まるで悪魔城!人骨で出来た教会、セドレツ納骨堂
公開日:
チェコ
11月20日
俺たちはプラハから世界遺産『クトナー・ホラ:聖バルバラ教会とセドレツの聖母マリア大聖堂のある歴史都市』を目指してクトナー・ホラにやってきた。もちろん目的は世界遺産なのだが実は世界遺産よりも俺が見たいと思っていた教会がこの町にはある。
それは悪魔の居城のような人骨で出来た教会、セドレツ納骨堂。今までかなりの数の教会を見てきたがこんなにインパクトのある教会は初めてだった。
セドレツ納骨堂
1278年にボヘミアのオタカル二世王はセドレッツの大修道院長インドジッフを聖地エルサレムへ外交大使として派遣した。インドジッフはエルサレムを去る時にゴルゴダの丘の土をひとつかみ持ち帰りセドレッツ修道院の墓地にふりまいたのでこの墓地は中央ヨーロッパ一体で有名になり多くの裕福層がこの墓地に埋葬される事を希望するようになった。
拝観料はひとり90コルナ
最近は教会などほぼ内覧しない俺たちだがこの教会だけは内覧をする価値がある!
この骨による装飾は1870年からチェコの木彫師フランチーシェック・リントによって作られた。この写真は骨によって作られた文字で『1870 F. Rint z Českè Skalice(1870年 チェスカー・スカリツェ出身のF.リント)』と書かれている。
これは何のマークか分からなかった。
入り口からしてラスボスの部屋という雰囲気。
骨、骨、骨!
これは骨で出来た聖杯。教会なのにすごく悪そうな雰囲気が出まくっていて面白い。
長いチェコの旅を終えていよいよラストバトルが始まるといった雰囲気の本堂。
これは骨で作られたシャンデリア。人体全ての骨が使われているそうだ。
この人は一体何を思って骨でシャンデリアを作ろうと思ったのか・・・
ヴェリチカ岩塩で見た塩で出来たシャンデリアも凄かったが人骨のシャンデリアの方がインパクトがある。
シャンデリアの奥にはラスボス!では無くてジーザス。一応、教会だからね。
ドクロの上に天使が。この悪魔的シュールさがたまらない。
シュヴァルツェンベルグ家の楯型の紋章。
紋章の右下にはドクロを突くカラスがいる。カラスは16世紀のオスマン帝国との戦いのシンボルで戦場に倒れた兵士の左目を突いている絵が骨で作られている。
納骨されている大量の骨。
これらの骨は全部で約4万人分もの遺体を保管し、その内の約1万人分の骨が装飾に使われているそうだ。
この教会はマジでハンパじゃなかった。こんな教会はいままで見た事無いのでめちゃくちゃ面白かった。
この後、俺たちは世界遺産『クトナー・ホラ:聖バルバラ教会とセドレツの聖母マリア大聖堂のある歴史都市』をまわるのだがその記事はまた後日。
公開日:
:
最終更新日:2017/02/07
チェコ
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