ペルーの世界遺産、一覧 全12カ所のリスト

ペルーの世界遺産と言えば何と言ってもマチュ・ピチュとナスカの地上絵!それ以外にも古代文明の遺跡が沢山あり南米で最も楽しみにしている国の一つ。超古代文明の謎!まさに男のロマンが詰まった世界遺産と言っても過言ではない。冒険家としてはさけて通れない場所。どの世界遺産もかなり魅力的だ。ちなみにトップの写真はマチュ・ピチュ。
ペルーに行く前にぜひ読んで欲しい本はグラハム・ハンコック氏の書いた超古代文明の謎に迫る『神々の指紋』。これを読むとより一層、ペルーの旅を楽しめると思う。ただし、内容は文句なしに面白いのだが翻訳のせいか少し内容が難しいせいか非常に読みづらく、すらすらと読む事は出来なかった。しかし、Amazonで中古が1円とかで販売されているので一読の価値はある。
小説版がどうしても読みづらいという方には漫画版『神々の指紋』がおすすめ。ただし、漫画としてのクオリティは相当ひどく、面白くも何ともない。ただし、内容は超面白い。ムーとか好きな人はハマると思う。こちらもAmazonで1円から販売しているので試しに買ってみる事をお勧めする。
クスコ市街
かつて黄金が輝いていたインカ帝国の首都
1983年、世界文化遺産に登録 / (iii)(iv)

クスコ市街 (City of Cuzco) | ペルーの世界遺産
クスコは1200年代〜1532年までの間、インカ帝国の首都でケチュア語で「へそ」と言う意味。市街地が世界遺産になっている。インカの人々は「黄金の輝きは太陽の輝き、金は太陽の涙」と考え、神殿や宮殿を黄金で彩りっていたが大航海時代の1532年にその黄金を狙ったスペイン人により滅ぼされる。見所としては有名な教会が7つある「丘の上の教会」、「サンタテレサ教会」、「サンブラス教会」、「ナサレーナス教会」、「サンタ・クラーラ修道院」、「サンペドロ教会」、「サントドミンゴ教会」。
サクサイワマン遺跡
市街地とともに世界遺産に登録されているサクサイワマン遺跡には見事な隙間のないインカの石組みが300メートル以上も続く。
アクセスはクスコの中央広場から車で約10分

サクサイワマン (Saksaq Waman) | 世界遺産『クスコ市街』に登録されている巨大なインカの石組み
インカの精巧な石材加工技術。
複雑かつ精密に、石材を組み合わせて作られた石材加工技術は超古代文明が作ったとも言われている。耐震性も半端無く、大地震でもびくともしなかった。
チャビン(古代遺跡)
インカ文明よりも2000年以上前に栄えた文明
1985年、世界文化遺産に登録 / (iii)
チャビン(チャビン・デ・ワンタル)は紀元前1000年頃に造られた遺跡でペルー中部ワリ郡にある。内部に地下通路が縦横に張り巡らされている。チャビン文明は、インカ文明よりも何と2000年以上前に栄えた文明で文字を持たない文明だった為に多くのことが謎に包まれている。
チャン・チャン遺跡地帯
南米最大の古代都市
1986年、世界文化遺産に登録 / (i)(iii) / 危機遺産
チャン・チャン遺跡地帯は13世紀〜15世紀ごろに栄えたチムー文明の首都でペルー北西部にある南米最大の古代都市。チャンチャンとは「輝ける太陽」と言う意味でチャン・チャン遺跡は一部のみが見学可能となっている。主な遺構は『シウダデラ』、『アウディエンシア』、『灌漑用水路』など。
アクセスはトルヒーヨから約7km。
首都リマからの日帰りツアーもある。
リマ歴史地区
コンキスタドールの築いた街
1988、1991年、世界文化遺産に登録 / (iv)

1535年に、インカ帝国を征服したスペイン人のフランシスコ・ピサロを筆頭とするコンキスタドーレスが「副王たちの都」を創設したのが始まりで、16世紀〜17世紀には南米植民地支配の拠点となった。おもな見どころは旧市街に多く『サント・ドミンゴ教会・修道院』、フランシスコ・ピサロが建てた『カテドラル』、『サン・フランシスコ教会・修道院』、聖女メルセーが祀られた『ラ・メルセー教会』などのスペイン統治時代に建てられた歴史的建造物が立並ぶ。
※コンキスタドーレスとはコンキスタドールの複数形でスペイン語では『征服者』の意味だが主に大航海時代のアメリカ大陸征服者や探検家の事を指す。
ナスカとパルパの地上絵
あの有名なナスカの地上絵
1994年、世界文化遺産に登録 / (i)(iii)(iv)

