トニナ遺跡への行き方とオコシンゴの安宿
12月21日
サンクリストバルの日本人宿『CASA KASA』に行った時、オーナーのタケシさんに、この辺りでオススメの遺跡とかありますか?と聞いた。するとタケシさんは、遺跡マニアが絶賛していたと言う通好みのマヤ遺跡、トニナ遺跡と言うものがありますよと教えてくれた。
トニナ遺跡?聞いた事無いな。ここら辺にあるメジャーなマヤ遺跡は、大体調べたがメキシコのは数えきれないほどの遺跡がある。特に俺の専門はユネスコの世界遺産と超古代文明の香りがする遺跡なので、それ以外の遺跡は基本的に知らない。
俺たちも、かれこれ三ヶ月くらい掛けて中米の遺跡を見て回っているが、本物の遺跡マニアが絶賛するトニナ遺跡と言うものに興味がわいてきた。
トニナ遺跡への行き方
トニナ遺跡は、サンクリストバルとパレンケの中間にあるオコシンゴと言う町から30分位の場所にあり、一番簡単な行き方は、旅行代理店から出ているツアーに参加する事。料金は日帰りで550ペソ、少し高いが、これに申し込んでしまえば後はオートマチックなのでめちゃくちゃ余裕。
しかし、俺たちは、サンクリストバルの次にパレンケに向かう予定だったので、オコシンゴで一泊して、翌日には、パレンケに抜けたかった。その為、サンクリストバルの長距離バスの停留所のすぐ隣にあるコレクティーボ乗り場(乗り合いバン)からコレクティーボに乗って、自力でオコシンゴを目指す事にした。
サンクリストバル・デ・ラスカサスからオコシンゴまではグネグネに曲がりくねった道を行く事、約2時間半、料金は65ペソ(約400円)。
このオコシンゴのコレクティーボ乗り場で、そのまま乗り換えればパレンケまで約3時間で行くことが出来るが、この先もまた、曲がりくねった山道なので一気にパレンケまで行くのはなかなかハードな道のりだ。
俺たちの目的はトニナ遺跡だったので、安宿の密集しているオコシンゴのセントラルパルケ(町の中心)まで行き、宿を決め、荷物を置いた後に町の東にあるメルカード(市場)から出ているコレクティーボに乗ってトニナ遺跡を目指した。
オコシンゴの町からトニナ遺跡までは約30分、料金は10ペソ(約60円)。
サンクリストバルから日帰りで行く場合、オコシンゴの町に着いてから、東の外れにあるメルカードのコレクティーボ乗り場まで、町を横断する形になるので結構遠い。時間が無い場合は、タクシーでトニナ遺跡に行ってしまった方が楽かもしれない。
詳しくは世界遺産ハンター冒険MAPを参照
ちなみにパレンケからオコシンゴもコレクティーボが頻繁に出ているので、片道3時間くらいで行くことが出来るので日帰りも可能。
オコシンゴの安宿 サン・ホセ
オコシンゴの宿は、ブッキングドットコムでは出てこなかったし、情報も少なかったのでビビっていたけど、主にセントラルパルケ周辺に固まっており、200ペソ〜500ペソくらい。俺たちの泊まったサン・ホセは、一泊200ペソ。ホットシャワーとWi-Fiつき(ロビーのみ)、キッチンは無い。部屋は狭かったけれども、どうせ一泊しかしないし安かったので即決。
詳しくは世界遺産ハンター冒険MAPを参照
トニナ遺跡
なるほど、これは確かに遺跡マニアが最高にカッコいいと言うだけあって、文句無しにカッコいいピラミッドだ。
俺たちが行った時は何かのイベントで、入場料が無料になっていて、代わりに、少しばかりの寄付を求められた。スペイン語だったのなんの募金か良くわからなかったけれども、適当に10ペソくらい入れただけで入場出来たのでラッキーだった。恐らく通常の料金は65ペソ、メキシコの遺跡は大小かかわらず、何処に行っても大体65ペソとなっている。
圧倒的な存在感を誇るトニナ遺跡は、他のマヤ遺跡とは異なり、自然の丘を利用して造られたそうだ。だからこの圧倒的に巨大なピラミッドも全部が石で作られている訳では無く、元々あった丘に石を貼付けるように造られているとの事。
確かに、チョルーラの巨大ピラミッドほどでは無いが、他のピラミッドなどと比べると圧倒的にデカい。ほぼ山、と言うより元々、山だ。
博物館(MUSEO)に展示されていたマヤ文字。いつ見てもマヤ文字はカッコいい。
博物館。色々な出土品が展示されている。
まずは、お馴染みの球技場。もうええわって言いたくなるけれども、本当に何処の遺跡に行っても球技場はある。当時の文明にとって、この球技場と言う施設は本当に大切な役割を持っていたのだと言う事が良くわかる。
遺跡は完全に山になっているので登るのも一苦労。でも、天気がよくてとても気持ちがよかった。青空と緑の芝生が遺跡を見事に引き立ててくれる。
トニナ遺跡は、ピラミッドの内部も少しだけ入る事が出来る。
ピラミッドの内部。もうこれ、完全にダンジョンだから。
このダンジョンはわりかし通路が広いので圧迫感があまり無くて良かった。俺、本当に狭いダンジョンは苦手。閉所恐怖症気味なのかな?
