中世都市トルン(トルニ)| ポーランドの世界遺産

タリン、リガ、ヴィルニュス、ワルシャワと世界遺産に登録されているヨーロッパの旧市街をまわり、5件目にやってきた旧市街は中世都市トルン。
中世の姿をそのまま残す『中世都市トルン(トルニ)』
英名:Medieval Town of Torun
1997年、世界文化遺産に登録

この街は天文学者コペルニクスの生まれ故郷として知られ、14世紀から貿易の重要な中継地として栄えた。旧市街にはゴシック様式の旧市庁舎、聖母マリア教会、聖ヨハネ聖堂、邸宅などが当時の姿で残っている。
アクセスはワルシャワから電車で約2時間45分、またはバスで3時間〜4時間。
マルボルクからのアクセスは下記の記事に書いた。
マルボルクからトルンへの行き方

トルニの街は銅像が沢山あるので見ているだけでも面白い。

相変わらず天気は悪いが街の雰囲気は良く、治安も良さそうだ。

ポーランドの世界遺産は『ワルシャワ歴史地区』や『マルボルクのドイツ騎士団の城』のように第二次世界大戦でめちゃくちゃに破壊され、ポーランド人の執念で復興させたイメージが強いがこの中世都市トルンは戦火を免れた為に中世に建てられた建築物がそのまま残っている。

曇天のため空は薄暗く、彩度の薄い世界だが重厚感のあるレンガ造りの建物はカッコいい。

トルンの街並み。

この街には沢山の教会や歴史的な建物が沢山あるが最近は街並みの写真を撮っている方が面白い。俺たちはほぼ毎日写真を撮っているので同じ物ばかり撮っていると飽きてくるからちょっとづつ違う物を撮るようにしている。

そんな訳で久々に撮る夜景は面白い。治安面などを考えるとあまり夜は出歩きたくないので夜景を撮る機会が少なかったがこの街で泊まった安宿はオールドタウンの中にあったので気兼ねなく夜景を撮る事が出来た。

こうやって毎日毎日、写真を撮り続けているので撮影がうまくなってくれれば良いのだがイマイチうなくなっている実感が無い。

トルンのメインとも言える旧市庁舎。グレーの世界でも薄暗くなって来ると雰囲気が出て良い。

旧市庁舎の前には天文学者コペルニクスの銅像がある。天気が悪くて空がグレーでも夜になってしまえば関係ないのが夜景のいいところ。

これは旧市庁舎の向かいにあった建物でかなり悪そうな雰囲気を出している。RPGとかだったらきっとボスが住んでいる場所だろう。

この日は天気が悪かった分、夜景を撮影して満喫した。
ドイツ騎士団城址
トルンで気になった見所と言えばドイツ騎士団城址。
入場料はひとり9PNL(約320円)

ポーランドは当時、ドイツ騎士団の支配下にあったが力をつけた市民たちが蜂起し、城を破壊してドイツ騎士団を追放した。そのドイツ騎士団の城の跡がそのまま残されている。また、コペルニクスの父と祖父はドイツ騎士団と戦ったトルン市民だそうだ。
マルボルクの世界遺産『マルボルクのドイツ騎士団の城』を堪能してきた後にトルンのこの場所に来るとなんとも言え無い気持ちになる。これが歴史と言うものか。
ポーランドとドイツは隣同士なので中世の頃から第二次世界大戦まで相当いろいろな事があったのだろう。

歴史についてシリアスな気持ちに浸りながらドイツ騎士団城址を散策しているといるといきなりこれ、城の中にお化け屋敷があった。なんでこんなところにこんな物があるのかさっぱり意味がわからないけれどもエンターテイメントなのだろう、西洋人の感覚は俺にはちょっとわからない。
トルンの安宿
俺たちが泊まった安宿は
Imbir Hostel
Prosta 2, 87-100 Toruń, Poland
旧市街の中にあり値段も比較的安くツインの部屋で一泊80PNL(約2800円)
ドミトリーもあるので一人の人はもっと安く泊まる事が出来る。
立地が良い為に夜の旧市街も安全に散策出来た。ホテルが人通りの少ない場所にあったりすると夜出歩くのに不安があるがこのホテルは人通りの多い旧市街の中にあるのでオススメ。
鉄道からだとアクセスが悪いが長距離バスのターミナルは近いので歩いて行く事が出来る。
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