フィリピン・コルディリェーラの棚田群 | バナウェにある天国への階段と呼ばれる世界遺産

Rice Terraces of the Philippine Cordilleras
サガダを後にした後、世界遺産『フィリピン・コルディリェーラの棚田群』を目指してバナウェへとやってきた。
天国への階段と呼ばれる美しい棚田のトレッキング
バナウェでは世界遺産であるバタッド村へトレッキングに行くことが出来る。トレッキングは観光案内所や近くの安宿でガイドを頼みトライシクルかジプニーで約1時間、その後に往復で約6時間のトレッキングを楽しむ事が出来る。
バタッド村の近くにはバタッド・ライステラスと共に世界遺産に登録されたバンガアン・ライステラスがあり、世界遺産ハンターとしては両方とも見ておきたかったのでバンガアン・ライステラスに寄ってもらって上から写真だけ撮り、バタッド・ライステラスへのトレッキングを始める事にした。料金はトライシクルのチャーター料金+ガイド料で1800ペソ(約5000円)。サガダと比べるとバナウェは格段に高く付く。
バンガアン・ライステラス
英名:Bangaan Rice Terraces

人口100ほどの小さな村、バンガアン村のライステラスで世界遺産に登録されている。バンガアン村に歩いて下る事も出来るらしいが一番有名なバタッド村へトレッキングへ行く為にこの日はバンガアン・ライステラスの写真を撮るだけにしてバタッド村へと向かった。
バタッド・ライステラス
英名:Batad Rice Terraces

バナウェのメイン的なライステラスで世界遺産に登録されている。1時間以上山道を下るとバタッド村へ行くことが出来る。

流石に一番、メインとなっている世界遺産だけあって壮大な眺めだった。

俺たちはバタッド・ライステラスの奥にある山を越えてタッピヤウォーターフォールに向かうため黙々と棚田を歩き続けた。

バタッド・ライステラスへはかなり歩くので体力的にはキツいが満足度はかなり高い世界遺産だった。この素晴らしい棚田をトレッキング出来るなんて本当に素晴らしい、けどめっちゃ疲れた。
タッピヤの滝
英名:Tappiya Waterfall

バタッド・ライステラスを超えて山道を抜けると見えて来たのはタッピヤの滝。結構、大きな滝で見応え十分。俺たちはほぼ休まずに山を下りこの滝まで降りて来たので大体、1時間半くらいでこの滝まで辿り着いた。

この滝で泳いだり出来るのでひと泳ぎして、汗を流す事が出来る。水はかなり冷たいがここに辿り着くまでに汗だくになるのでかなり気持ちよかった。タッピヤの滝で一休みした後にバタッド村へ向かい、帰る事にした。
行きは1時間半だったが帰りは途中、お昼を食べたり、雨宿りしたり、ガイドの子がバテて動けなくなってしまったので3時間半も掛かってしまった。
ガイドなのに俺らより先にバテるってどういう事だよ?
流石に担いで帰る訳にも行かないので休み休み、ガイドを励ましながらなんとかトライシクル乗り場まで帰る事が出来た。
日帰りコースは歩き慣れていない人にはそれなりにキツく、次の日は筋肉痛で足が痛かった。
フンドアン ライステラス 世界遺産の中にある温泉
英名:HUNGDUN RICE TERRACES

次の日、筋肉痛の足にムチを打って出かけたのが世界遺産に登録されているフンドアンライステラス。バナウェからは途中で写真などを撮りながらトライシクルで約1時間ほど。帰りにバナウェビューポイントに寄ってもらう料金込みで900ペソ。また、温泉に行くにはガイドを雇う必要があり、料金はたしか800ペソ位。今回はトライシクルのドライバーさんがガイドをしてくれると言う事でドライバーさんにお願いした。料金はわずか250ペソ。


