世界遺産『プエルト・プリンセサ地底河川国立公園』

8月5日
俺たちはツアーに参加してプエルト・プリンセサ地底河川国立公園を目指す事にした。朝、ホテルまでツアーのバンが迎えに来てくれツアー客総勢11人でプエルト・プリンセサを出発した。
プエルト・プリンセサ地底河川国立公園
英名:Puerto Princesa Sub Terranean River National Park

この世界遺産は、パラワン島の地底にある鍾乳洞内を流れる川で世界最大規模、最長規模とされ1999年にユネスコの世界自然遺産に登録された。セント・ポール山(St.Paul)の麓にある洞窟の下を流れるこの川は全長8.2kmもある。
そのすべてを見るには本物の探検家並みの装備で川の中をダイビングしたり鍾乳洞の崖をよじ上ったりしなければならないと言うような事をガイドの人が言っていたけれども英語なので半分くらいしか理解出来なかった。
この世界遺産では鍾乳洞内を流れる川をボートツアーでまわる事が出来き、洞窟内には沢山のコウモリや小鳥などが生息している。ボートツアーで行けるのは入り口から約1.5kmの辺りまでとなっている。それ以上進む場合は特別な通行許可証が必要になるそうだ(本物の探検家用)。
アクセスはプエルト・プリンセサから車で約2時間のサバンと言う町からボートで約15分。
また、プエルト・プリンセサ地底河川国立公園は1日の入場者数を制限しており個人で行く場合、自分で入場手続きなどをしないといけなくて面倒なのでプエルト・プリンセサから出ているツアーに参加するのが一番楽。料金はひとり1500ペソ(昼食代込み)。
ウーゴンロック鍾乳洞の探検とジップライン
Ugong Rock Adventures

このツアーではプエルト・プリンセサ地底河川国立公園に行く途中にウーゴンロックと言う鍾乳洞へ寄りそこを探検した後に世界遺産へと向かう。このオプションは一人200ペソで、鍾乳洞を登った後にジップラインで下って来ると更に350ペソ掛かる。ジップラインで降りてこない場合は登って来た道をまた降りる事になる。

普段、写真を撮りまくっているわりに自分たちの記念写真を一切撮らない俺たちだが久し振りに参加したツアーのおかげで記念写真を撮ってもらえた。



こんな感じで階段やロープを使い洞窟を登る。見た感じ大冒険だけれどもそれほど大した道のりではない。太り気味のおばちゃんとかも登れていたので誰でも大丈夫。

頂上に着いたらジップラインで下る。

通常のジップラインとスーパーマンスタイルのジップラインがあり、俺たちは迷わずスーパーマンスタイルのジップラインを選択。これでようやくドラゴンボールの武空術スタイルで空を飛ぶ事が出来る。また1つ夢が叶った。
コース的にはプエルトガレラでやったジップラインの方が全然凄くて面白かったけれどもやっぱりスーパーマンスタイルって言うのは重要で、飛んでいる時の気分が格段に良い。
俺的には鍾乳洞の冒険もジップラインも相当面白かったのでありがたかったがプエルト・プリンセサ地底河川国立公園のツアー代1500ペソと合わせて合計2050ペソほど掛かった。
プエルト・プリンセサ地底河川国立公園をボートでまわる洞窟ツアー
Puerto Princesa Sub Terranean River National Park

サバンの町に着いたらツアーに込まれている昼食タイム。この昼食はビュッフェ形式のフィリピン料理でとても美味しかった。昼食の後は港からボートに乗っていよいよプエルト・プリンセサ地底河川国立公園を目指す。健脚な人は2〜3時間かけて山をトレッキングをして行くことも出来るらしい。

サバンの海もとても奇麗な水だったが雨が降って来た為にプエルトガレラのようにボートトリップを楽しむ事は出来なかった。恐らく晴れてさえいれば素晴らしいボートトリップを体験出来たのだろうと思うと少し悔やまれる。しかし、雨期にフィリピンに来ているのでこればっかりはどうしょうも無い。

この公園ではモンキーフォレストを抜けて地底河川を目指すのだがこれもあいにくの雨の為、モンキー達は一匹も出てこなかった。ただ、この日のメインは地底河川のボートトリップなので雨でも関係ないのが救い。
洞窟へ行くまでの動画(iPhoneで撮影)。洞窟の中は暗くてあまりよく撮れないので断念した。
プエルト・プリンセサ地底河川国立公園のボートトリップは約40〜50分程度。真っ暗な洞窟の中をライトで照らしながら進む。ボートはガイドの人が漕いでくれ、洞窟の説明などをしてくれる。

川の深さはかなり深くこの川には沢山のカメラやスマホなどが沈んでいるとの事、落とさないようにと気をつけくださいと言われた。

洞窟は思ったより涼しくもなく少し臭い。何の臭いかと言うとコウモリなどの排泄物らしく洞窟の水も心無しか汚く思えた。ガイドの人が言うには洞窟内から降って来る冷たい水はフレッシュな水で生暖かい場合はコウモリの小便だそうだ。
くれぐれも洞窟内で叫んだり大きな口を開けないようにとの事。なぜなら口の中にコウモリの小便が入ると言う、そんな大げさなと言うと今までのゲストでそういう目にあった人は一人や二人では無いとの事で結構ひんぱんにそう言う事になるらしい。
俺は洞窟内で喋るのを止めた。

洞窟内は当たり前だが真っ暗でライトの光のみ。洞窟内は結構広い為にカメラのフラッシュも効かずISOを6400まで上げてシャッタースピードを1/25にして何とか撮影した。ボートで動いている為、あまりシャッタースピードを遅くするとぶれてしまうし明るさは足りないしで写真を撮るのがかなり大変で苦労した。

また、この川には海ヘビなどもいるらしい。残念ながら今回は海ヘビを見る事は無かった。

洞窟探検は殆どディズニーランドのアトラクション。世界遺産をディズニーランドに例えるのもどうかと思うがある意味、ディズニーランドは本当に良く出来ている。
プエルト・プリンセサ地底河川国立公園へ行った事により今回の世界遺産ハントの旅はミッションコンプリート。フィリピンの世界遺産6件中、4件をまわることが出来き大満足の旅となった。
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Comment
わーすごーい!
鍾乳洞登るの、さすがに4歳児には無理ですか??
幼稚園児です。
どうなんでしょう?
年齢制限があるのかどうかわからないですけれどもウーゴンロック鍾乳洞を登るのは、ロープを使って這い上がるのでちょっとキツいような気がします。
プエルト・プリンセサ地底河川国立公園の方はボートに乗っているだけなので大丈夫かもしれません。
返信ありがとうございます!
ですよね、、、
またの楽しみに取っておきます!!
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