アステカ文明 | メキシコ国立人類学博物館
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メキシコ メキシコ国立人類学博物館
ここメキシコ国立人類学博物館があるメキシコ・シティで栄えた文明でメキシコ人=アステカ人と言っても過言ではない。ほとんどがこのメキシコ・シティ周辺で発掘された超ローカルな展示物はこの博物館の目玉となっている。また、メキシコと言う言葉もアステカ人たちがかつて自分たちを呼んだメヒコと言う言葉から来ている。ちなみにメキシコはスペイン語で今でもメヒコ。
アステカ文明
メキシコ・シティの北西にあるサカテカス州からナワ語系を使う狩猟民族「チチメカ族」が11世紀頃から活発になり、メキシコ北部からユカタン半島まで大移動を行った。アステカ文明は、そのチチメカ族の一部が、トルテカ衰退後の13世紀頃に築いた文明だと言われている。
アステカ文明は、トルテカ文明と衰退していった一部のマヤ文明を引き継いで、ユカタン半島に栄えた最後の文明となり、後にスペイン人に滅ぼされるまでこの地で繁栄した。
このとんがりコーンをはめた恥ずかしいいでたちの男は、死の神ミクトランテクートリ。最下層の冥府ミクトランの王にして死の神と言う肩書きをもつが、なんかイメージが・・・
この時代の食器など
アステカ時代の彫刻
これは犬か何かが、何かをしている?うーん全然わからん。たまに考古学者がもっともらしく説明していたりするけれども案外適当に絵から判断しただけの事だったりもするから鵜呑みには出来ない。もし、あなたがこう言う彫刻を見て何かを閃いたのならば、それが正しい可能せいもある。
これも何だかさっぱりわからないけれどもデザインが秀逸。これだけのクオリティの品物だと、何だかわからないが何かすごく大切な物だと言う事はわかる。
この像の方がの見た目的によっぽど、冥府ミクトランの王にして死の神ミクトランテクートリっぽいけれどもスペイン語が全く読めないのでなんだかわからない。アステカ文明の神様のひとつらしい。
アステカの出土品はデザインがかっこ良すぎるんだよね、著作権も無いしまるパクリしてアステカシールとか作って売りたいなとか思ってしまう。中米文化のデザインはかなり俺好みだから博物館とかマジで楽しすぎる。
これはまさかベヘリット???
こっちの人はマジでドクロが大好き。そして見た目もやたらとかっこいい。
俺は見ていて全然飽きないのだけれどもマリちゃんはいつの間にか脱落。はじっこにある椅子に座ってソリティアをやっている。女には男のロマンがわからんのです。
この装飾されたドクロはマジで最高にかっこ良かった!もはや文化的価値とか遺産とかそう言うのは一切関係なく、ただ単純に見た目だけで純粋にカッコいい!素晴らしいの一言。俺は中米文化のデザインがたまらなく好きだ。
アステカカレンダー
そしてこれがこの博物館、一番の見所と行っても過言ではない究極の一品、アステカカレンダー。メキシコ・シティの中心地でもあるテンプロ・マヨールから発掘された品物で、重さ24トン、直径3・75メートルのひとつの石から出来ており、別名「ピエドラ デル ソル」(太陽の石) 。これは1400 年代に作られたアステカの暦石で、1ヶ月20日間計算で18ヶ月で1年になるようになっていた(+空白の5日で365日になるようになっていた)。
ま、これだけでも実物を見てみたいと思う究極の一品だったのでこれを見られた事に大満足。
実はマヤ文明を引き継いだとも言われるこのアステカカレンダーの終わりが2012年12月22日で、これがマヤの人類滅亡説となっていた。結局、ノストラダムスもマヤも何も起こらなかったけれども。
アステカ人たちはこの人類の終焉を少しでも先延ばしにする為に、多くの生け贄を捧げたと言われている。多い時には一度に8万人もの生け贄を捧げたとも言われている。まじで狂ってる・・・
このような悪魔的な行いが有名だった事もあり、ジョジョの石仮面伝説は生まれる事になる。流石は荒木先生!目の付け所がいい。
こんなのも売ってるよ!
これは有名なコアトリクエ像
首を切られた血しぶきが2匹のヘビとなっている大地の女神と言われている。
これはアステカ時代の金細工。指輪などの装飾品が作られていた。
スペインの征服者(コンキスタドール)エルナン・コルテスに贈呈されたと言われているケツァル鳥の羽で作った王冠のレプリカ。本物はなぜかウィーンにあるそうだ。
俺の大好きな石仮面、これが本物のアステカ産の石仮面だ!バァーーーン!
トウモロコシの神といわれるショチピリ像
俺はスペイン語の説明書きなんか一切読めないけれどもアステカの芸術を見ているだけでも大満足。
よくわからんけどこのカッパみたいな人もご機嫌そうだ。
こ、これは!?
ずいぶん小さいが、あの伝説のオーパーツ! クリスタル・スカルか!?
クリスタル・スカルで有名なのは何と言ってもヘッジス・スカル、出所が怪しい為に19世紀末に作られた物ではないかと言う説もあるが俺はヘッジス・スカルがオーパーツである可能性の方が高いと思っている。ちなみに偽物だと断定されたのはイギリスの大英博物館に保存されているブリティッシュスカルで、ヘッジス・スカルの製造は現代の技術を持ってしても不可能だと言われている。
この小さい、クリスタル・スカルはどういう物かわからなかったけれどもアステカ遺跡から出土されたのは確かだろう。マジでこう言うのを見ているとムー系のオカルト本を読みあさっていた小学生の頃を思い出す。俺は今、小学生の頃に憧れた中南米の遺跡を回る旅をしている、あの頃から大人になったら見に行くだろうと思っていたけれども、それがまさに今なんだ。
三万円か、もうちょっと安かったらマジで欲しい。運気も上昇するらしいし
マジでメキシコに来て良かったな〜
超すごい物ばっかり見る事が出来る。
極めつけはこのアステカ文明のジオラマ。スペイン語なんか読めなくても一目で当時の様子が伺える素晴らしいクオリティーの模型だった。
当時の生活の様子が伺えるメルカド(市場)。やっぱ俺、ジオラマ大好きだわ、半端じゃない見応え!
流石にこの博物館のメイン会場とも言えるアステカ文明の部屋だけあってめちゃくちゃ楽しめた。だがしかし!メキシコ国立人類学博物館の見所はまだまだ終わらない。次回はいよいよ、俺の一番大好きな文明、みんな大好きマヤ文明を紹介したいと思う。
メキシコ人類学博物館の記事一覧
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テオティワカン文明、トルテカ文明 | メキシコ国立人類学博物館
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マヤ文明 | メキシコ国立人類学博物館
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オアハカ室 | メキシコ人類学博物館
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最終更新日:2018/02/13
メキシコ メキシコ国立人類学博物館
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