聖なる谷ピサックにあるミニ・マチュピチュ
マチュピチュへの行き方は、バスとか電車とか色々あるのだけれども、なんか調べるのとか面倒くさい。俺たちは気の向くまま、乗り合いバスで聖なる谷と呼ばれる場所に点在する町や遺跡をまわりながらじっくりと時間を掛けてマチュピチュを目指す事にした。
クスコから一番最初に辿り着いた町はピサック。この町は日曜市で有名な町で、お土産物天国だが俺たちの目的は、ミニ・マチュピチュとも言われる遺跡へのトレッキングだ。クスコからの日帰りツアーも出ているが、日帰りツアーだと最初にある2つくらいの遺跡しか見る事が出来ず、本来、このピサックでもっとも素晴らしいミニ・マチュピチュの異名を取るINTIHUATANAまで辿り着けないのだ。
クスコで高山病にやられた俺たちは、体力の回復もかねて三日間、ピサックの町でゆっくりと過ごす事にした。
お土産天国ピサックの日曜市
1月22日
俺たちがピサックに辿り着いたのはラッキーな事に日曜日。早速、バザールを見学だ!
ピサックの日曜市は日曜日が最大だが、火曜と木曜日もやっている。メキシコってお土産天国だと思っていたけれども、ペルーもマジでヤバい。特にこのピサックはかなり良くてマリちゃんも大喜び。
こじんまりとした町の雰囲気、売っている物の質の良さ、どれをとっても最高で俺たちはすぐにピサックが大好きになったんだ。
この串焼きはたったの2ソル、通過の単位が少ないから安っすー!とか思って食っていたけれども日本円に換算すると大体70円。あんまり安く無いな・・・
でも、美味しかったから良いけれど。
リャマかアルパカの子供、どっちだかわからんし、違いもわからん。
ピサックでのんびりと過ごす休日
1月23日
ペルーに来てから初めて晴れた。ピサックは聖なる谷と呼ばれるだけあってむちゃくちゃ素敵な場所だ。特に晴れると、周りにある高い山々が輝いて見えて、それはそれは素敵な場所だ。
こんな素敵な場所で何もせず、ただ、畑道をピクニック。
マジで最高の贅沢な日だ。
この谷がなぜ聖なる谷と呼ばれているのかわかるような気がしてきた。とにかく雰囲気が抜群に良い。
のんびりと散歩していたら犬がついてきた。
今まで、色々な場所を旅して来たけれどもピサックはマジでヤバい。俺たちは相当この町が気に入ってしまった。
マジでのどかな休日。この場所が聖なる場所だと言う事が本当によくわかる。
ミニ・マチュピチュとも言われるピサックの遺跡
1月24日
ピサックの町(標高2800m)から標高3514mあるQ’ALLAQASAまで徒歩で登頂する事も出来るが、高山病が治ったばかりの俺たちにはキツすぎるので、タクシーで頂上付近まで行って、そこからピサックの町まで様々な遺跡を巡りながら下山する事にした。
ピサックの町から遺跡まで定価だと25ソル(約900円)。いくら何でも高過ぎだろう〜
俺たちはクスコからピサックまで一時間の距離を一人5ソルで来たぜ?
じゃ、ひとり5ソルで良いよ、そのかわり、四人集まったらスタートね。
OKって事で交渉成立。だけども、全然人が集まらない。タクシードライバーは人が集まらんから15ソルでどうだと聞いて来る。このまま待っているのも時間がもったえないので15ソルで連れて行ってもらう事に。
タクシーで一気に、標高3400mの世界へ。空気が薄い・・・
ちなみにピサックの遺跡への入場料は70ソル(約2500円)もする。いくら何でも高すぎだろ!
今まで行った国の中でペルーが一番、入場料をぼったくってる!マジで酷い。
俺たちは聖なる谷を巡礼する予定だったので10日間の周遊券で130ソル(約4500円)のを購入。二人で9000円だぜ、マジきついっすわ!
ちなみにマチュピチュの料金は別で、遺跡の入場料と遺跡を見下ろす山への入山料で200ソル(約7000円)も掛かる。しかも、年々値上がりしている。
でも、ピサックはマジで絶景だよ。
クソ高いけど行く価値はある!
