イギリスの世界遺産、一覧 全28カ所のリスト
イギリスの世界遺産、一覧 全28カ所のリスト(2014年)
2014年、世界遺産が多いい国ランキング 全161ヶ国中8位のイギリス。イタリア、スペイン、フランス、ドイツ、イギリスの5各国だけで全世界遺産の約2割をしめる。世界遺産ハンターとしてはどうしてもこの5カ国は押さえたいところ。
ジャイアンツ・コーズウェーとコーズウェー海岸
火山活動で生まれた4万もの石柱群が連なる地域
1986年、世界自然遺産に登録 / (vii)(viii)
北アイルランドにある、火山活動で生まれた4万もの石柱群が連なる地域で名所として「オルガン」、「巨人のブーツ」、低い円柱が風雨で丸くなった「巨人の目」、「羊飼いの足跡」、「蜂の巣」、「巨人のハープ」、「組み合わせ煙突」、「巨人の門」、「巨人のこぶ」などがある。
ヘンダーソン島
南太平洋に浮かぶ無人島
1988年、世界自然遺産に登録 / (vii)(x)
ヘンダーソン島はピトケアン諸島に属するイギリス領で、かつてはポリネシア人による社会が存在したが、その後、消滅したミステリー・アイランドの一つとなっている。この島は1819年にイギリス東インド会社のヘラクレス号のジェームズ・ヘンダーソン船長が島に到着し「ヘンダーソン島」と命名した。
イギリスの世界遺産だが南太平洋の東端にあるのでタヒチ島とイースター島の中間地点にある。ヘンダーソン島への行き方はかなり謎だがタヒチなどから飛行機で行けるとの噂がある。世界遺産でしかも無人島で超秘境、世界遺産ハンターとしてはどうしても行きたい場所だがかなり難易度が高そうだ。主に金銭的に・・・
ゴフ島及びインアクセシブル島
南大西洋上にある無人の火山島
1995年、世界自然遺産に登録、2004年に登録内容の変更 / (vii)(x)
1731年にイギリス人のゴフ船長に再発見されたことから、島の名前がゴフ島となった。アルバトロスなどの海鳥が生息していて世界最大級の海鳥のコロニーと言われている、また10種以上の植物の固有種が見られる。2004年にゴフ島の北西にあるインアクセシブル島が世界遺産に追加登録された。場所は南極に近いアフリカ大陸と南米大陸の中間地点にありアクセスはかなり困難を極めそうだ。やっぱり本当の秘境に行くには飛行機をチャーターする位、お金を使わないと厳しいかも。ちなみにインアクセシブル島は「アクセスできない島」という意味だそうだ。
ドーセット及び東デヴォン海岸
恐竜の化石が発掘された海岸線
2001年、世界自然遺産に登録 / (viii)
ドーセット及び東デヴォン海岸はイングランド南部ドーセット州とデヴォン州に位置する海岸線で、恐竜イクチオサウルスをはじめ多様な化石が発掘された。地質学上の貴重な地域として世界遺産に登録された。
ダラム城と大聖堂
ゴシック建築の先駆けとなった建築物
1986年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iv)(vi)
ダラム城はダラム州ダラム市にあり1072年ウィリアム1世によって築かれた。12世紀に創建された大聖堂は改築を重ね、13~15世紀に3基の塔が屹立する壮大な要塞となった。ここはなんとあの有名な映画『ハリー・ポッター』の舞台になった場所!見てないけど・・・。イギリス行くなら『ハリー・ポッター』くらい見ておこうかなと思った。
アイアンブリッジ峡谷
産業革命の始まった土地
1986年、世界文化遺産に登録 / (i)(ii)(iv)(vi)
アイアンブリッジ峡谷はイングランド、シュロップシャー州にあるセヴァーン川が形作った峡谷で、元々は「セヴァーン峡谷」と呼ばれていたが、世界で初めて作られた鉄橋として産業遺産となったコールブルックデール橋(通称アイアンブリッジ)の名前が有名になりアイアンブリッジ峡谷と呼ばれるようになった。
ファウンティンズ修道院遺跡群を含むスタッドリー王立公園
イギリス式庭園と修道院の遺跡
1986年、世界文化遺産に登録 / (i)(iv)
イングランド北部、リポンという名の町の丘に、18世紀に造られた王立公園で自然の中に池や川を配したイギリス式庭園となっている。園内には12世紀に創建されたファウンティンズ修道院の遺跡があり、ノルマン・ロマネスク様式の本堂や塔の廃墟などが見所。
ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群
巨石文明のロマン
1986年、世界文化遺産に登録 / (i)(ii)(iii)
俺がイギリスでもっとも楽しみにしている世界遺産、ストーンヘンジは、紀元前2500年から紀元前2000年の間に立てられたと考えている。この謎の巨石群は超古代文明好きの俺としてはどうしても行きたい世界遺産の一つ。北ウィルトシャーにあるエーヴベリーは紀元前3千年紀後半の建造と推測されている環状列石の並ぶ遺跡でもう一つのストーンヘンジと言われている。イギリスに行ったらここだけはどうしても行きたいと思っている。
グウィネズのエドワード1世の城群と市壁群
13世紀に建てられた4つの城の総称
1986年、世界文化遺産に登録 / (i)(iii)(iv)
ウェールズにある13世紀に建てられた4つの城の総称でウェールズ公国を征服したイングランド王エドワード1世によって建てられた。
アングルシー島ビューマリスに未完成のまま現在に至る『ビューマリス城』
グウィネズ州カーナーヴォンにある『カーナーヴォン城』
クルイド州コンウィに1283年〜1289年にかけて建設された『コンウィ城』
グウィネズ州ハーレックスに1283年〜1289年にかけ建てられた『ハーレックス城』
ブレナム宮殿
オックスフォード近郊にある大邸宅
1987年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iv)
オックスフォード近郊にあるブレナム宮殿はマールバラ公ジョン・チャーチルが、スペイン継承戦争中のブレンハイム(ブレナム)の戦いで立てた戦功によって当時のアン女王から贈られた大邸宅。
ウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター大寺院及び聖マーガレット教会
ロンドンにある有名な宮殿と教会
1987年、世界文化遺産に登録 / (i)(ii)(iv)
ロンドンにあるウェストミンスター宮殿は現在、英国議会が議事堂として使用している。また、併設されている時計塔(ビッグ・ベン)はロンドンを代表する景色として有名。
ウェストミンスター寺院と同じ敷地内にある聖マーガレット教会はイングランド国教会の教会で12世紀にベネディクト会派聖職者によって建てられた。
バース市街
古代ローマの温泉場
1987年、世界文化遺産に登録 / (i)(ii)(iv)
イギリス南部にあるバース・アンド・ノース・イースト・サマセットのバース地区で紀元前から温泉場として有名な場所で1世紀頃のローマ式浴場などが残っている。主な見所は『バース寺院』、『ロイヤル・クレッセント』、『ザ・サーカス』、『ゲイ・ストリート』など。なんか映画『テルマエ・ロマエ』を思い出す、イギリス唯一の天然温泉なので行ってみたい。
ローマ帝国の国境線
ローマ帝国の繁栄と衰退を残す文化的景観
1987年、世界文化遺産に登録、2005年、2008年に登録内容変更 / (ii)(iii)(iv)
ローマ帝国の繁栄と衰退を残す文化的景観として世界遺産に登録された。主な見所はイングランド北部のスコットランドとの境界線付近にある『ハドリアヌスの長城』、スコットランドに残る石と土で作られたローマ時代の防塁『アントニヌスの長城』、2005年に拡大登録されたドイツのライン川とドナウ川の間に残るローマ帝国時代の長城跡『リーメス』。
ロンドン塔
テムズ川の岸辺に築かれた中世の城塞
1988年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iv)
1078年、外敵から守るためにロンドンを流れるテムズ川の岸辺に築かれた中世の城塞で20年掛けて完成させた。14世紀以降は、政敵や反逆者を処刑する処刑場となった。
カンタベリー大聖堂、聖オーガスティン大修道院及び聖マーティン教会
カンタベリーにある宗教施設
1988年、世界文化遺産に登録 / (i)(ii)(vi)
カンタベリー大聖堂はイングランド国教会の総本山で7世紀に修道院として建設され、現在の建物は1379年から1503年にかけてゴシック様式で建設された。
聖オーガスティン大修道院は6世紀に建てられたカンタベリーにある修道院で、現在は一部を残してほぼ廃墟となっている。
