38歳サラリーマン、仕事を辞めて旅に出る『フィリピン留学編』: フィリピン留学と世界遺産を巡る旅
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38歳の時に会社を辞めて、妻と二人で世界中を周る旅に出た時のお話です。
読んでもらえたらめちゃくちゃ嬉しいです。
留学していた場所はフィリピンのプエルトガレラという場所で、部屋からドローンを飛ばすと海まで行けてしまうような素敵な場所でした。
38歳で仕事を辞めて旅に出る。
なんで旅なんかするの?
帰国した後、どうするの?
再就職なんかできないよ?
せっかく入った会社なのにもったいない。
全て正しい意見だ。
でも、正しい意見なんかに従っちゃダメなんだ。
旅なんてしたところで何にもならないし、バカな事だとわかっている。でも、正しいとか正しくないとか、そんな事はどうでも良くて、ただ、やりたいからやる。だから楽しいんだ。
それでも大人ってやつは、どうしても理由を探してしまう。
18歳の頃、自分の夢はビックになるとか、金持ちになる、なんて言う漠然としたものだった。高校生活の3年間は、あっという間に終わりを迎え、いきなり社会に放り出されてしまうと言う現実に真剣に向き合わなければならなかった。
きっかけは、些細な事だった。
自分がやりたい事なんてわからないし、やりたい仕事なんて無かった。何をすればいいのか、さっぱりわからなかった。だから世界中を旅しながら考えようと思った。
ただ、それだけだった。
でも、言葉と言うものは、時に人生を左右するほどの力を持っている。「世界中を旅して周りたい」その言葉を何度も何度も繰り返すうちに、次第に俺の人生は、その言葉に支配されていく。実際にやってみた旅の面白さが、それに拍車を掛けた。いつの間にか、旅そのものが目的となっていた。
20代で貧困と挫折を繰り返し、30歳で就職をした。やっとの思いで手に入れた、安定した生活。しかし、18歳の時に吐き出した「世界中を旅して周りたい」と言う言葉が、呪詛のように俺の心で繰り返される。
「世界中を旅して周りたい」
希望とも呪いとも言えるこの言葉が、俺を突き動かす。
俺は、旅に出なければいけないのだと。
旅に出る事は、怖い
俺にとって旅に出ると言う事は、夢でもなんでもない。ただの決定事項だった。旅に出ると言う事は、難しい事ではない。オリンピックに出場したいとか、プロ野球選手になりたいと言う事ではない、やろうと思えば誰にでも出来てしまうような事なのだ。では、なぜ、それをしないのか?
それは、怖いからだ。
旅に出れば、出社なんかしなくていいし、仕事もしなくていい。好きな時間に起きて、好きな場所に行けばいい。完全に自由だ。だが、収入から切り離されてしまう。
それが、怖いのだ。
若い頃であれば、気にならないかもしれない。実際、20代の頃は、全く気にならなかった。でも、今は違う。38歳になった俺は、せっかく入社したピュアホワイトの企業を退職する事がとても怖かった。
帰国後の人生を考える事は、もっと怖かった。
しかし、俺は旅に出たいのだ。いや、この頃にはすでに、本当に旅に出たかったのかどうかすらも怪しい。18歳の時に自分で掛けた呪いは、20年たった今でも効いる。
人間なんて、運が悪ければ死んでしまう。もし、今、死んでしまったら、俺は必ず後悔するだろう。なんであの時、旅に出なかったんだと。このまま、安定した生活を続けるよりも、たった一度きりの人生を後悔しながら、呪いながら死んでいく方が怖かった。
俺はまだ生きているんだ。生きているうちに、やりたい事をやらない人生なんて、生きている意味がない。人生って言うのは、親がくれた、やりたい事を好きにやっていい時間だと俺は考える。
だから、俺は旅に出る。
何かを始める事は、とても怖い事だ。
でも、やっぱり旅は最高だ。
旅立ち
2015年6月27日
朝六時、眠たい目をこすり、フラフラと起き上がる。カーテンを開くと外は薄暗く、シトシトと雨が降っていた。昨夜は興奮してしまい、なかなか寝付くことが出来なかった。いよいよ旅立つ日が来たのだが、あいにくの雨でテンションが上がらない。
重たいバックパックを背負い、妻と家を出る。防水のアウトドアジャケットにウォータープルーフのシューズ、多少の雨であれば、傘などいらない。旅支度を済ませた俺たちは、靴の性能を確かめるように水溜りを踏みつけた。
成田空港にあるマッサージチェアでひと休みしたいと考えていたのだが、そのような時間はなかった。慌ただしくチェックインカウンターで荷物を預け、出国手続きを済ます。淡々とやる事をこなし、飛行機に乗ったところで、ようやく一息つけた。
この一週間、やらなければいけない事にずっと追われていた。無事に飛行機に乗れたことで、日本でやらなければいけない事にようやく一区切りついた。しかし、あと四時間もすれば、フィリピンでやらなければいけない事が始まるのだ。旅立つ前は一通りの不安に駆られるが、一旦、飛行機に乗り込んでしまえば、これから始まる冒険への期待で胸がいっぱいになる。
俺たちを乗せた飛行機は、滑走路を迂回してゴォゴォゴォゴォーと加速し一気に飛び立つと、陰鬱な雨の世界から真っ白な雲の世界を突き抜けて、ピカーっと輝く太陽の光に包まれた。
イェス!マイサンシャイン!
太陽の祝福を受けて、ようやく俺たちの旅が始まった。
目次
・38歳で仕事を辞めて旅に出る。
・旅に出る事は、怖い
・旅立ち
・フィリピン到着
・世界遺産ハンター始動!
俺は冒険家になる
・マニラの世界遺産
・プエルトガレラ
・プエルトガレラで英語の語学留学
学校の授業
・フィリピンの海で初ダイビング
サバンビーチ
フィリピンの海で初ダイビング
リフレッシュダイブ
・台風の後、おぞましい数の虫がやってきた
ガモガモパラダイス
・犬食べる?フィリピン人の生活と家畜とペットと常識
アイビー12歳(当時)
MJ(27歳)の場合
キャシィー20歳(当時)
アイビー18歳(当時)
・海の洞窟と水族館のようなシュノーケリング
・最後の授業
・旅の始まり
・パオアイにあるサン・オウガスチン教会
・ビガン歴史都市
16世紀のスペイン統治時代の街並みが今も残る世界遺産
・ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・アスンシオン教会
・天空都市『バギオ』へ
・フィリピンの秘境サガダ
・バナウェにある天国への階段
世界遺産の中にある温泉
・プエルト・プリンセサ
・世界遺産『プエルト・プリンセサ地底河川国立公園』
ウーゴンロック鍾乳洞の探検とジップライン
プエルト・プリンセサ地底河川国立公園をボートでまわる洞窟ツアー
・ワイルドな島、パラワン諸島
クロコダイルファーム
バタフライ・エコ・ガーデン
ミトラ牧場
・お手頃価格で行ける1島1リゾートホテル、ドスパルマス
・帰国
・エピローグ
・旅の総費用
内訳
・あとがき
プエルトガレラは海がとても綺麗で、素敵な場所でした。
世界遺産ハンター出版
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世界遺産ハンターより
公開日:
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最終更新日:2021/05/15
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