そして、また山(ピラミッド)を登る。このトニナ遺跡、昔はパレンケともガンガン戦争して争っていたくらい強大な文明だったそうだ。ま、そりゃそうだよね、こんなすげー遺跡が残っているのだもの。隣国パレンケとの距離は60〜70kmだから徒歩で2日くらいの距離。
流石、メキシコと言った感じでサボテンが美しい。
どーんっと出てきた模様。なんかこの模様、服とかによく使われている気がする。それにしても、本当にこの遺跡はカッコいい。
イチイチ絵になるんだよね。
全くノーマークの遺跡だったけれども、これはマジで掘り出し物!
造形がイチイチかっこいい。このトニナ遺跡の素晴らしい所は、他のマヤ遺跡みたいにあちこちに小さい神殿を何個も造る訳ではなく、どかーんと大きなピラミッドを建てて、ピラミッドの上に何個も神殿を建てていると言う事。これによって一個の巨大なピラミッドが圧倒的な存在感を放っていて、見るものを魅了する。
ま、結局、ヨーロッパで教会巡りをしていた時も感じたのだけれどもデカいは正義なんだよね。建物の巨大さは見るものを圧倒するし、デカいだけで、迫力がある。
結構、登りがキツいけど、標高の高いサンクリストバルに比べると標高が低いから身体が大分楽な気がする。ちなみに標高2100mのサンクリストバルは、平地の3/4しか空気が無いらしい。
石碑。本物は全部、博物館の中にあるそうだ。これらは全部レプリカ。
青空と遺跡のコントラストが素敵。この巨大なピラミッドも他のマヤ遺跡同様に、何世代にも渡って拡張工事が行われて大きくなっていったそうだ。ま、普通は、いきなりこんな巨大なもん造れないよな。(しかし、ギザの大ピラミッドは一発で造ったくさい。やっぱりエジプトのピラミッドだけは別格)
結構、登ってきた。遺跡の上からの風景は絶景。
ピラミッド自体、上に登れば上に登るほど傾斜がきつくなってきて、足場も靴の半分くらいになってくるので、階段を上がると言う感じではなく、ほとんどよじ登る感じに近くなってくるので、結構大変。
でも、当然、登るでしょ!
絶景、絶景!
ピラミッドの頂上は、見晴らしが良くて遠くの山々まで見渡せる。
このピラミッド、見た目はカッコいいし、デカいし、頂上からの風景も良し!
超マイナーな遺跡の癖に超オススメ!
もしかしたら、何気に最近は少しずつ有名になってきているのかも知れない。なんて言っても世界遺産であるカラクムル遺跡よりも観光客が沢山居たからね。
トニナ遺跡のピラミッド、頂上。
この遺跡は、本当にガッツりと見応えがあって、メチャクチャかっこいいピラミッドがどかーーんと建っていた。マジでオススメ。
さ、次の遺跡はいよいよ世界遺産にも登録されているパレンケだ。
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