STAR LIGHT on the SHIP | Young Age Vol.28

公開日: ヤングエイジ

船の上

船の上から眺める星空

2001年7月22日

いつだかピースボートで世界一周の旅に行く直前の友達が言っていた。
船の上から見る星空は最高だと。

俺は明かり一つない夜、海の上で満点の星空を眺めながら一人でうなずいた。
確かに最高だ。

そうやって友達から聞いた話を俺はこの船で実際に体験した。

船旅は快適だった。
ボッタくられて買った一等の部屋は相部屋だがTVまで付いていた。
食事も食堂で食えた。
味は決して良くはなかったが食えない品物ではなかった。
多分、周りはある程度は金持ちな階級の人ばかりだと思う。
港とはえらい違いだ。

しかし、決して映画タイタニックの要素は見当たらない。
しいて言えばあの船から豪華という言葉を取った感じの船旅。

日本人の俺はここでは金持ちだ。
エコノミーで乗っている奴等は当然部屋等無い、甲板で寝る。
それはさほど辛くはなさそうだ。
しかし、エコノミーの奴らの食っていた飯は俺にはちょっと食えそうもなかった。

相変わらずジャパンマネーに守られている俺。

インドネシアの飯は見た目から俺の食欲をなくす。
バタムアイランドではマックとケンタッキーしか食えなかった。
情けないがあの町で俺が唯一心の休まる味はそれだけだった。

船に乗っている時間は約24時間~30時間下手すりゃ丸二日、時間はかなりアバウトだ。
東京で生活していると常に分単位の時間を管理されている気がする。
乗り物が時間どうりに来ないと腹を立てる。
この国では時間など目安以外の何ものでもない。

俺は殆どの時間を甲板で過ごした。
甲板ではエコノミーも1等も関係ない。
ほかの皆と同じ目線に立てる。
ただデッキで海を眺めているだけで色々な奴が声を掛けてくる。

「よう、コレ吸ってみろよ」
差し出されるガラム(インドネシアのタバコ、お香みたいな匂いがするので日本でも有名)

「おまえどっから来たんだ?」
替わる替わる色々な奴と話した。
この国に来てやっとまともに人と話をした。
今まで俺はこの国に来て警戒して心を閉じ誰とも関わらなかった。

船の上で話したインドネシア人の情報によるとやっぱりバタムアイランドはあまり治安が良くないらしい。
俺の感は当たっていた。

船に乗る時もコレに乗るのか?
とか変なところでビビっていた。

もっと力を抜いて奴らと関われば、もっと自分の殻を開ければ周りはそんなに酷いものじゃない。
コレだけの人が船に乗っているんだ基本的にいい奴も沢山乗っているはず。
そう思うと俺は大分気が楽になった。

俺よりちょっとだけ若いインドネシア人の友達も出来た。
彼のあまり英語が上手くない、しかし、すぐに友達になれた。

あまり英語が通じなかったが何時間も話した。
最後に彼は俺にペンダントをくれた。
ココナッツの皮を加工したカッコいいペンダント。
それをもらった俺はその時つけていた指輪を彼にあげた。

この国に来て初めて友達が出来た。

その頃には船に乗る前の不安はどっかに行っていた。
バタムアイランドを後にしてまた俺の気分が上がってきた。

まさか、ジャカルタに辿り着いた時にあのような出来事が起こっているとは夢にも思わなかった。

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あとがき

旅をしている奴なら一度くらいはピースボートってどんなもんなんだ?
と調べた事があるはずだ。

俺も旅する前に一度、調べた。
説明会にも行った。

100万円ちょっとで世界一周の船旅が出来る。
(現在は129万円から)

船旅は旅人の憧れだ。
俺だって未だに船旅に憧れる。

旅に出る前にピースボートの宣伝のお手伝いなんかをすると旅行代金が割引になる。
若いやつらが出発前からワイワイ働きながら仲良くなってその面子で船に乗る。

めっちゃ楽しそうじゃん!

説明会で仲良くなった奴らが晴海埠頭から出航する時に見送りに行った。
めちゃくちゃ羨ましかった。

その時に船の上から眺める星空の素晴らしさを聞いた。
いつかは俺もとその時は思った。

でも、結局ピースボートに乗ることは無かった。

一番の問題は値段だった。
バックパッカー的な旅行の方がはるかに安い。
そして、何よりも異国の陸地に長居できる。

ピースボートは船旅だ。
100日ちょっとの旅のほとんどを船上で過ごす事になる。

それは旅とは全く別の魅力ではあるが、俺は沢木耕太郎のようにもっと泥臭い旅をしてみたかった。

でも、この記事を書いている内にまた、船旅への憧れが再発してきた。
坂本龍馬が夢に描いた船旅、俺もしてみたいぜ!

余談だがこの後、バリ島で待ち合わせをしているスィゲの奥さんはピースボート経験者だ。
だけど、この当時、スィゲはこの奥さんとまだ出会ってもいない。

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アスタラ ビスタ ベイビー (Hasta la vista , baby) | 25年目に明らかになった真実

グアテマラでスペイン語の語学留学をしていた時の記事だ。

もう、15年以上も昔にインドネシアを旅していた時の事だ。インドネシア語なので何を言っているのかさっぱりわからないテレビCMをボケーっと見ていた。ブラウン管の中で泡だらけになった子供たちが水鉄砲で遊んでいる。最後に主役の子が狙いを定め、こう決め台詞を吐く。

アスタラ ビスタ ベイビー!

このとき、俺はめちゃくちゃ嬉しくなってしまった、T2だ!。やっぱりこれは全世界で評価された超有名な台詞だったのだと。

この15年以上も昔にインドネシアを旅していた時の事と言うのがまさに、この船に乗っている時だった。
俺の泊まっていた一等の船室にはテレビが付いていて、そこで何気なく見ていたCMがこのCMだった。

アスタラ ビスタ ベイビー (Hasta la vista , baby) | 25年目に明らかになった真実

こうやって、俺の色々な記憶が繋がっていく。
忘れてしまっていた遠い昔の事から最近の事まで全部繋がっていると言う当たり前の事が記事にするとはっきりと繋がっていく。
ブログを書いていて一番面白いのはそう言うところかもしれない。

公開日: : 最終更新日:2018/03/16 ヤングエイジ

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