ソチカルコの古代遺跡地帯 | メキシコの世界遺産
公開日:
メキシコ
9月10日
メキシコシティ近郊にある世界遺産の中で、古代都市テオティワカンの次に楽しみにしていた世界遺産、『ソチカルコの古代遺跡地帯 』へ行ってきた。
ソチカルコの古代遺跡地帯
1999年、世界文化遺産に登録 / (iii)(iv)
この遺跡はテオティワカン文明が終焉を迎えたあとに栄えたトルテカ文明の政治、宗教、商業の中心地として栄えた場所で、西暦650年〜900年ごろに繁栄した。
ソチカルコの古代遺跡には、ピラミッド型神殿や石碑などが発掘され、遺構全体にテオティワカン、マヤ文明、モンテ・アルバンなど、周辺文化の要素が混在している。後のアステカ文明にも大きな影響を与えたと考えられている。
入場料はひとり65ペソ(約350円)
相変わらずメキシコの入場料は安くて良心的。
ソチカルコへの行き方
メキシコシティからソチカルコへの行き方は、メトロ2号線の終点Tasqueña駅に隣接するバスターミナルからソチカルコまでのバスが(地球の歩き方によると土日だけ)出ている。料金はひとり片道142ペソ(約800円)とやけに高い。(テオティワカンは往復でわずか92ペソだった)
しかも、このバスは遺跡まで直行する訳ではなく、ソチカルコと言う場所まで連れて行ってくれる。所要時間は1時間半〜2時間ほど掛かるが、メキシコシティから日帰りで行くことが出来る。
バスの運転手さんにソチカルコ、ピラミデス(ピラミッド)と何度も言っておいたので無事にソチカルコで下ろしてもらえる事が出来たのだが、どっからどう見てもただの道。こんなメキシコの片田舎の何も無いような道で下ろされても途方に暮れるしか無い。
たまたま一緒にバスを降りたメキシコ人女性の2人組もピラミデスに行くと言うので4人でタクシーをシェアさせてもらった。タクシー代は25ペソ。歩いていくにはちょと遠いと思うので素直にタクシーで行くのが無難だと思った。
ソチカルコミュージアム
入場券を購入すると、まず最初に、ミュージアムがあってこの遺跡からの出土品などを楽しむことが出来る。
トルテカ文明のデザインもなかなかイカしている。
メキシコに栄えた文明って言うのは本当にドクロが好きで、現在のメキシコでもドクロデザインが多い。
この時代の生活が伺えるような出土品。
西暦650年〜900年と言えば日本で言うところの飛鳥時代から奈良時代、平安時代。
ソチカルコの古代遺跡
この日は天気も良く、突き抜けるような青空が広がっていた。
この遺跡は青空をバックにキレイな緑の絨毯が敷かれ、その上に石のピラミッドが建っていると言うなんとも心地よい場所だった。気分はもう春って感じ!
流石に世界遺産になるだけあってかなり大きな規模の遺跡だったがこれでもまだ、全体の10%程度しか発掘されていないそうなので驚きだ。
ピラミッドの規模や作りから言ってテオティワカンの方が見応えがあったがソチカルコの遺跡は見晴らしの良い山の上にあるので、雰囲気ではこちらの方がはるかに心地よい。
青く澄んだ空、生命力溢れる緑の絨毯、石で作り上げられたピラミッドに見事に自然が同化しており、とても心地の良い空間になっていた。
これは悪名高き、球技場。球技場と言っても娯楽の為の球技ではなく、生け贄を決める儀式としての球技なのでまさに命がけの戦いだった。何でも負けた方の主将は首を切られるとか・・・
一説によると勝った方のチームが生け贄にされるとか言う説もある。ま、ようするに良くわかっていないと言う事だが、どちらにせよこのゲームによって生け贄が決まるのだから命がけのゲームだ。
青空と芝生って写真撮る時に最強のスパイスだよね。もうそれだけで完璧な配色になる。
俺たちは旅に出てから毎日のように写真を撮っていたから数十万回とシャッターを押してきた。そんな経験から言わしてもらうとやっぱり澄んだ青空が最強。
晴れてさえいれば写真は常に面白い。逆に言うと、天気が悪い時こそ腕が問われるような気がする。もちろん、もっと上級者の方に言わせれば色々あるのだろうけど。
ソチカルコの古代遺跡地帯は思ったよりも広くてかなり見応えがある。メキシコシティからアクセスが悪いのだけが難点。
ケツァルコアトル神殿(Piramide de los Serpientes Emplumados)
ソチカルコで一番高い場所にあるピラミッドで、ケツァルコアトル神が描かれている。
ソチカルコで何気に一番の見所でもある。(多分)
本当にこの日は天気もよくて最高の遺跡日和だったわ〜
山の上にある遺跡だから見晴らしがマジで良い。きっと敵とかがせめて来た時にすぐわかるようにこのような山の上に城を造ったんだろうなきっと。日本のお城とかもそうだし。
遺跡って基本的に全部廃墟だからラピュタ感が出ていていいよね。特にソチカルコは山の上だし、観光客もあんまり居ないのでラピュタ感満載。
この遺跡の内部へと続く入り口はこの遺跡の見所のひとつで神秘の洞窟。
中はマジで暗い洞窟。
洞窟からほぼ一直線真上に直径80cmの吹き抜け穴があり、1.1度だけ北に傾いていて、時期によっては天井にあいた穴から一筋の綺麗な光が見えるそうだ。5月〜8/13までの午後1時頃がベストタイムだそうだ。
俺たちが行った時は全然ダメで、ただ上からちょっと光が差し込んでいただけだった。
この穴の光によってソチカルコの人々は春分の日と秋分の日を割り出していたそうで、それを農業に応用していたと考えられている。
まぁとにかく天気がよかったからソチカルコの遺跡は最高だった。
最後に記念撮影をパシャリ。
ちなみに帰り道はまた、タクシーを捕まえて近くの街のバスターミナルまで連れて行ってもらった。料金は70ペソ。帰りのバス代は微妙に安くて140ペソだった。
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