フンドアン ライステラスは美しいあぜ道を約45分ほど歩くとなんと温泉がある。昨日歩いたバタッド・ライステラスのアトラクションのようなあぜ道と違い、かなり歩きやすくのどかな田舎道を歩いているようでかなり気持ちがよかった。


丁度、収穫の時期らしくイフガオ族の方が収穫をしていた。この田園風景はかなり美しくバナウェに行くならフンドアン・ライステラスも是非おすすめ。

収穫前のバナウェライス。凄く綺麗な色をしていた。

あぜ道を抜けるとようやく温泉に到着。温泉は適度にぬるくゆっくりと浸かる事が出来た。お風呂に入るのはフィリピンに来てから初めてなので実に一ヶ月以上ぶり。地元の子供達と一緒に前日の足の疲れをゆっくりと癒す。また、温泉の水はめちゃくちゃ綺麗でとても気持ちがよい。
バナウェビューポイント
英名:Banaue view point

バナウェの紹介などによく使われる有名なビューポイント。ここからの眺めは絶景でここからバナウェの町までトレッキングをして帰ることも可能。所要時間は約3時間、かなり気持ちの良さそうな道だったので歩いて帰りたかったがこの日の夜にはマニラ行きの夜行バスに乗る予定だったし前日の疲れもあったので断念。もし、またバナウェに来る事があればここから是非トレッキングをしてみたい。
iPhoneで撮影したバナウェビューポイント。

バナウェビューポイントにはイフガオ族の方が居て一緒に写真を撮ったり写真を撮らせてもらったりする事が出来る。料金は特にないのだが写真を撮らせてもらったらドネイション(寄付)が必要。大体20ペソ〜50ペソ程度。
イフガオ族の音楽。
バナウェへの行き方
バナウェの行き方はマニラから夜行バスに乗って約10時間かけて行くか、バギオからバスで約6時間かけてボントックへ行きそこからミニバンかジプニーに乗り換えて約2時間。
俺の場合、サガダからバナウェを目指したのでボントックまでジプニーで行き(40ペソ、約45分)ボントックからジプニーで約2時間、料金は150ペソ。サガダはとても良い町なのでバナウェに行くならぜひ寄る事をおすすめする。
サガダの安宿で出会った欧米人夫婦とトレッキング | エコーバレー
バナウェからマニラへの行き方
バナウェからマニラまでは毎日19:00からOHAYAMIトランスと言う会社のバスが運行しており約9時間〜10時間で到着。トイレ休憩は2〜3時間に一回で三回あった。寝る事が出来れば良いが寝れないとかなりキツい。(マニラに到着するのが朝の4時〜5時ごろ)
世界遺産『フィリピン・コルディリェーラの棚田群』
英名:Rice Terraces of the Philippine Cordilleras
コルディリェラ山脈の中央に約2000年前にイフガオ族によって作られたと言われている美しい棚田群で『天国への階段』とも呼ばれている。これらの棚田を平にのばすと、地球半周分(2万km)もあると言われている。ちなみにコルディリェーラとはスペイン語で山脈と言う意味。
1995年にユネスコの世界遺産に登録された。
最近は観光地化が進んでおり道路などもどんどん出来ている。また、若者の都会への流出による人手不足によって景観の維持が難しくなっているそうだ。アクセスが悪いため、行きづらい世界遺産だったが見応えはかなりあるのでおすすめ。
バナウェの安宿
俺たちが泊まったバナウェの安宿はピープルズロッジ&レストラン。テラスからの景色が最高でレストランの飯もうまい。
People’s Lodge & Restaurant
住所:Poblacion, Banaue
電話:074-386-4014
料金はダブルで600〜700ペソ。
レストランでの食事は大体、一品100〜200ペソでかなりうまかった。俺のオススメはフライドライス(チャーハン)90ペソ。朝食はアメリカン120ペソ(トースト3枚と目玉焼きにコーヒー付き)。また、カレーやチキンアドボ(フィリピン料理)もおすすめ。
何よりテラスからの眺めが最高で特に朝の景色は最高のおかずとなる。
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