ベトナムの世界遺産、一覧 全8カ所のリスト
2014年、6月に『チャン・アンの景観美関連遺産群』が複合遺産として世界遺産に登録。
ベトナムには10数年前に一度、行った事があるが世界遺産はひとつも行っていない。改めてベトナムの世界遺産を調べてみると、とても魅力的な遺産が多いい。10年以上たってから改めてベトナムに行く際には、どんな風にベトナムを感じるのかすごく楽しみだ。
ハロン湾
ベトナム北部、トンキン湾北西部にある湾
1994年、世界自然遺産に登録、2000年に拡張
ドラゴンボール初期の風景を思い出す風景があるこの湾の伝承では、中国がベトナムに侵攻してきた時、竜の親子が現れ敵を破り、口から吐き出した宝石が湾内の島々になったと伝えられ、龍が降り立った場所という伝説が残っている。その数は大小の島が約1600で、石灰岩大地の風化によって出来たと言われている。これらはほとんどが無人島で、フランソワリーフモンキーやファイールルトンなどの繁殖地となっている。
ハノイよりハロン湾クルーズや鍾乳洞観光などが含まれる日帰りツアーが出ているが、石炭採掘による水質悪化や観光客による生態系の破壊が問題となっている。
フォンニャ-ケバン国立公園
未開の地にあるアジア最古、世界最大級の洞窟
2003年、世界自然遺産に登録
ベトナム中部、ラオスとの国境近くの山岳地帯にある未開の地、フォンニャ-ケバン国立公園は95パーセントが原生林でフォンニャ洞窟、ケバン洞窟、天国洞窟、ソンドン洞窟などのが有名で、広大の敷地の中には300以上もの洞窟がある。
小型ボートで洞窟の内部に入っていくツアーもあるらしいので是非、参加してみたいと思う。
ベトナム統一鉄道が通っているドンホイと言う街から車で約1時間(約40km)。
一般的にはベトナム中部にある世界遺産の街フエから出ているツアーに参加。フエからの場合、バスで約4時間なのでじっくりまわりたい場合はドンホイに宿を取る方が良さそう。また、洞窟の周辺にも小さなホテルがあるらしいのでそこに泊まって数日過ごすのも面白そうだ。
フエの歴史的建造物群
ベトナム中部、ダナン北西にあるベトナム最後の王朝、グエン朝の古都フエ
1993年、世界文化遺産に登録
英名:Complex of Hue Monuments
19世紀初頭から20世紀半ばまで栄えたベトナム最後の王朝国家、阮(グエン)朝の国都跡で中国伝来の建築様式を基礎とし、バロック式建築、ベトナム伝統建築が融合した歴史的・芸術的に価値がる世界遺産。見所は、ヴォーバン式の築城方式を取り入れ北京にある紫禁城を模したと言われる王宮やバロック様式の陵墓など。
構成資産はグエン(阮)朝都城(王宮跡、世廟、太和殿、牛門)、ティエンムー寺、ホークェン、トゥドック(嗣徳)帝陵、ホンチェン殿、ドンカイン(同慶)帝陵、ザロン(嘉隆)帝陵、ティエウチ(紹治)帝陵、カイディン(啓定)帝陵 。
ホイアンの古い町並み
国際的貿易港として栄えた200年前の家屋が今なお残るホイアン
英名:Hoi An Ancient Town
1999年、世界文化遺産に登録
16世紀、17世紀の間、東南アジアの重要な国際的貿易港として栄えポルトガル人、オランダ人、中国人、そして日本人も貿易の為、よく来航し17世紀頃まではマニラやタイのアユタヤと並ぶ日本人街が存在していたが、後の江戸幕府による鎖国政策で日本人の往来が途絶えた。ヨーロッパ人にはフェイフォ(Faifo)、ファイフォなどと呼ばれていた事もある。この美しく古い町並はベトナム戦争でも破壊される事無く現在まで残った。
ベトナム中部の都市で、リゾート地で有名なダナンから南に約30kmの場所にあり、車で約40分。
主な建造物
『来遠橋(日本橋)』幅3m、長さ18mの中国風の屋根付橋で、1593年に日本人が建設したと言われている。『福建会館』、『広肇会館』、『海南会館』、『潮州会館』、『クアンコン寺(関帝廟)』、『クアンタンの家(廣勝家、チャンフー通り77番の家)』、『タンキーの家』、『フーンフンの家(馮興家)』
ミーソン聖域
ベトナム中部クアンナム省にある古代チャンパ王国の聖なる遺跡
1999年、世界文化遺産に登録
6世紀から13世紀頃まで栄えたチャンパ王国の遺産で、聖なる山マハーパルバタのふもとに煉瓦造りの塔が70以上もある。
チャンパ王国は少数民族、チャム族が築いた王朝と言われ宗教は主にヒンドゥーシヴァ派。ベトナム戦争では大きな被害を受けた。
ベトナム中部は世界遺産が集まっているので周りやすい。
世界遺産ホイアンより日帰りのツアーが出ている。
ハノイのタンロン皇城の中心区域
ベトナムの首都、ハノイで発掘された遺跡群
2010年、世界文化遺産に登録
7世紀~19世紀までの皇城の跡を重層的に残す遺構で、最も古い遺構は中国支配時代にまで遡る。
中国と古代チャンパ王国の文化の影響を受け、独自の文化が発達したことを示す遺跡と言われている。
タンロンとは「昇龍」と言う意味。
胡朝の城塞
ベトナム北部タインホア省にある胡朝時代の遺跡群
2011年、世界文化遺産に登録
1397年に胡朝城(ホー朝城)は胡朝の初代皇帝ホー・クイ・リによって建設され、現在も残っているものは東西南北の城門のみで料金は大人1人10,000ドン(約50円)。
胡朝の城塞への行き方はタインホアから2番か8番のバスで約2時間、またはハノイから車をチャーターすれば日帰りも出来るらしい。
チャン・アンの景観美関連遺産群
ニンビン(Ninh Binh)省にあるチャン・アン(Trang An)の観光名所の群
2014年、複合遺産に登録
チャン・アンの景観美関連遺産群はまだ情報が少なくて詳しくわからなかったけれども下記のサイトに詳しく載っていた。
ベトナムの雅楽
2003年、無形文化遺産に登録
ベトナムの宮廷で演じられた雅楽で、胡朝時代(1400年 – 1414年)に誕生し、黎朝時代(1428年 – 1788年)、阮朝時代(1802年 – 1945年)に宮廷儀式として確立された。
ベトナム中央高原におけるゴングの文化的空間
2005年、無形文化遺産に登録
ゴング(鐘)とは先祖崇拝、シャーマニズム信仰の中心的な役割を果たした道具で、ゴングを中心とした生活を行ったベトナム中央高原の空間。
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