タルトゥからラトビアの首都リガへバスで行く
公開日:
ラトビア
9月30日
タルトゥで一泊した後にLUXのバスでラトビアの首都リガへと向かう。本当は昼過ぎのバスでゆっくりとリガへと向かいたかったのだがタルトゥからリガへのバスは朝7時台と夕方6時台のバスしか出ていなかった。
前日に目的の世界遺産『シュトゥルーヴェの三角点アーチ観測地点群』に行ってしまったのでこの日は気合いで早朝から起きて朝7時台のバスでリガへと向かう事にした。
早6時半ごろのタルトゥはまだ薄暗く誰も歩いていない。日本だったらとっくに朝の時間なのにこの街の朝はやけにゆっくりとしていた。
LUXのバスは相変わらず快適でネットサーフィンでもしようかと考えていたのだが前日、あまり眠れなかった為に道中の4時間はほぼ睡眠。料金はひとり16ユーロ。
エストニアからラトビアへは国境を越えて行くのだがシェンゲン協定内の国なので何処が国境だったのかすら分からないままラトビアへ入国。国を越えている感覚がまるで無いのだがエストニアとラトビアは言葉も違うし文字も若干違う。
ただ、俺たちはどちらの言葉も一切わからないし英語しか話さないのであまり実感は無い、ちょっと変わったのはラトビアに入ってからロシアの文字、キリル文字の表記が多くなった。俺たちはロシアにしばらくいたのでほんの少しだけキリル文字が読めるので少し嬉しい気持ちになる。
ラトビアは大体、ラトビア語、ロシア語、英語の表記があるので安心感がある。
ソビエト連邦の街並がそのまま残っている都市リガ
ラトビアの郊外はベランダの大きな素敵なマンションが沢山あっていいとこに住んでいるな〜と思っていたのだけれども首都リガに近づくにつれボロくて厳つい建物ばかりになってきた。まるでロシア、いや、どちらかと言うとソビエトと言った方がちかいかもしれない。
ラトビは元ソビエト連邦の国で、いまだにロシア語表記も多く国民のほとんどがロシア語を理解出来るらしい。街の雰囲気も旧市街以外は20年〜30年くらい遅れたオールドスタイルのソビエトが残っている。建物は恐らく100年以上前の建物だろう、ロシアのサンクトペテルブルクより古そうだ。
ラトビアの物価はエストニアより更に安くなって安宿の料金も一泊20ユーロを切るようになってきた。カフェも選べば一杯1ユーロ以下でコーヒーが飲める。
スーパーには何故かアサヒスーパードライが売っており値段は1.17ユーロで日本より安い。きっとビールに税金があまり掛かっていないのだと思う。
治安も悪くは無いと思うけれどもエストニアに比べると物乞いの人が増えてきたし昼間から公園でビールを煽ってる人も増えてきた。物価が安いと言うのはそう言う事なのかもしれない。
また、街にはやけに古着屋さんと言うかリサイクルショップも多くてTシャツが1ユーロとかトレーナーが5ユーロなどで売られていた。めちゃくちゃ安いのだけれどもマジもののリサイクル品っぽくてオシャレさのかけらも無い。
リガの主要交通はトロリーバスで石畳のクラシカルな路面にある線路とは違い最新鋭の近未来型マシンだった。また、物価のわりにこのトロリーバスはやけに高くて一回2ユーロもする。
リガの街のメインである世界遺産『リガ歴史地区』はタリン旧市街並みにオシャレで治安も良く安心して町歩きが出来るのだけれどもそれ以外の場所はザ・ソビエトみたいな感じがして最初の頃は若干ひるんだ。ちょっと慣れてくれば昼間なら全然安全で問題無さそうだし物価も安いのでエストニアよりも快適な面は多い。
ヨーロッパは物価の高さを懸念してかなりビビっていたけれどもバルト三国は本当に物価も安くて過ごしやすい。ロシアの方が安いけれどもこっちは英語も通じるし、そこまで高くないので旅のしやすさはバルト三国の方が断然上。
あと、リガでは日本食が流行っており寿司を食べれる場所が結構あるし、スーパーにも売っている。ただ、寿司はロシアからフィンランド、エストニアと何処でも流通しており珍しくは無いのだがリガにはなんと本格豚骨ラーメンが食べられるお店があった!
旧市街にあるPLANETAと言うレストランで値段は10ユーロ。ちょっと高いけれども味はちゃんとした豚骨ラーメン、海外でも寿司は食べられるけれども日本のラーメンはなかなか食べられない。これは行くしかない。
全体的にはありだけど麺がちょっと日本の麺と違ったのとスープがぬるいが残念だった。それ以外は満足度の高いラーメンで日本のスタッフが作っていないのが信じられないくらい普通の豚骨ラーメンだった。特に久し振りに食べる味玉は絶品だった。
なんでもヨーロッパでは猫舌が多いらしく日本のように熱々で出すとクレームになるらしい。あと、ちゃんとしたレストランだったので小心な俺たちはズルズルと音を立ててラーメンを啜るのを遠慮してしまったのでかなり食べづらかった。
やっぱりラーメンは熱々のものをズルズルと啜りながら食いたいものだ。
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