のままの石畳。当時のクオリティだから馬車とかで走ったらデコボコしていて大変だっただろうと思う。

俺がイントラムロスでもっとも見応えがあった遺跡はイントラムロス最古の歴史を誇る『サン・ディエゴ堡塁』でラピュタの様な廃墟感満載の遺跡で素晴らしい雰囲気を漂わせていた。

地味だけれどもトイレへと続くこの階段のシブさ

当時、使われていた大砲の弾を作る機械?錆び付き具合がシブい
このサン・ディエゴ堡塁は入場料が一人75ペソ(200円位)必要だがもし、イントラムロスに来る機会があればオススメの遺跡なので、ぜひよって欲しいと思う。

城壁に設置されている大砲。現在は公園のような憩いの場的な場所となっている。

最後にまわったのが『サンティアゴ要塞(Fort Santiago)』で、ここも入場料が一人75ペソ(200円位)必要。

中にある庭園が美しくて素敵だった。
ユネスコの世界遺産に登録されているのは『サン・アグスチン教会』のみだがイントラムロスは見所が沢山あるのでマニラで観光するならおすすめだ。また、マニラは危険な都市だがイントラムロスは観光地となっているので多少は治安が良いように感じられた(多少だけれども)。
ちなみにマニラの治安はこんな感じ
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