古代都市ウシュマル | メリダから日帰り出来る世界遺産

2016年12月26日〜29日
カンペチェから魔法使いのピラミッドで有名なウシュマル遺跡を見に行くために、起点となる町、メリダを目指す。ADOのバスで約3時間、料金は216ペソ(約1200円)。
クリスマスシーズンの為か、年末だからか、バスのチケットを買うのにやたらと長い時間、並んだ。これから正月に向けて世界がうらやむビーチリゾート、カンクンを目指す事になる俺たちは、スムーズに移動出来るかどうか不安を感じずにはいられなかった。

ウシュマル遺跡への行き方
俺たちは、メリダのバスターミナルから2等バスでウシュマル遺跡を目指した。バスの本数が少ないので日帰りをする場合は、少なくとも午前中にメリダを出発しないゆっくり見る事が出来ない。一応、午後発のバスもあるがメリダを14時に出発して、帰りの最終バスが17時なのでほとんど見る事が出来ない。ちなみにメリダからウシュマルまでは、順調に行っても約1時間ちょっとかかる。
俺たちは10:40発のバスで出発する事にした。料金は往復で120ペソで約700円。(片道60ペソ)
ちなみに古代都市ウシュマルの入場料は65ペソ + 149ペソで約1200円。メキシコの遺跡にしてはかなり高い。必殺の学生証も使えなかった。この入場料の65ペソって言うのは、メキシコの遺跡では通常の料金なのだけれどもウシュマルは人気の遺跡の為か149ペソほど別途で追加料金が掛かった。
古代都市ウシュマル (Uxmal)
Pre-Hispanic Town of Uxmal
1996年、世界文化遺産に登録 / (i)(ii)(iii)

古代都市ウシュマルはユカタン州にある古典期後期から後古典期のマヤ文明の遺跡で「三度にわたって建てられた町」という意味で、『魔法使いのピラミッド』と呼ばれる奇抜なピラミッドがある事で有名だ。高さ36.5m、長さ73m、幅36.5mのピラミッドで、頂上の神殿へと続く118段の階段が設置されている。伝説では、魔法使いの老婆の卵から小人が生まれた小人が一晩で造り上げた事から別名『小人のピラミッド』とも呼ばれている。

恐らくメキシコのマヤ遺跡の中では、チチェンイッツァの次くらいにこの魔法使いのピラミッドが有名だろう。それくらいインパクトのある見た目だ。確かにこんなにぼってりとしたユニークなピラミッドは見た事が無い。しかも、保存状態がとても良くて見栄えもいい。

ウシュマルに住着くイグアナ。メキシコのユカタン半島はイグアナが多い、しかも何故かマヤ遺跡に多いような気がする。もしかしたら、マヤ遺跡とか関係なく、何処にでもいるのかもしれないけれど。

尼僧院(Cuadranglo de las Mnjas)
ウシュマルの遺跡は、だいたい紀元700年〜1100年の間に建てられたもので、全盛期は当時、ユカタン半島で最強だったチチェンイッツァと同盟を結び、ユカタン半島ほぼ全域を支配していたと言われている。

雨神チャックの顔が彫られている。川の無いユカタン半島のマヤ文明で、雨はとても重要な自然の恵みだった。

ウシュマル遺跡と言えば何と言っても魔法使いのピラミッドだが、この尼僧院もかなり立派な建物で見応えがある。俺たちは、今までにかなりの数のマヤ遺跡を見てきたが、ウシュマル遺跡の規模は小さいが、保存状態がとてもよくて見応えのある遺跡だった。

当時は約2万5千人程の人々が住んでいたと言われている。

マヤ遺跡では、お約束の球技場。
本当に何処の遺跡に行っても必ずある。マヤ文明にとってはそれほど重要な施設だったと言う事だろう。

総督の館
現存するマヤ建築の最高峰と言われる切石モザイクの建築物で、あまりに立派な事から『総督の館』とスペイン人が勝手に名づけた。

この建物はマジで立派で、この写真だけ見ると何処と無くヴェネツィアのサンタルチア駅を思い出す。ジョジョファンには有名なジョルノ、ミスタとギアッチョが戦った場所ね。

現存するマヤ建築の最高峰と言われるのも伊達じゃない。

ウシュマルと言えば『魔法使いのピラミッド』だと言うのはまぎれも無い事実だが、尼僧院と総督の館もかなり見応えがある。

尼僧院と魔法使いのピラミッド

総督の館の裏にあったカッコいい建物

ウシュマル遺跡は全体的にこじんまりとした遺跡だけれども、どの建物もクオリティが高く、他のマヤ遺跡とはまた違った独特の雰囲気のある建物なので、色々なマヤ遺跡に行った事のある人には特にオススメ。
俺的には文句無しに素晴らしい遺跡だった。
メリダ

メリダの街は思ったよりも大きかった。特に、俺たちが泊まった安宿はバスターミナルから遠く、重たい荷物を持って歩くにはかなりキツい距離だった。
街自体は古くさくて汚い庶民的な街だったので物価はかなり安かった。メキシコの(ユカタン半島)ローカルな街を見たいと言う人には凄く良いと思う。ただ、とにかく人が多くて活気のある街だったので俺たちはあんまり好きじゃない。
治安はどうなんだろう?俺たちは危険な目に遭わなかったけれども安全じゃない気がする。

メリダの安宿 ホテルセントロ55
この宿、めちゃくちゃ安かったけれども場所が悪いのと、蚊が多くてキツかったのと、めちゃくちゃ暑かった。ただ、それに見合った安さなので文句は無い。Wi-Fiは一応、かろうじて使えたけれどもこの宿のWi-Fiでは無いっぽくて、近くに飛んでいるFREE Wi-Fiを部屋でもキャッチ出来る感じだった。
料金は、個室で一泊170ペソ(約1000円)と俺たちが今まで泊まったメキシコの安宿の中でも最安値の部類。難点は、バスターミナルから遠くてキツい。荷物が多いとマジでタクシーを使おうかと悩むレベル。
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