オアハカ中部渓谷ヤグルとミトラの先史時代洞窟 | メキシコの世界遺産

12月12日
俺たちは、オアハカから行けるもうひとつの世界遺産『オアハカ中部渓谷ヤグルとミトラの先史時代洞窟』の構成資産のうちのひとつ、ヤグール遺跡に行くことにした。
オアハカから気軽にツアーで行けるミトラ遺跡と違って、マイナー遺跡であるヤグール(ヤグル)遺跡へは、タクシーをチャーターするかローカルバスに乗って行くしか方法が無い。
ちなみにミトラ遺跡へは、オアハカから日帰りで180ペソと言うツアーが出ていたので気軽に行けるが、ユネスコの世界遺産である『オアハカ中部渓谷ヤグルとミトラの先史時代洞窟』の構成資産に含まれていないので今回はパスした。
ヤグール遺跡への行き方

オアハカの2ndクラスのバスターミナルから出ているミトラ行きのローカルバスに乗って『ルイナス デ ヤグール』と言えば国道190号線沿いの何も無いような場所で降ろしてもらえる。料金は18ペソで、11:40発のバスに乗って12:52に到着した。

辺り一面、ザ・メキシコと言った感じの荒野で雰囲気は抜群に良いが遮るものの無い日差しがキツい。

そこから約20分、日陰の無いまっすぐな道を歩くとヤグル遺跡に辿り着く。
マジで日光がキツいから帽子と水は必須。途中で飲み物を買えるような場所は無い。

振り返ると美しい風景が広がっていた。
このまっすぐな道を1.5km〜2kmくらい歩いてきた。

ちなみに帰りは、また、この国道190号線まで歩いて戻ってきて、通りかかるバスを捕まえる。帰りは日差しを遮るものの無い道で、ひたすらバスを待っていないといけないので結構キツい。俺たちはたまたま通りかかったタクシーの運転手が一人10ペソで、すぐ近くの町、トラコルラ・デマタモロスの2ndクラスのバスターミナルまで連れて行ってくれると言うのでタクシーに乗った。町まで行けば、日陰だし、冷たい水も買えるので国道沿いで延々とバスを待つよりはるかに楽だ。
オアハカ中部渓谷ヤグルとミトラの先史時代洞窟

Prehistoric Caves of Yagul and Mitla in the Central Valley of Oaxaca
2010年、世界文化遺産に登録 / (iii)
オアハカ州にあるアメリカ大陸最古とされる植物の栽培跡やサポテカ文明期の考古遺跡ヤグル(ヤグール)などとともにメソアメリカ文明の生活様式の変化を伝える世界遺産で、構成資産は『トラコルラ市、ディアス・オルダス市、ミトラ市にまたがる先史時代洞窟群』、『ヤグル遺跡』、『カバリト・ブランコ遺跡』とその周辺の農業景観となっている。
この世界遺産のメインは恐らく、先史時代洞窟群なのだろうけれども何処にあるのかわからないし、まだ、一般公開されていないようなので、俺たちは、一番わかりやすいヤグル遺跡を目指す事にした。

ヤグル遺跡の地図
遺跡への入場料は65ペソ(約380円)。かなり小さい遺跡のくせにモンテアルバンと同じ値段。ここでも学生証は、メキシコの学生証だけだと言われたが、スペイン語よくわからない、これ、インターナショナルだよと言って少し粘ったらタダにしてもらえた。やっぱりマイナー遺産だけあって受付の人もゆる〜い感じでとても優しい。

これはお馴染みの球技場だが、ヤグール遺跡の球技場はオアハカ最大の球技場で、一番の見所となっている。

うーっむ、そんなにデカいとは思えんが・・・
自慢じゃないが今まで結構な数の球技場を見てきている俺の感想は、普通の球技場。

ヤグール遺跡はマイナーな遺跡だけあって本当に小さい。はっきり言って同じ小さいマイナー遺跡のベカン遺跡はかなり見応えがあった。

こう言っちゃ何だが、これだけ?
みたいな感じ。でも、直射日光がキツいから、むしろすぐ見終わってありがたかった。

だが、この遺跡の本当の見所は、丘の上から遺跡全体を見渡せるエル・ミラドール(見晴し台)。ここからの風景がなかなかの絶景で、結構写真映えする場所だった。
うん、ここに来れただけで十分!

遺跡自体は小さいが周りの風景は結構良いし、遺跡全体を見渡せるのは、なかなかポイントが高い。ただ、これ、本当に世界遺産なのかよ?と言う心配が少しだけ残る。

帰り際に見つけたユネスコマーク。
やった!やっぱりこれは、まぎれも無く世界遺産だ。
これにて、無事に世界遺産『オアハカ中部渓谷ヤグルとミトラの先史時代洞窟』のハント達成。
オアハカで泊まった安宿 ホテル カーサ ニーナ(Hotel Casa Nina)
ホテル カーサ ニーナ(Hotel Casa Nina)
ダブルで一泊360ペソ。Wi-Fi、キッチン付きで超快適!
スタッフも感じよくて、立地もけっこう良かったのオススメの宿。
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