聖マーティン教会はカンタベリーの市中心部から少し外れたところにあり、今も使用されている教区教会としてはイングランド最古のものとなる。
エディンバラの旧市街と新市街
新旧2つの町並みが美しく調和した景観
1995年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iv)
かつてスコットランド王国の首都として繁栄した中世の面影が残るエディンバラ城と旧市街、18世紀後半から建設された新市街には新古典主義の町並みが広がり、新旧2つの町並みが美しく調和した景観が評価されユネスコの世界遺産に登録された。
河港都市グリニッジ
由緒ある港町
1997年、世界文化遺産に登録 / (i)(ii)(iv)(vi)
テムズ川南岸にあるグリニッジ・ロンドン特別区は由緒ある港町として知られている。主な見所は『グリニッジ天文台』、『プラセンティア宮殿』、『グリニッジ公園』、『クイーンズ・ハウス』、『国立海事博物館』、『旧王立海軍大学』、『ペインティド・ホール』、『セント・ポール両礼拝堂』、『扇博物館 (Fan Museum)』、『グリニッジ劇場』、『アイル・オブ・ドッグズ 』、『グリニッジ・フット・トンネル』、『アイランド・ガーデンズ』、『カナレットが描いたグリニッジ病院の有名な眺め』、『ミレニアム・ドーム』、『セント・アルフィージ教会 』、『グリニッジ市場』など。
オークニー諸島の新石器時代遺跡中心地
新石器時代に属する4種の遺跡
1999年、世界文化遺産に登録 / (i)(ii)(iii)(iv)
『オークニー諸島の新石器時代遺跡中心地』はオークニー諸島メインランド島に残る、新石器時代に属する4種の遺跡。登録対象は『メイズハウ (Maeshowe)』、『ストーンズ・オブ・ステネス (Standing Stones of Stenness)』、『リング・オブ・ブロッガー (Ring of Brodgar)』、『スカラ・ブレイ (Skara Brae)』。
バミューダ島の古都セント・ジョージと関連要塞群
バミューダトライアングルの一角
2000年、世界文化遺産に登録 / (iv)
アメリカ、ニューヨーク州、南東の大西洋上にあるイギリス領バミューダ諸島の古都セント・ジョージに残っている美しい町並みと関連要塞群。「魔の三角海域」バミューダトライアングルの一角と言うだけでも冒険家としてはドキドキしてしまう。
ブレナヴォン産業用地
19 世紀の産業が作り出した景観
2000年、世界文化遺産に登録 / (iii)(iv)
ブレナヴォンはウェールズ南東部にある町で18~19世紀に産業が作り出した鉄工所、採鉱場、採石場、労働者住宅の史跡が当時のまま残っている。観光名所としてはビッグ・ピット国立石炭博物館 (Big Pit National Coal Museum) 、ブレナヴォン製鉄所 (Blaenavon Iron Works) 、ポンティプール・ブレナヴォン鉄道 (Pontypool and Blaenavon Railway) などがある。
ニュー・ラナーク
ユートピア社会主義を体現した町
2001年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iv)(vi)
ニュー・ラナークはスコットランド・サウス・ラナークシャーのクライド川沿いの村で1786年にデヴィッド・デイルが綿紡績工場や工場労働者用の住宅を建設したことを起源とする。主な見所は『ブラックスフィールド・ロウ』、『ロング・ロウ』、『ダブル・ロウ』、『マンティラ・ロウ』、『ウィー・ロウ』、『ニュー・ビルディングス』、『ナーサリー・ビルディングス』、『ケースネス・ロウ』、『村の教会』、『ウォーターハウジズ』、『第一工場』、『第二工場』、『第三工場』、『第四工場』、『人格形成学院』、『エンジン・ハウス』、『学校』、『機械工の作業場』、『染物工場』、『八角塔を備えたガス工場』、『オウエン邸』、『デイル邸』、『ミル・レイド』、『墓地』など。
ソルテア
ヴィクトリア時代のモデル・ヴィレッジ
2001年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iv)
