旅の終わり

6月の末にフィリピンから帰国した俺たちは7月中にカンボジアを目指す予定だった。航空券をとる手前までいったのだけれども色々考えた末、東京に部屋を借りることになった。

2017年8月
これにて俺たちの長い旅は完全に終わった。

旅の終わりとはなんだろう？とずっと考えていた。
俺たちにとって、それはただ部屋を借りることだったようだ。

東京に部屋を借りる、それは光熱費なども含めれば一泊4000円以上の宿に滞在し続けることだ。それなりに仕事もしなければ生活できないし、今までのような住所不定、無職と言うわけにもいかない。

引越しが終わり、片付けも一通り終わりなんとか住める形になった。

ただ、東京は家賃がやたらと高くて、なかなか希望通りの物件が見つからない。
月に10万円以上も出して風呂とトイレに換気扇が付いていない、しかも、洗濯機の排水溝もない。

結局、ブロックで洗濯機の位置をあげて延長ホースで風呂場に排水を流す事にした。
換気扇は自力で取り付ける事に

amazonで換気扇買ってきてDIY

でも、換気扇なんて取り付けられるような状況ですらなかった。
換気用の穴が開いてるだけ・・・

右のように換気扇が取り付けられるまでは電気工事のプロ友達にやってもらった。
結局、DIYでもなんでもなかった。

1〜10までプロにお願いしてハイレベルで完成

俺はAmazonで換気扇を注文しただけの役ただずっぷり・・・

多少、難ありの物件だったが洗濯機の排水をなんとかして換気扇をつけたら、まぁまぁ快適に住めるようになった。2年間もゲストハウス暮らしだった事を考えるとどのゲストハウスよりも快適だ。

まりちゃんは新しい家ではエプロン作ったりマクラメでなんか作ったりと旅中出来なかった事をやり始めた。

俺はといえば家でまったりと仕事をしているけど、今の仕事量だと日本で生活するのはちょっと厳しい。
カンボジアだったら余裕で生活出来たけど日本に住むなら他にも仕事を考えないと。

でも、しばらくは新しいサイトを作ったりしながら空白の2年分の映画とか漫画を読み漁りたいと思っている。

続けようと思えばまだ旅を続けられる資金もあったし、今やっているフリーランスの仕事の収入でもカンボジアやメキシコなどの物価の安い国では細々と生活するこができた。そんな生活もしてみたい気持ちもあったが今までの旅に十分に満足していたし、旅に出る前のような猛烈に旅に出たいと言うような欲求は既に無くなっていた。

これからどうしていきたいのかゼロベースで考え直しているけれどもとりあえずは、お金が欲しい。
色々な国に行って思うのだけれども日本という国はとてもいい国だ（お金を持っていればと言う条件付きだが）

毎日が自由で素晴らしい旅だったが一つだけストレスになっていたことがある、それは毎日、毎日、徐々にお金が減って行くと言うストレス。これは大抵の旅人が感じている悩みなんじゃないかな？

結局のところ、俺たちもこのストレスから逃れることが出来ずに一度、日本で仕切り直しすることになった。

世界中の色々な国を見て、素晴らしい体験して最後に思う事、それが

お金が欲しい

ってなんだよ、俺ってどれだけ俗物なんだ？
でも、現実問題、お金は大切だ。
俺たちが2年も自由に世界中を旅していたのもはっきり言ってお金の力だ。

この2年間、自分の好きな事だけにお金を使って好きなだけ好きな事をやってきた。
そして、改めてお金の大切さを学んだ。

だから俺の人生の理想は、素敵な自分たちの基地で毎日を過ごしながら、好きな時に好きな場所に行ける時間とお金を手に入れること。

今はこれだ！

一旦仕切り直して、資金を作りながら今度は車で旅をしたいな
なんて考えている。

今までこのブログを読んでくれて本当にありがとう！
でも、最終回じゃないよ

To be continued