クスコ市街 (City of Cuzco) | ペルーの世界遺産

太陽の帝国インカ
クスコはインカ帝国の首都だった場所で、伝説によると、創造神ビラコチャの息子マンコ・カパックと娘のママ・オクリョがチチカカ湖の「太陽の島」に降り立ち、金の杖タパク・ヤウリを投げると、杖が場所が大地のへそ(クスコ)を示した。マンコ・カパックは、クスコに太陽の神殿コリンカチャを建設し、インカ帝国を創り上げたと言われている。 ※クスコとはケチュア語で「へそ」の意味
こうして西暦1200年頃からスペイン人がやって来る1532年までの約330年間、インカ帝国(正式名称:タワンティン・スウユ)として栄えた。
クスコ市街 (City of Cuzco)

かつて黄金が輝いていたインカ帝国の首都
1983年、世界文化遺産に登録 / (iii)(iv)
クスコ (Cusco;Qusqu) は、アンデス山脈中の標高3,400mにある人口約30万人の大都市で、飛行機でいきなり来ると高山病になる恐れがある。実際、俺たちはキューバからクスコに飛行機で行ったのだがその際に、高山病になってしまい、三日間も寝込むハメになってしまった。

インカ帝国の中心だったのはこの神殿、コリンカチャ(太陽の居場所)だが、今は土台だけを残し、スペイン人が建てたサント・ドミンゴ教会が建っている。元々は、黄金で覆われた光り輝く神殿だったそうだがスペイン人たちが全ての黄金をひっぺがして国に持って帰り、神殿を取り壊し、教会を建てた。
大航海時代にスペインに伝わったアンデスの奥地に存在するとされた伝説上の土地、エル・ドラド(黄金郷)とはまさにこのコリンカチャの事だった。一面、黄金が張り巡らされ、金ぴかに輝く太陽神殿とかマジで見てみたかった。

このスペイン人がコリンカチャの上に建てたサント・ドミンゴ教会や、街は1650年と1950年に起きた巨大な地震で、崩壊してしまったがインカ時代からあるこの強固な石組みはびくともしなかったと言う。

インカの石組み

中でも有名なのがこの12角の石で、複雑な形の石をカミソリの刃一枚通さないほど精密にぴっちりと合わさっているので大きな地震があってもびくともしない言う。

マジでこの精密具合はヤバい。
インカ帝国と言えばマチュピチュが有名だが、インカ帝国の首都はここクスコで、石組みのクオリティもマチュピチュよりも数段上のレベルで組まれている。
ちなみに、本当に最高に凄いのは、ここから歩いても行ける距離にあるサクサイワマン遺跡の石組みだ。
サクサイワマン (Saksay Waman) | 世界遺産『クスコ市街』に登録されている巨大なインカの石組み
はっきり言ってクスコで一番の見所なので見逃さないようにしたい。

後は、プラザ・デ・アルマス(アルマス広場)の教会なども保存状態がよく、そこら辺の旧市街として世界遺産に登録されている都市よりもスペインらしさが残っていると言われている。

確かに、他の旧市街などよりも綺麗で見応えはあるが、やはりクスコと言えばインカ帝国の遺跡のほうが興味深い。

インカの血を引く人々。

スペインっぽいクスコの街並。

クスコの街にあった壁画

ベビーアルパカの毛を使ったオシャレなアパレルショップなども沢山あって、お土産や買い物もとても魅力的。今まで色々な国をまわってきたけれどもヨーロッパ以外で1番、お土産が欲しくなったのはペルーだ。その次はメキシコかな。

クスコの美術館にあった絵

何だか凄くペルーっぽくて素敵だった。
クスコは標高が高いので、観光する際には高山病に十分に注意したい。
クスコで泊まった安宿 ネイティーズ ゲストハ ウス(Naty’s Guest House)
ネイティーズ ゲストハ ウス(Naty’s Guest House)
一泊ツインで76ソル〜 Wi-Fi、ホットシャワー、朝食つき。ホットシャワーの出が良くて快適だったのは高評価。料金は安く無いが立地はコーリカンチャや12角の石のすぐ近くで、クスコのド真ん中。
親切な老夫婦が経営している宿で、最後の日、チェックアウトは朝の10時なのに夜の10時出発のバスだった為にそれまで宿に居ていいよと言ってくれた。本当にありがたかった。
マジでオススメの宿。
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