ウクライナの世界遺産、一覧 全7カ所のリスト

公開日: 世界遺産

ウクライナの世界遺産、一覧

ウクライナは1991年のソ連崩壊に伴い独立した国で、現在はロシアとの間にクリミア問題を抱えている。首都はキエフで、通貨はフリヴニャ。言語はウクライナ語とロシア語が使われている。現在もロシアとの間で緊張状態が続いているのでウクライナに行けるかどうかは状況次第となっている。

世界文化遺産

キエフ-ペチェールスカヤ大修道院

ウクライナの宗教・教育・学問に大きな影響を与えた修道院
1990年、世界文化遺産に登録 / (i)(ii)(iii)(iv)

キエフ-ペチェールスカヤ(ペチェールシク)大修道院は、首都キエフのペチェールシク地区にあるキリスト教の大修道院で、1051年に建立されウクライナの宗教・教育・学問に大きな影響を与えた。また、ウクライナの世界遺産としては最初に登録された。

リヴィフ歴史地区

中世の雰囲気が今なお残る歴史的都市
1998年、世界文化遺産に登録 / (ii)(v)
リヴィフ歴史地区
リヴィフ(リヴィウ)歴史地区は、リヴィウ州の州庁所在地にある歴史地区で、13世紀半ばにガリチア公ダニール・ロマノビッチによって建設された。その後、ポーランド・オーストリアの支配下におかれ、旧ソビエトに併合されウクライナの一部となった。17~18世紀の建造物が多く残る中世的な街並が評価されUNESCOの世界遺産に登録された。

シュトゥルーヴェの三角点アーチ観測地点群

世界10か国に跨る世界遺産
2005年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iv)(vi)
北極海に面する北端のハンメルフェスト(ノルウェー)から黒海に近い南端のスタラ・ネクラシウカ(ウクライナ)までの2,800kmに設置された265か所の測量点のうち10か国に跨る34か所が世界遺産に登録された。その北端と南端には測量事業の完成を祝って建てられた記念碑がある。『ノルウェー』、『スウェーデン』、『フィンランド』、『ロシア』、『エストニア』、『ラトビア』、『リトアニア』、『ベラルーシ』、『モルドバ』、『ウクライナ』に跨る。

ブコヴィナ・ダルマティアの主教座施設

チェルニウツィー州にある東方正教会
2011年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iii)(iv)
1899年頃の邸宅
画像は1899年頃の邸宅
ブコヴィナ・ダルマティアの主教座施設は、チェルニウツィー州チェルニウツィーにある神学校、修道院、府主教の住居、庭園、公園などで1864年〜1882年にチェコ人の建築家ヨーゼフ・フラーフカの設計で建設された。

古代都市「タウリカのヘルソネソス」とそのホーラ

クリミア半島に残る古代都市遺跡
2013年、世界文化遺産に登録 / (ii)(v)
古代都市「タウリカのヘルソネソス」とそのホーラは、クリミア半島セヴァストポリ近郊に残る古代都市遺跡と周辺の農業遺跡でユネスコの世界遺産に登録されている。クリミア半島と言えば有名な観光地だったのだが、現在はロシアともめている場所なので観光は控えた方が良さそうだ。日本の外務省は「渡航の延期」を進めている。

ポーランド、ウクライナのカルパチア地方の木造教会

ポーランドとウクライナに点在する16の木造教会群
2013年、世界文化遺産に登録 / (iii)(iv)
ポーランドのマウォポルスカ県・ポトカルパチェ県とウクライナのリヴィウ州・イヴァーノ=フランキーウシク州・ザカルパッチャ州に点在する木造の木造教会16棟が対象となっている世界遺産。

ポーランド側は『Brunary Wyżneの天使首聖ミハイル聖堂』、『Chotyniecの生神女誕生聖堂』、『Kwiatoń の聖パラスケヴァ聖堂』、『Owczaryの生神女庇護聖堂』、『Powroźnikの使徒小イアコフ聖堂』、『Radrużの聖パラスケヴァ聖堂』、『Smolnikの天使首聖ミハイル聖堂』、『Turzańskの天使首聖ミハイル聖堂』の8件。

ウクライナ側は『ドロホブィチの聖ゲオルギオス聖堂』、『Matkivの生神女会衆聖堂』、『Nyzhniy Verbizhの生神女誕生聖堂』、『Potelychの聖神降臨聖堂』、『Rohatynの聖神降臨聖堂』、『Uzhokの天使首ミハイル会衆聖堂』、『Yasyniaの主の昇天聖堂』、『Zhovkvaの至聖三者聖堂』の8件。

世界自然遺産

カルパチア山地のブナ原生林とドイツの古代ブナ林

世界最大のブナの原生地域
2007、2011年、世界自然遺産に登録 / (ix)
スロバキアとウクライナが共有する世界遺産で世界最大のブナの原生地域となっている。スロバキア側に4箇所、ウクライナ側に6箇所、ドイツに15箇所の計25箇所からなるブナの原生林で、ウクライナの登録対象は全てザカルパッチャ地方にある。ウクライナの対象6カ所のうち5箇所は、カルパティア生物圏保護区(the Carpathian Biosphere Reserve)、残り1箇所はウズハンスキ国立公園(Uzhanskyi National Park)に属している。

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