マヤ文明 | メキシコ国立人類学博物館
公開日:
メキシコ マヤ遺跡 メキシコ国立人類学博物館

小学生の頃、ミステリー本を読みあさっていた俺の一番好きな文明は何と言っても古代マヤ文明。謎に満ちた超古代文明の香りが残るこの文明に魅了されていた。そんなマヤ文明のお宝が飾ってある部屋がこのメキシコ国立人類学博物館にある。
マヤ文明
紀元前3000年〜16世紀頃まで、メキシコ南東部、グアテマラ、ベリーズ、ホンジュラス、エルサルバドルなどで栄えた文明で、最盛期は3世紀頃〜12世紀ごろと言われ、13世紀頃から主に現在のメキシコでアステカ文明が台頭してくる。

時代は主に大きく分けて三つの時代に別れており、オルメク文明などが栄えていた先古典期(前1800~後250年)、マヤ文明の最盛期と言われる古典期(250~900/1000年)、衰退が始まり、トルテカ文明やアステカ文明と関わりが出てくる後古典期(900/1000~16世紀前半)。ただ、最近の研究では紀元前400年頃から既に大規模な都市が存在していた事が明らかになってきているので今後、この区分は変わって行くだろうと言われている。

この石仮面はなんだか心無しかブッダに似ている。

この壁画はデザインが秀逸。何だろうな?骸骨の神様かなんかに見えなくもない。

この人の驚いた表情が芸術的。そして、背後の人は笑い過ぎ。

これはマヤ文明で使っていたお皿かな?

土偶もかなりカッコいい。これは戦士かな?

他の文明もそうだったけれどもマヤ文明の土偶もかっこいいから見ていて楽しい。

これはマジで謎?何でいきなり貝から人が出てくるのだろうか
でも、シュールで面白い。

キターーーー!
エイリアンの頭蓋骨を発見!
このピッコロヘッドはマジでヤバいでしょー!と思って調べてみたらマヤ文明には赤ちゃんの頃から特別な器具で頭を強制してこのようなコーンヘッドを作る習慣があったそうだ。(地位の高い者のみ)
調べてみると実はマヤ文明だけではなく、ヨーロッパやアジアなど世界中でこの人工頭蓋変形が行われていたそうだ。何の為に???
世界各地で色々な理由はあるのだろうけれども、当時、神としてあがめられていたコーンヘッドを持つ地球外生命体へのリスペクトとかだったりする可能性はあるんじゃないかな。

これはおそらくマヤ文字。紀元2世紀頃から使用されていたと言われている一種の象形文字。

貴重なマヤの書物。16世紀、スペインがこの地を征服した後に徹底的にアステカ文明やマヤ文明を破壊し、アステカ人やマヤ人をカトリックに改宗させようとした。その先頭に立ったのが悪名高きカトリックの修道士ディエゴ・デ・ランダ、彼はマヤの書物などを禁書として燃やし尽くした。なんと破壊を免れ後世に残った書物はたったの4冊だと言われている。この本はその内のひとつ、マドリー・コデックス(絵文書)の複製。本物はマドリーの博物館にあるそうだ。

これはパレンケ漆喰文字、やっぱりマヤ文字ってカッコいい。

これはなんだろう?俺にはこの中の人が未来的な銃を持っているようにしか見えないのだけれど、色々な解釈はあるのだろう。

これは中庭にあった神殿のレプリカ。マジでメキシコ国立人類学博物館の展示は気合いが入っている。

カバー遺跡の雨神チャック神

これは何だろう?羽毛ある蛇で神とされるケツァルコアトルかな

こちらは、チチェン・イツァ遺跡にあったお馴染みのチャックモール、。生け贄の切り取ったばかりの心臓を捧げる恐ろしい場所だ。

最後はマヤ室の目玉、世界遺産『古代都市パレンケ』でパカル王が身につけていた翡翠の仮面。
メキシコ人類学博物館は調べれば調べるほど面白い。これから中米の旅をする上で必要な文明の基本的な知識をここで勉強出来て良かった。これから行く遺跡を楽しめる度合いが倍増するだろうきっと。
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最終更新日:2018/02/13
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