標高3514mあるQ’ALLAQASA遺跡。
どうやってこんなに高い場所にこんなでっかい町をつくったのだろう?タクシーを降りてから山頂まで100m〜200mくらいしかないのだけれども、マジで登るのがキツかった。酸素足りな過ぎ。
クスコからの日帰りツアーだとこの遺跡を見て帰るだけなのだけれども、はっきり言って、この遺跡はピサックの見所ではない。真の見所はミニ・マチュピチュとも言われるピサックのINTIHUATANA遺跡。
取り合えず山頂で記念撮影だけしてINTIHUATANA遺跡を目指す。しかし、先日の雨でINTIHUATANA遺跡への通常ルートは通行禁止になっていた。オーマイガッだぜ!
仕方が無いので遠回りのルートでINTIHUATANA遺跡を目指す事に。途中から雨が降ってきて険しい道のりになっていったが、幸いな事にそれほど強い雨ではなかったので、俺たちの装備でも十分に歩けた。
天気は悪かったけれども、景色は水墨画の世界みたいに凄く雰囲気があったので歩いていて楽しかった。だんだん、標高が下がってくるので呼吸も大部楽になってきたしね。まさか、この後、もう一回、登るとは思わなかったけれど・・・
日曜市で買った帽子でご機嫌のマリちゃん。確か45ソル(1500円)位だった。
ピサックは遺跡巡りとトレッキングが同時に出来るのですげー楽しい。雨降ってたけど。
長い時間を掛けて、ようやくミニ・マチュピチュと呼ばれるINTIHUATANA遺跡に到着。さすがに雰囲気あるね。
この遺跡は、それまでの遺跡と比べると格段に石積みのクオリティが高い。これぞ、インカ文明の真骨頂。ただし、一説によると、このクオリティの石積みはインカ文明より前の文明が造ったのではないかと言われている。中米のアステカ文明がそれ以前の文明を引き継いだように、南米で最終的に文明を引き継いだのがインカ文明だった訳だが、彼らがこれらを造る技術があったのかどうかはわかっていない。
実はこのINTIHUATANAと言う施設は、マチュピチュにもあって日時計を意味し、時間を計れるようにしているそうだ。しかも、マチュピチュのINTIHUATANAよりも、このピサックのINTIHUATANAの方がクオリティが高いと言われている。
俺たちも中米で散々、遺跡を見てきているが、こんなにぴたっと合わさった美しい石組みは見た事がない。やっぱりペルーを最後に取っておいて正解だったぜ!
マジで、中米の遺跡と比べるとクオリティが桁違いに高く、ピサック内の遺跡の中でもINTIHUATANAは圧倒的にクオリティが高い、そのクオリティはマチュピチュ以上だと言われている。
マジで大満足。
結局、山頂からINTIHUATANAをまわって下山するまでに、ゆっくり歩いて4時間半位かかった。これ、自力で登って降りて来るとなったら相当大変だろうから、体力に自信が無ければ素直にタクシーで山頂までいった方がいい。また、高度順応していないと歩くのがマジでキツいから気をつけて。
最後にピサックまで帰ってきたところでお食事。せっかくなのでペルーっぽい料理が食べたくてアルパカのグリル。アルパカなんて滅多に食える物じゃないと思って注文したけれども肉は堅いし、ぜんぜんうまく無かった。残念。真ん中のは甘いマッシュポテトみたいなやつ。デザートと考えれば不味くは無いけど微妙。料金は結構高くて30ソル(約1000円)。
こっちはマリちゃんが頼んだアルパカ料理。これもあんまり美味しく無かった。料金は25ソル。
お花畑の庭があるめちゃくちゃオシャレなカフェみたいなレストランだったので雰囲気は抜群だったのに料理は残念だった。でも、コーヒー(6ソル)は結構美味しかったのでカフェとしてならオススメかな。
ピサックで泊まった安宿 Hospedaje Inti
Hospedaje Inti
一泊72ソル(約2200円)、宿はキレイで居心地はいい。Wi-Fiが遅いときがあるのと、シャワーが不安定だが町そのものがそうなのかも?あと、キッチンが付いているのが良い。
安くは無いけれどもブッキングドットコムに出て来る宿の中では安い方、感想は、居心地が良いのでオススメ。
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