イングランド、ウェスト・ヨークシャー州シティ・オブ・ブラッドフォードにあるヴィクトリア時代のモデル・ヴィレッジ『ソルテア』は産業家サー・タイタス・ソルトによって1853年に建設された。また、ヨーロッパ産業遺産の道のアンカーポイントの一つとして知られる。『会衆派教会の教会堂』、『ヴィクトリア・ホール』、『ヴィクトリア朝リード・オルガン博物館』などが見所となっている。
ダーウェント峡谷の工場群
産業革命初期に建てられた紡績工場群
2001年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iv)
ダービーシャー州ダーウェント川沿いに点在する17世紀〜18世紀の産業革命初期に建てられた紡績工場群で世界遺産に登録されているのは『クロムフォード (Cromford) 』、『ベルパー (Belper)』 、『ミルフォード (Milford) 』、『ダーリー・アベイ (Darley Abbey)』 、『ジョン・ランブ (John lambe) 』の工場群が対象となっている。
キュー王立植物園
キューにある王立植物園
2003年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iii)(iv)
キュー王立植物園はロンドン南西部、キューにある王立植物園で1759年に宮殿併設の庭園として始まった。120ヘクタールの敷地に6つの大きな温室がある。基本的に植物園とか好きな方なので楽しみだ。
リヴァプール-海商都市
港町リヴァプールの6つの区画
2004年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iii)(iv) / 危機遺産
イングランドの港町リヴァプールの中心市街、6つの区画を対象とした世界遺産で『ピア・ヘッド (Pier Head)』 、『アルバート・ドック (Albert Dock)』 、『ウィリアム・ブラウン・ストリート (William Brown Street) 』、『スタンリー・ドック保存地域 (The Stanley Dock Conservation area)』、『キャッスル・ストリート保存地域 (The ‘Commercial Quarter’/Castle Street Conservation Area)』、『ロープウォークス(The Ropewalks)』にある多くのランドマークが含まれる。
コーンウォールとウェストデヴォンの鉱山景観
鉱脈を採掘によって変貌を遂げた鉱山景観
2006年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iii)(iv)
イギリス南西部、コーンウォール州からデヴォン州西部にかけて鉱山で、18世紀〜19世紀に銅やスズの鉱脈を採掘したことによって変貌を遂げた鉱山景観がユネスコの世界遺産に登録された。
ポントカサステ水路橋と水路
運河とイギリスでもっとも長く、もっとも高い水道橋
2009年、世界文化遺産に登録 / (i)(ii)(iv)
トレヴァーの村と北西ウェールズのレクサムにあるフロンカサステとの間で、ディー川の上に架かりランゴレン運河 (Llangollen Canal) を載せる航行可能な水道橋および運河。1805年に完成した水道橋はイギリスでもっとも長く、もっとも高い。
セント・キルダ
イギリス領の孤立した群島
1986年、世界文化遺産に登録、2005年、複合遺産に登録 / (iii)(v)(vii)(ix)(x)
セント・キルダはイギリス領の孤立した群島で2000年間も人々が暮らしてきた歴史がありその人口はおよそ100人〜200人程度だっと言われている。また、新石器時代の末裔と考えられる2種類の異なる古い種類のヒツジがこれらの離島で生き延びてきた。シロカツオドリの世界最大の繁殖地でもある。
2005年に複合遺産に登録され、セント・キルダは自然遺産と文化遺産の両方にまたがるグローバルな場所の1つとなった。
イギリスはヨーロッパの中でも独自通貨のポンドを使っていて、最近の円安で1ポンドは何と180円以上!ただでさえ物価の高い国なのにこの円安、旅をするのにかなりの出費と覚悟が求められそうな国だ。(それでもリーマンショック前は1ポンド250円とかだったのでまだ良い方)
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