ヤロスラヴル市街の歴史地区 | ロシアの世界遺産

モスクワ北東に点在する古都群「黄金の環」の中で最大の街、ヤロスラヴリ。1000年の歴史を誇るこの街に俺たちは、世界遺産『ヤロスラヴル市街の歴史地区』を求めてやってきた。
ロシアの街はどの街も美しく、移動する度にテンションが上がる。また、この街のバス料金は安くて一律18Pだった。(モスクワの約半分)
ヤロスラヴル市街の歴史地区
英名:Historical Centre of the City of Yaroslavl
2005年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iv)

16世紀に建てられた旧市街の歴史地区
ヤロスラヴル市街はモスクワ北東、ボルガ川とコトロスル川の合流部にある都市で旧市街にある16世紀に富裕な商人たちが建築・寄進した教会などの建造物が歴史地区として世界遺産に登録された。
街の至る所に年代物の教会や建物が点在し、街を散歩しているだけでもかなり楽しめる。
アクセスはモスクワにある鉄道の駅、ヤロスラヴリ駅から急行で約4時間ちょっと。
俺たちはセルギエフ・ポサードから苦労しながら電車でなんとかこの街にやってきた。
スパソ・プレオブラジェンスキー修道院
ヤロスラヴリ最大の見所

スパソ・プレオブラジェンスキー聖堂(救世主顕栄聖堂)
この建物は火災により消失した後に1516年に建てられたもの。
入場料などは複雑で、各建物に対して入場料が掛かる。全てロシア語なので良くわからず一番有名なスパソ・プレオブラジェンスキー聖堂にのみ入場した。料金は70P(約140円)
内部には当時のままのフレスコ画が残されている。

隣には鐘楼には金色のウニのような珍しい飾りが付いていた。
スパソ・プレオブラジェンスキー大聖堂
スパソ・プレオブラジェンスキー修道院のすぐ近くにある。

預言者イリヤ聖堂(イリヤ・プロローク聖堂)
個人的にヤロスラヴリで一番見応えがあったのはこの預言者イリヤ聖堂で外観も見応えがあるが内部も凄かった。

この教会は1650年に裕福な毛皮商人スクリーピンの寄付によって建てられた。


内覧は一人100P、写真撮影は100Pと良心的な値段で、十分に楽しめる。このフレスコ画は有名で、ニキーチン一派の最盛期の作品と言われている。しかもフレスコ画の保存状態はとても良く17世紀に描かれて以来、一度も塗り直されていないそうだ。
バガヤヴェリェーニヤ教会
スパソ・プレオブラジェンスキー修道院のすぐ横にあった教会

ヤロスラヴル市街の歴史地区の街並
地球の歩き方は頼りなく、どれが世界遺産かも定かでは無かったのだが恐らくこの街自体が世界遺産として登録されており、至る所に教会などがあった。


中でもお気に入りなのがこの教会。名前はわからないけれどもヴォルガ川の反対側にそびえる教会でとても見応えがあった。場所も離れているのでバスに乗って行かなければいかず観光客はだれも居なかったけれどもそれがまたマニアックな場所にこれたと言う充実感を増幅させてくれる。



ヤロスラヴリは至る所に見所があり、ただ歩いているだけでそこら辺になんかすげーのがあるぞ!とテンションが上がりまくるので本当に楽しかった。「黄金の環」の街はどの街に行っても美しく、見応え十分で楽しめる。
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