ベリーズからチェトゥマル経由で世界遺産、カラクムル遺跡への行き方

11月22日
世界遺産『カラクムル』はグアテマラのティカル遺跡と双璧をなすほどの巨大なマヤ遺跡だ。ある意味ではメキシコで1番すごいと言っても過言ではないと思う。俺の個人的な見解ではマヤ文明はエル・ミラドール近郊で発祥し、エル・ミラドール衰退後、カラクムルとティカル方面へ別れ、それぞれ発展したと思っている。
エル・ミラドール、ティカルと見てきた俺たちは、どうしてもカラクムルに行きたかった。しかし、マヤ文明最大級の遺跡のひとつにもかかわらず、グアテマラとの国境近く、メキシコ南部のジャングルの中にあり、とてもアクセスが困難でネットで調べてもなかなか行き方が出てこない。
カラクムル遺跡への一般的な行き方はカンペチェの方から出ているツアーに参加して日帰り、もしくは一泊二日の日程でカラクムル周辺の遺跡をまわると言うもの。ただ、俺たちはベリーズに居たし、カンペチェから行くよりも明らかにチェトゥマルから行った方が近そうだった。
そこで俺たちはベリーズのキー・カーカーからチェトゥマル経由でカラクムル遺跡を目指すことにした。
ベリーズのキー・カーカーからチェトゥマルまでの高速フェリー
キー・カーカーからチェトゥマルまで、ダイレクトで80分と言う高速フェリーの看板を見て、55USドルと高額だったが、移動は楽な方が良いと言う俺のポリシーのもと、高速フェリーでチェトゥマルまで行くことにした。(一旦ベリーズシティにフェリーで戻り、バスでチェトゥマルに行く方が断然安い。)
しかし、高速フェリーは朝7時発で、チェトゥマルに到着したのが10:40。全然、80分じゃない、4時間近くも掛かった。それもそのはず、キー・カーカーからサンペドロに寄り、そこで出国手続きをして、その後、一時間半〜二時間くらいかけてチェトゥマルに到着。さらに、チェトゥマルでの入国審査も一時間位かかりメキシコに入国出来たのはなんと11時半ごろだった。
高い金払って高速フェリーで来たのに全然早くない・・・
俺的に高速フェリーは残念な結果に終わった。
もしかしたらベリーズシティ経由のバスでチェトゥマルに入国したほうが安くて早かったかもしれない。なにせ、フェリーの場合、出国審査と入国審査をそれぞれ別の場所で行うのでかなり時間が掛かる。
チェトマルからカラクムル遺跡への行き方
当初、チェトゥマルに宿泊して、カラクムル行きのツアーを探そうかと思ったが、チェトゥマルからカラクムルはかなり遠かったのでカラクムル遺跡への起点となる町、スプヒルに泊まろうと思った。しかし、スプヒルのホテルはどれも高かったので、スプヒルの隣町のBecánと言うところにあるOtoch Béekと言う宿に泊まる事にした。
最初は、チェトゥマルからスプヒルまでバスで行って、スプヒルでWi-Fiを見つけ、Otoch Béekの宿の人が迎えにきてくれる手はずになっていた。しかし、チェトゥマルのフェリー乗り場からバス停までタクシーで行こうとしたら、タクシーの運転手がスプヒルまで1200ペソで連れて行ってくれると言う。高いからバスで行くと言ったのだがバスは5時まで無いとかひとり380ペソもするとか言うがどうも嘘くさかったのでバスで行くと言ったのだがタクシーのドライバーも生活がかかっているのでかなりしつこい。最終的には800ペソ(約4500円)でホテルまで連れて行くと言うのでめんどくさくなってタクシーで行く事にした。
800ペソはけっこうな金額だがシュプヒルであるかどうかわからないWi-Fiのカフェを探して、そこから迎えが来るまでかなり待つ事を考えると、多少高くてもダイレクトでホテルまで行けるなら楽で良いかと思って払う事のしたのだが、ホテルにつくとタクシーの運転手は900ペソだと言い出した。
マジでクソ。
交渉の時に高い値段を吹っかけるのは別に良い。800ペソは高いと思ったが楽だし、それで良いと言ったのは俺なのでたとえ相場より高くてもボラれていても何の問題も無い。でも、散々、交渉した値段をあとから変えられたら約束もへったくれもあったもんじゃない。
俺は800しか払わんよ
そう言いはったがタクシードライバーは俺たちの荷物の入ったトランクを開けない。散々、揉めたが最終的にはコイツを殴り倒さない限り、荷物を取り返せなさそうだった、でも、そんな事出来ないし、ずんぐりむっくりしたメキシカンのおっさんは強そうだった。
最終的には、宿の人が100ペソ払って俺たちは800ペソしか払わないと言う事で決着がついた。マジで申し訳ないけど俺も絶対に引きたくなかったのでありがたかった。100ペソ(約550円)はどうでもいいけどあのクソドライバーになめられたくないとか言うくだらない意地を通してしまった。ま、宿の人には最後に多めにチップを渡せばOKだろう。
今は宿の人の優しさに甘える事にした。
一通り落ち着いて宿の人に翌日、カラクムル遺跡に行くにはどうすれば良いかと聞いたところ、レンタカーかタクシーをチャーターするしかないとのことで、オススメの旅行代理店へ電話してくれた。代理店の人は英語が話せたので電話でも何とか会話が出来た。これがスペイン語だったら電話じゃどうにもならん。
カラクムルへのツアーは、ガイド、送迎、昼飯、遺跡巡り、ジャングルトレッキングなどが付いて丸一日でひとり1800ペソ(一万円ちょっと)。タクシーの送迎だけだと一台1800ペソ。わざわざ自力でこんな近くの村まで来たのに1万円もするのか・・・
結構ショックだったがここまで来て引き返す選択肢は無い。既に心の疲れていた俺は、宿の人を信じる事にしてタクシーの送迎を頼んだ。
全てが終わって一息ついた時にはぐったりと疲れ果てていた。
移動の楽さや快適さを求めて料金の高い方を選択したはずではなかったのか?フェリーにしろ、タクシーにしろそれなりの料金を払ったはずなのに何でこんな目に遭うのだろうか?
ベリーズからカラクムル遺跡までの道のりは思ったよりも遠かった。
Becánでオススメの宿 Otoch Béek

Otoch Béek
一泊700ペソちょっとで朝食付き。安くはないが値段相応の宿で、とても居心地が良い宿だった
。また、家族経営の宿なのでみんなとても良くしてくれて最高だった。タクシーと揉めた時も自腹を切って収めてくれたり、旅行代理店に電話してくれたり、とてもお世話になった。ただし、Wi-Fiは使えない。
また、ブッキングドットコムを見る限りではこの辺の宿では安い方で、スプヒルにある他の宿は倍くらいの値段だったのでコストパフォーマンスも良いと思う。
俺たち的にはかなりオススメの宿なので同じルートを通る人にはぜひおすすめしたい。
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