究極の自由を求め、放浪しながらアラスカを目指す映画『イントゥ・ザ・ワイルド』

公開日: 読書&映画

イントゥ・ザ・ワイルド

究極の自由を求め、放浪しながらアラスカを目指した青年の実話。旅人として心にガッツンガッツン突き刺さる最高のロードムービー。

『イントゥ・ザ・ワイルド』あらすじ

1990年 夏
ジョージア州アトランタのエモリー大学を優秀な成績で卒業したクリス・マッカンドレスは、将来の成功を約束された22歳の若者だ。ワシントンDC郊外の高級住宅街で育った彼は、両親や妹のカリーンに何も告げることなく、中古のダットサンに乗って姿をくらました。これがクリスの壮大なる旅立ちだった。
彼がすべてを捨てて旅立ったのは、物質社会からの脱出して新たに生まれ変わり、いかなるルールにも拘束されない自由を得るためだった。

原作はジャーナリストにして登山家のジョン・クラカワーがクリス・マッカンドレスの軌跡を丹念に調べて関係者からインタビューを元に制作したノンフィクション小説『荒野へ』。この『荒野へ』に激しく感銘を受けたショーン・ペン監督は読破してすぐに映画化を決意、10年近くの歳月をかけ映画権を獲得して、彼の集大成とも言える映画『イントゥ・ザ・ワイルド』を作り上げる。

キャスト

監督、脚本:ショーン・ペン
製作:ショーン・ペン、アート・リンソン、ビル・ポーラッド
製作総指揮:ジョン・J・ケリー、フランク・ヒルデブランド、デヴィッド・ブロッカー

クリストファー・マッキャンドレス:エミール・ハーシュ
ビリー・マッキャンドレス:マーシャ・ゲイ・ハーデン
ウォルト・マッキャンドレス:ウィリアム・ハート
カリーン・マッキャンドレス:ジェナ・マローン
ジャン・バレス:キャサリン・キーナー
ウェイン・ウェスターバーグ:ヴィンス・ヴォーン
トレイシー :クリステン・スチュワート
ロン・フランツ:ハル・ホルブルック
レイニー:ブライアン・ディアカー
ケヴィン:ザック・ガリフィアナキス

究極の自由を求めた旅

この映画の主人公クリス・マッカンドレスの様に物質社会から脱出して、いかなるルールにも拘束されない究極の自由に憧れた事は何度もある。ただ、やっぱり文明のおかげで豊かになっている自分を捨てる事は出来ずに悶々とした気持ちと文明のありがたみの間で気持ちが揺れ動く。

会社に行って誰かをもうけさせる為に必死に働く事が馬鹿らしいと思う反面、給料のおかげで何不自由無い生活がおくれるありがたみ。大都会でアリの様に働く窮屈さの代わりに得られる文明の利器。

ところがこの主人公は旅の序盤で持ち金を全て寄付して手元に残ったわずかな紙幣さえも燃やしてしまう。お金にさえ縛られたく無いと言う決意。このシーン1つで俺には真似出来ない主人公のタフで自由な心を感じた。映画は主人公のクリス・マッカンドレスが2年に及ぶ放浪の旅の途中で様々な人々と出会いながらアラスカを目指す。

『イントゥ・ザ・ワイルド』で一番心に残った名言

主人公はアラスカに辿り着き、ただ1人、本当の自由を手に入れる。
その主人公が辿り着いた自由の地アラスカで1人本を読みながら何度も読み返す言葉が

『幸福が現実となるのは、それを誰かと分ちあったときだ。』

深いな〜。この映画を見終わった時にこの言葉と映画の余韻が心に残った。
この映画には相当感銘を受けたし憧れるけれども自分が真似するにはちょっとハードルが高い。

今回、この映画を見るのは二度目だったが今年の四月にオーロラを観にカナダのホワイトホースに行った事により、前回観た時よりも主人公があの雄大な大自然に憧れる気持ちにめちゃくちゃ共感出来た。

今、ちょうど星野道夫の小説『ノーザンライツ』を読んでいるので主人公が目指した究極の自由の場所がアラスカと言うのは良くわかる。この映画が気に入ったら小説『ノーザンライツ』もおすすめだ。

『イントゥ・ザ・ワイルド』で使われていた曲

公開日: : 最終更新日:2014/07/15 読書&映画

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