偶然の一致に導かれて | 聖なる予言の旅

公開日: ペルー 旅のコラム 読書&映画

偶然の一致に導かれて | 聖なる予言の旅

2017年1月23日

南米、ペルーにある聖なる谷ピサックにて

日本で精神世界だのスピリチュアルだなどと言うと何だか胡散臭いイメージが付きまとう。実際、そう言う商売している人の大半は、かなり胡散臭い。(マジメにやっている人、ごめんなさい)

だから俺は日本じゃそう言う人に近づかないし、そう言う話も滅多にしない。じゃぁそう言う事に全く興味がないかと言われると答えはNOだ。

若き日の俺は、自分探しや精神世界の探求にかなりにのめり込み、精神世界、スピリチュアル、ニューエイジ、カウンターカルチャー、ヒッピー、宇宙、物理学から宗教まで興味の向くままに図書館へ行っては本を読みあさっていた。

元々、十代だった頃の俺は、そう言う事に一切興味が無く、かなりのリアリストだった。うぉー!大金が欲しいぜ!金持ちになってやるぅ!!物欲こそ俺の原動力!!!みたいなギラギラした俺を変えたのはある一冊の本だった。

今でも大金は欲しいけどな!

聖なる予言

当時、二十歳そこそこだった俺は、金城武、主演の映画『不夜城』が大好きで、結構な金城武ファンだった。ある日、偶然手にした角川文庫のチラシで金城武が『聖なる予言』と言う本を絶賛していた。

彼が絶賛していなければ絶対に読まないようなジャンルの本だったのだが、本屋さんに行った時に偶然手にも目に付く場所にその本は積まれており、何となく手に取ったのが、この長い旅の始まりだった。

聖なる予言
ジェームズ レッドフィールド (著), James Redfield (原著), 山川 紘矢 (翻訳),

南米ペルーの森林で、古代文書が発見された。そこには、人類永遠の神秘、魂の意味に触れた深遠な九つの知恵が記されているという。私は、なにかに導かれるように、ペルー行きの飛行機に飛び乗った。偶然とは思えないさまざまな出逢いのなかで一つずつ見いだされる九つの知恵とは。世界的ベストセラーとなった魂の冒険の書。

この本は、単純に冒険小説として楽しめるストーリー構成になっており、ひとつひとつの知恵を学ぶ度に精神が覚醒していく。これはフィクションなのだけれどもメチャクチャ良く出来ていて、現実世界でも役に立つ考え方ばかりだった。

それまでは強烈にリアリストとして物質社会に生きていたのに、この本を読み終わる頃には、世の中の見え方が少し変わっていた。中でもそれ以降の俺の人生に大きな影響を与えるようになった考え方は第一の知恵で学ぶ

“偶然の一致”

人生は偶然の積み重ねだが、そのひとつひとつの偶然に意味があるとしたら?もし、偶然の出来事から何らかのメッセージを受け取る事が出来るとしたら?

何かをやりたいと思った時に、偶然にもそれに関係する何かが起こったとはない?
偶然、誰かとばったり会って話した事で昔やりたかった事とかを思い出したりした事はない?

偶然の出来事は、全て自分へのメッセージだとしたら?

いや、いや、いや、そんなの全部、偶然だよ

その偶然が重なった時に、どう考えるか?
その出来事をどう受け取るか?

俺はどう考えるのも、その人の自由だと思うけれども、全ての現象が自分へのメッセージだと思った方が冒険に満ちあふれた人生になると思った。だからそう思う事にした。

それ以来、次々と新しい偶然が、色々な本を運んできて、色々な知識を手に入れ、色々な体験をして、そうやって今の俺の人生観が出来たんだ。

本を一冊読んで人生がガラッと変わるなんてあり得ないと思う。でも、たった一冊の本を読んだ事によって新しい世界が開かれる事はあるんじゃないかな。

俺にとってのその貴重な一冊がこの『聖なる予言』だったんだ。

偶然の一致に導かれて

あれから20年近くこの偶然の一致を実践してきた。常にそんな事を考えている訳じゃない、ほとんどたまにしか思い出さないけれども、人生がどうにもうまくいかなくなったり、何か変だな?って違和感を感じたりする時にはいつも思い出す。

注意深く人生の出来事を観察すると何処かに必ずメッセージがあって、偶然の一致を信じて、直感に任せて行動する。偶然は必要な時に必要な情報を与えてくれる。

これマジだから!

俺の場合、大体、必要な時期に必要な本に出会える事が多い。もちろんそんなの全部、偶然だけどね!ようはその出来事をどのように解釈するかって事。現実に起こった出来事の解釈は、常に自分の好きなように出来る。だから俺の人生は冒険に満ちている!

最近、こう言う事はあまり考えていなかったのだけれども、今、聖なる谷と呼ばれる場所にあるピサックと言う村に来ている。高い山々に囲まれたとても美しい村で、久し振りにこう言う事を思い出したんだ。

何故かって?メキシコのサンクリストバルの安宿で偶然出会ったミキちゃんに教えてもらった場所がこのピサックだったから。聖なる予言を読んだ時から始まった長い長い旅は、まだまだ続いているんだと思い出したんだ。

何が言いたいのかって言うと俺は今、憧れの地、ペルーに居ると言う事。
そしてこの旅は、偶然の一致によって進んで行くだろう。

ま、簡単にまとめると、この旅は行き当たりばたったりだと言う事だ。

最後に俺の大好きなこの一曲を聞いてくれ

ピサックで泊まった安宿 Hospedaje Inti

Hospedaje Inti
一泊72ソル(約2200円)、宿はキレイで居心地はいい。Wi-Fiが遅いときがあるのと、シャワーが不安定だが町そのものがそうなのかも?あと、キッチンが付いているのが良い。
安くは無いけれどもブッキングドットコムに出て来る宿の中では安い方、感想は、居心地が良いのでオススメ。

公開日: : 最終更新日:2017/01/25 ペルー 旅のコラム 読書&映画

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Comment

  1. kei より:

    いまホンジュラスで空き時間。
    エルミラドールに行きたいな、って思って調べてたら
    ここにたどり着きました。
    聖なる予言、学生時代大好きだったことを思い出しました。
    ペルーではなくなぜかグアテマラですが、
    偶然の一致に気づいて行こうと思います。
    思い出すきっかけありがとうございます。

    • 世界遺産ハンター より:

      keiさん

      メッセージありがとうございます!一人でもこの記事を読んで、偶然の一致に導かれてくれたのならめちゃくちゃ嬉しいです。エルミラドールは大変でしたけれども面白かったですよ。

      では、良い旅を!

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