ナスカ川とインヘニオ川に囲まれた乾燥した盆地状の高原に巨大な幾何学図形や動植物の絵が描かれていて、あまりにも巨大な為に上空からでないと全体像の把握が難しい地上絵。
一体、誰がいつ、何の為に描いたのか?すべてが謎に包まれている地球上で最大の地上絵。超古代文明があったかもしれない可能性を示すロマンに溢れた世界遺産でペルーで最も期待している世界遺産の一つ。ここに来たら是非ともセスナに乗って上空から地上絵を眺めたい。
ナスカの地上絵、セスナの料金
セスナの料金は90〜100USドル程度で30分位のフライト。
アレキーパ市歴史地区
白い火山岩で造られた白い町
2000年、世界文化遺産に登録 / (i)(iv)

アレキーパはペルー南部にある第二の都市で町の建物が白い火山岩で造られている事から「白い町(シウダー・ブランカ)」と呼ばれている。アレキーパの名前の由来は、インカ帝国皇帝のマイタ・カパックが「ここへ住みなさい」という意味の「アリ・ケパイ」というケチュア語からきたとされている。町の北側ににある巨大な白いカテドラル(大聖堂)などが見所。
聖地カラル-スーぺ
古代アンデス文明の遺跡
2009年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iii)(iv)
リマ県バランカ郡にあるカラル=スーペ (Caral-Supe)は古代アンデス文明の遺跡で、アメリカ大陸最古の都市遺跡と評する者もいる。カラルに人が住んでいたのは紀元前3000年頃〜前2000年頃と推測されている。大神殿の跡や円形広場跡などが発掘されている。
ワスカラン国立公園
世界で最も高い場所にある国立公園
1985年、世界自然遺産に登録 / (vii)(viii)
アンカシュ県のアンデス山脈ブランカ山系にある国立公園で標高3,000〜6,000メートルにある世界で最も高い国立公園となっている。このアンデス山脈はかつて海の底であったと言われ、標高4,800メートル以上のみでアンモナイトの化石などが見つかっている。
行き方はワラスからバスで約10時間。
マヌー国立公園
ペルー最大の国立公園
1987年、世界自然遺産に登録 / (ix)(x)
マヌー国立公園はアマゾン川の源流の一つマヌー川の流域に広がるペルー最大の国立公園で、生物圏保護区として世界遺産に登録された。そのほとんどは一般人の立ち入り禁止区域で一部の地域にはクスコからエコツアーで参加する事が出来る。
マチュ・ピチュの歴史保護区
超古代文明の跡を感じる空中都市
1983年、複合遺産に登録 / (i)(iii)(vii)(ix)

マチュ・ピチュ(machu picchu)| ペルーの世界遺産
世界的にもっとも有名な世界遺産の一つでクスコ県にあるインカ帝国時代の遺跡、マチュ・ピチュ遺跡と、その周辺が世界遺産に登録されている。マチュ・ピチュとはケチュア語で「年老いた峰」の意味。主な見所は『インティワタナ』、『大塔(太陽の神殿)』、『コンドルの神殿の平石』、『水汲み場』など。マチュ・ピチュの精密な石積みは超古代文明の存在を想像させる。一説に寄るとインカ文明は元々あった超古代文明の遺跡の上に造られたのではないかと言う説もある。個人的にはナスカの地上絵と並んでペールーでもっとも見たい世界遺産の一つ。
マチュ・ピチュは旅人の間でギザのピラミッド、カンボジアのアンコールワットと並んで行きたい遺跡ランキングのTOP3に数えられる圧倒的な人気を誇る遺跡。
リオ・アビセオ国立公園
サン・マルティン県にある国立公園
1990、1992年、複合遺産に登録 / (iii)(vii)(ix)(x)
リオ・アビセオ国立公園はサン・マルティン県にある国立公園で30以上のアメリカ先住民の遺跡があり、数多くの動植物が生息している。現在は生態系と遺跡の脆弱性に配慮して、一般の観光客に開放されていないので行く事が出来ない。
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