誰もいないマニアックな遺跡 PUMAMARKA | オリャンタイタンボ

2017年2月1日
前日にスタンド・バイ・ミー・コースでマチュ・ピチュからオリャンタイタンボに戻ってきた俺たちは、宿をチェックアウトしてクスコに向かう予定だった。しかし、前日の夜にストライキが始まり、クスコ行きのバスもコレクティーボも全て出ていないとの事だった。
マジで?
宿のオーナーのフベンは、4時を過ぎたらだいぶマシになる、俺も手伝うから4時過ぎまでトレッキングにでも行ってきたらどうだい?
え?トレッキング!?
普段なら喜んでトレッキングに向かう所だが如何せん、前日の疲れが残っている。もっと言うなら前々日のマチュ・ピチュで疲れすぎていて足は既に筋肉痛だ。よーく考えればその前日もマチュピチュまでスタンドバイミーコースで歩いて行っているし、その更に前の日もオリャンタイタンボの遺跡をトレッキングしている。

前日のスタンド・バイ・ミー・コース
線路の枕木を踏み外すと下を流れる濁流に飲み込まれて生きていられそうもない。横には歩道があるのだけれども線路はスリル万点。
そんな訳で、よーく考えたら四日も連続で結構な距離を歩いている。
今日も行くの?すげー悩んだんだけれども宿をチェックアウトしてから午後4時までマジで何もやる事がない。仕方が無いので渋々、フベンに紹介してもらったトレッキングコースに行くことにした。
誰もいないマニアックな遺跡 PUMAMARKA

PUMAMARKAは、オリャンタイタンボからゆっくり歩いて3時間くらいかかる場所にある遺跡で、標高は3600m。オリャンタイタンボの標高が大体2850mなので750mくらい登る事になる。
結構キツいなと思ったがクスコに帰ってから行く予定のレインボーマウンテンは、標高なんと5100mもあり、スタート地点で既に4300m。登る時間も大体2時間半から3時間と聞いていたので俺たちは、レインボーマウンテンを想定したトレーニングもかねて、このPUMAMARKA遺跡を目指す事にした。標高以外は同じような条件だ。

出発した頃は、とてもいい天気で絶好のピクニック日和。ただし、マチュピチュの疲れが残っていて既に足が痛い。

途中に流れる小川の横にあった家。こんな感じで川のすぐわきにある家って良いな、なんか憧れる。俺たちの基地もこんな場所にあったら素敵だねなんて思ってみたりして。やっぱり素敵な庭か、中庭か、屋上はマストで必要。
田舎に住むならこう言う川の近くも良いな。俺たちは最近、旅をしながら素敵な場所を見つける度に俺たちの基地の事を考えている。

途中にあった遺跡。ちょっとわかりづらいけれども、この遺跡もオリャンタイタンボの遺跡みたいに段々畑になっている。

結構すてきな場所なんだけれども、結構遠くてさ、歩けど歩けど、全然辿り着かないんだ。

終いには遺跡は見えているんだけど道はわからないし、人んちの庭を通してもらって畑道と獣道を通りながら何とか遺跡を目指したんだ。

道はわからないし、雨は降ってきそうな天気だし、もう嫌になっちゃうけれどもゴール目前で引き返す訳には行かず、遺跡を目指して獣道を行く。
結構な苦労をしてようやく遺跡にたどり着いたんだけれども、ここ何気に標高3600mで富士山の山頂近い訳、なんか酸素が薄くて辛い。こんな事で俺たち、標高5100mのレインボーマウンテンに登れんのかな?ちょっと不安になってくる。

遺跡から見下ろす、風景はなかなかのもの。

ろくに道も無いような遺跡だけあってマジで誰も居ない。遺跡全部を2人じめ。

まぁ誰もいない遺跡だから朽ち果ててる感も出ていて雰囲気は結構良かったけれども特に見所も無く、今にも雨が降りそうだったので急いで降りる事に。

まぁ帰りは案の定、雨に降られてちょっと大変だったけれども下りは早かった。行きはあまり気がつかなかったけれどもずーっと結構な坂道で、登ってくるのが大変だった訳だ。
俺たちは疲労困憊していて下りすらも足が痛くて大変だったけど。
そんな訳で往復5時間半も掛けて何とか下山した頃にはコレクティーボも若干動いていてクスコに行けたんだ。だけどもトレッキングを終えた後にフル装備の荷物を背負っての移動がマジで鬼辛くて泣きそうだった。
こんな感じで俺たちは五日間も動き回っていたんだ。おかげで次の日、全然予定をこなせなくなってしまったけど、その話はまた後日。
やれやれだぜ。
オリャンタイタンボで泊まった安宿 Hostal Los Andenes
Hostal Los Andenes
一泊52ソル〜 Wi-Fi、ホットシャワーありで、オーナーのフベンが英語が話せてとても親切。マチュピチュに行く時に荷物を預かってもらったり、バスを手配してもらったりととてもお世話になった。居心地もとても良い宿なのでオススメ。
また、クスコに帰る日にストライキが起きてしまい、バスがなかったがフベンが色々と手伝ってくれてとても助かった。
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