サグラダ・ファミリアの内部はまるでSF映画!想像を遥かに超えたガウディの傑作
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スペイン
サグラダ・ファミリアは外観より圧倒的に内部の方が凄い!
サグラダ・ファミリアと言えばその外観を思い浮かべる人が多いと思う。俺もそうだったし、確かに外観も奇抜でインパクトもある。
しかし、サグラダ・ファミリアの本当の凄さはその内部にある。
ひとり19.5ユーロと言うバカ高い入場料にひるんだがバルセロナに行く人には何でもいいから黙ってサグラダ・ファミリアだけは入場しておけ!と強く言いたい。
長旅をしていると、どうしても観光に掛かる入場料などが高く感じてしまう。例えばサグラダ・ファミリアだけであれば二人で39ユーロ(約5千円)だけれども、カサ・バトリョの入場料はひとり22.5ユーロ、二人で45ユーロ、更にグエル公園の入場料が一人8ユーロ。あっという間に一万円、二万円が飛んでいく。バルセロナだけならそれでもいいが何カ国も何十都市も周ると観光費用だけで数十万円以上もかかる。だから、観光費はなるべく抑えたくなる気持ちはすごく良くわかるし、正直なところ、全部にお金を払いきれないと言うのが現実だ。
それでも、サグラダ・ファミリアだけはマジで別格!
しかも、その真の凄さは、サグラダ・ファミリアの内部にある。
俺が今までの人生の中で見た建築物の中でぶっちぎりでNo1だった。
ヨーロッパで約三ヶ月掛けて世界遺産をまわってきたけれども、圧倒的にサグラダ・ファミリアが一番すごかった。
いや、マジで本当にウルトラグレートスーパーワンダフルに凄くて本気で感動した。今までも数々の教会を見て来たなかで、すげーって思った事は数しれずだがサグラダ・ファミリアだけは別格。
凄い教会ってのは大体、スケールが大きくて、一流の芸術家や職人達の伝統と魂のこもった彫刻やフレスコ画などが施されていてヨーロッパの文化の積み重ねが極まった教会なのだけれどもサグラダ・ファミリアはひとりのぶっ飛んだ天才が全く別次元の物を作ってしまったと言う感じがする。
ヨーロッパの最後の最後でバルセロナに来れて本当に良かった。最強の世界遺産ローマを後にして、まさかここまで凄い世界遺産に巡り会えるとは思っていなかった。
サグラダ・ファミリア
1882年から建設が始まり、現在もなお建設中の教会でアントニ・ガウディの未完作品。
完成はガウディの没後100年にあたる2026年を予定している。
まず入って驚かされるのは今まで見た事のないような骨組み。その雰囲気はまるでSF映画に出てくる宇宙船や別の星の生き物が作った建物のようなデザイン。
この時代、ゴシックだとかネオゴシック調のイカツイ権威の塊のようなデザインからシンプルなモダンデザインに移行し始めた時期だった。
「近代建築の三大巨匠」と呼ばれるフランク・ロイド・ライトやミース・ファン・デル・ローエ、ル・コルビュジエなども世界遺産にも登録されている物件を作っているがガウディは全くの独自路線を突き進んだ。
ミース・ファン・デル・ローエ
ブルノのツゲンドハット邸(トゥーゲントハット邸) | チェコの世界遺産
ル・コルビュジエ
国立西洋美術館 | 世界遺産『ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-』
はっきり言って、もし、自分が住めると言うならフランク・ロイド・ライトの家に住みたいとは思うけれども、世界最高の建築家は俺の中でダントツでガウディだ。
サグラダ・ファミリアは他の追従を許さないまでの圧倒的な芸術だと思った。
巨大生物の背骨のような柱。それもそのはず、ガウディが建築する際に師としたのは生物だそうで、特にクジラの骨格などを参考にしているそうだ。
俺はマジでこんなすごい建物を生まれてはじめて見た。
すごいを通り越してこの人、頭おかしいでしょ?絶対普通じゃないと何度も何度も思った。
更に建物の内部はステンドグラスからの光のシャワーで満たされており、なんとも幻想的な雰囲気が漂っている。
この七色の光のシャワーも天才ガウディの計算の内。
ガウディは光の入り方にこだわる建築家だったそうで、この幻想的なステンドグラスによる光のシャワーがサグラダ・ファミリアの奇抜な内装をよりいっそう引き立てている。
俺がガウディに興味を持つようになったのは大好きな漫画『ギャラリーフェイク』の影響で、彩色豊かな建築をするガウディは実は彩色音痴で、彩色は弟子のジュゼップ・マリア・ジュジョール・ジベールが担当していたと言うお話。
ギャラリーフェイク9巻の第6話、ガウディズ・ゴーストは面白いのでおすすめ。特にバルセロナに行く人は、行く前にこの話だけでも読んで欲しいと思う。
細部まで本当にかっこいい。
この部分だけでもいいから自宅にレプリカを取り付けて欲しい。
サグラダ・ファミリアは本当にすごかった。一体どんな思考回路だとこんなデザインが出来るのだ?真の天才とは凡人が辿り着けない領域にいるのだと痛感した。
何となく有機的な泥で出来たような雰囲気を持つ外観とは裏腹に内部はとても幾何学的な印象を受けた。
サグラダ・ファミリアを設計したアントニ・ガウディと言う天才建築家
地下にある博物館のような場所に行くと分かるのだがライトの形ひとつを取っても光の入り方などが緻密に計算されている。
まるで背骨のようなアーチのデザインも実は物凄く理にかなった計算を元に作られている。
このように紐に重りを吊るして出来たアーチを元に作ると理想的な耐久性が計算出来るそうだ。(詳しい事は難しすぎて全く分からなかったけど)
ようするに凄いって事だ。
しかし、難しい事なんてさっぱり分からなくてもサグラダ・ファミリアが凄いって事だけはどんな凡人にでも入った瞬間に理解出来ると思う。
建築や芸術のド素人が、一瞬で、ガウディがどれだけ偉大だったのかと言う事が分かってしまうのがこのサグラダ・ファミリア。これほどまでにシンプルにただただ凄い!と感動出来る作品は生まれて初めてだった。
俺はこの日から完全にガウディかぶれとなった。
俺は日本に帰ったらまず、この本を買う事にする。スラムダンクの井上雄彦先生が見たガウディ、あ〜早く読みたい!
バルセロナでオススメの安宿
マイクロテル バウハウス(Microtel Bauhaus)
この宿は立地と雰囲気がめちゃくちゃ良くてしかも安かった。ダブルでわずか25ユーロ、バルセロナの物価を考えたら激安なんじゃないかな?二人旅している人に特にオススメ。
一点だけ難点があって電話をもっていないと入るのに苦労するかも、ただしすぐ近くに公衆電話があった。
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最終更新日:2019/01/16
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