ブルネイ旅行
公開日:
ブルネイ
2012年
何一つ、目的もなく、ただ行ったことの無い国と言う理由だけでブルネイ・ダルサラーム国に訪れた。
フィリピン経由でインドへ向かう際に丁度良いルートにブルネイがあったのだ。
旅人の間でもあまり行った事のある人は少なく、人気のない国だ。
理由はおそらく、見所がないのと物価が高い事だろう。昔読んだ本によるとバックパッカー殺しの国と書いてあった。(物価が高いことから)
少なくとも俺はブルネイ、すげーよかったよ
と言う話を聞いたことは一度もない。
しかし、だからこそ、みんながあまり旅行しない場所に行く俺ちょっとカッケー的なノリで行く事にしたのだ。結論から言うと噂どおり、心を惹かれるものが何も無く、マジで退屈する国だった。(あくまでも俺の個人的感想だが)
ブルネイ・ダルサラーム国
この国は、世界の密林と呼ばれるボルネオ島(カリマンタン島)にある世界一裕福で世界一治安が良いと噂れる国だ。東南アジアのイスラム教国で、イギリス連邦加盟国。1984年にイギリスから独立し、国連などに加盟した比較的新しい国。
石油や天然ガスなどの資源が豊富なとても裕福な国で、その為、物価はシンガポールとほぼ同じで、通貨は1ブルネイドル=1シンガポールドルと連動している。
俺は、マニラからコタ・キナバル経由でブルネイを目指した。
直接、飛行機でブルネイまで飛んでしまった方がはるかに楽なのだが、世界の密林と呼ばれるボルネオ島に興味があったので寄り道する事にした。だが、大自然あふれるコタ・キナバルで特にトレッキングなどに出かけると言う事もなく、せっかく寄り道したのに何もないで、マレーシアの田舎町でただ一人、時間を持て余し、ブルネイへと向かう事になる。
当時の俺の旅に意味と言うものなど特になく、ただ、物価の安い国々をなんとなく散歩してまわるようなものだった。海路でブルネイに入国したのも特に意味はなく、コタ・キナバルに行ったことが無いからちょいと寄ってからブルネイに行こうと思っただけの事だった。
コタ・キナバルからブルネイにフェリーで入国
ブルネイとコタ・キナバルを結ぶフェリーはコタ・キナバルのジェッセルトン・ポイント(Jesselton Point)と言う場所から出ており、ラブアン島(Pulau Labuan)と言う免税の島を経由してブルネイの首都バンダル・スリ・ブガワン(Bandar Seri Begawan)へと行くことができる。
途中のラブアン島は免税店があり、お酒が買えないイスラム教国のブルネイに行く人はこの場所でお酒を買い込んで行く。
俺は元々、お酒が飲めないから別にお酒が欲しい訳では無かったが、せっかくなのでビールを数本買い込んだ。(お酒を飲んではいけない国だと言われると飲みたくなる、実のところ、缶ビール1本飲み干せないが。)
ブルネイの港に辿り着くと人々が慌ただしくバスに乗って行く。
俺は慌てない。
旅の経験上、こう言う時はどっしりと構えてタバコでも吸いながらそこら辺にいる暇人と話し、情報収拾をする。これが俺のやり方だ。
バンダル・スリ・ブガワン(街の中心)に行きたいんだけどどのバスに乗ればいい?
バスはもう行っちゃったぜ
今日はもう終わりだ、タクシーで行け
嘘つくなよ
その手にはひっかからないぜ
そんなはずは無いと思っていた。
だけど俺の乗ってきたフェリーは最終便だった為に本当に最後のバスだったのだ。
オーマイガー!
マジでバスが無い。
みんなと一緒にバスに乗るべきだった!
ブルネイについて早々に痛恨のミス
最初に話しかけてきたちょっとだけジョージクルーニー風のおっちゃんは割と親切で、俺を騙すつもりもサラサラなくただ、事実を伝えてくれただけだった。
彼は、途方にくれている俺を格安でバンダル・スリ・ブガワンまで連れて行ってくれると言った。
幾らだったか忘れてしまったけれども多分、2千円か3千円くらいだったと思う。
バスに比べればクソ高いけれども物価の高いブルネイでは恐らく格安。
いきなりやらかしちゃったがお金の力でなんとかバンダル・スリ・ブガワンまで辿り着くことが出来た。
ブルネイの見所
ブルネイの見所はブルネイの中心にある巨大なオールドモスク
ブルネイのシンボルだそうだ。
人口の少ないブルネイの夜は真っ暗なのでオールドモスクがやけに幻想的でまるでアラビアンナイトの世界。
だけど、これを見るくらいしかやる事がなくてマジで退屈だった。
ブルネイの街並み
綺麗だがコレと言って面白みがあるものでも無かった。
何よりも辛いのが夕方5時くらいにほとんどのお店が閉まってしまってほぼゴーストタウン状態。観光客もほぼ居ないし街の人々も商売っ気がまるでない。
俺も泊まった安宿にはWi-Fiすら無くてなんとか見つけたピザ屋さんでネットしながら暇つぶしをした。
お酒が禁止されているブルネイだが、そのピザ屋さんでは夜の何時か忘れたけれども(9時ごろかな?)店員さんがこっそりとなんと今の時間からお酒が注文できますって言ってきたのでびっくりした。お酒厳禁の国かと思っていたが観光客には案外、ゆるいのかもしれない。
因みに見所の少ないブルネイだがトレッキングツアーなどに参加すれば見所もありそうだし、楽しいのだろうけれどもお隣のマレーシアやインドネシアに比べると倍以上の料金が掛かるのでイマイチ参加する気になれなかった。
そんなブルネイに俺は二泊もしてしまって、暇を持て余し、たった一人でする事も全く無く、マジでつまんねーなとか思いながらクアラルンプール経由でインドへと向かった。
その時の冒険の記録
インド旅行記
ブルネイの安宿
バックパッカー殺しの国と言われるブルネイで旅行者を困らすのは宿代の高さ。
大した宿でなくても当時、7000円から8000円くらいした。
そんな中、安宿と言える宿は2件しかなかった。
Youth Centre
一つはバックパッカー御用達でブルネイで一番安い安宿、Youth Centre
確か一泊ドミで1000円以下で泊まれると思う。
ただし、この宿は街の中心から少し遠くてわかりずらい場所にあり、管理人がちょいちょい居なくて泊まれない事があるらしい。
New KHS Resthouse
もう一件は、New KHS Resthouse
街の中心にあり立地は良いがボロくて少し高い
シングルでバストイレ共有の部屋で確か3000円以下だったと思う。
部屋の広さだけはかなりある。
俺が泊まったのはこのNew KHS Resthouseと言う安宿の方。
タイだったら300バーツだろって言うレベルのクソボロい宿だがブルネイではこの値段でも格安。
場所は世界遺産ハンター冒険マップで確認してね。(Hのアイコンの場所)
ブルネイの世界遺産
ブルネイは2011年に世界遺産条約を締約しているが今のところ世界遺産は一件も無く、暫定リストへの記載すら一件もない。暫定リストすら無いと言うことは今後も世界遺産に登録される可能性は少ない。
世界遺産ハンター的にはよっぽどの用事でもなければ、もう行かないかなきっと。
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最終更新日:2018/12/03
ブルネイ
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