奈良の世界遺産、一覧『古都奈良の文化財』と『法隆寺地域の仏教建造物』全9件

若宮神社付近に生えていた大木

奈良にある世界遺産

古都奈良にある世界遺産は『法隆寺地域の仏教建造物』を1件と数えると『古都奈良の文化財』8件とあわせて合計9件となる。

一番の見所は、日本で一番最初に文化遺産として登録された『法隆寺地域の仏教建造物』で現存する世界最古の木造建築物群となっている。

古都奈良の文化財』は『東大寺(正倉院を含む)、興福寺、春日大社、元興寺、薬師寺、唐招提寺、平城宮跡、春日山原始林』の8件全体で奈良時代の歴史と文化を物語っていると評価されて世界遺産に登録されている。

法隆寺地域の仏教建造物

1993年、世界文化遺産に登録
法隆寺、法起寺

法隆寺地域の仏教建造物

7世紀に建設された法隆寺、法起寺などの仏教寺院は現存する世界最古の木造建築で主要建物である金堂、五重塔、中門、回廊は中国や朝鮮にも残存しない初期の仏教建築様式で作られている。法隆寺の建造物47棟と法起寺の三重塔を加えた48棟が世界遺産に登録されている。法起寺には706年に完成した三重塔が残っている。

今回の京都、奈良の旅では時間が無く、急ぎ足でまわる事になってしまったが本来であれば『法隆寺地域の仏教建造物』だけで丸一日見て回れるだけの世界最古の木造建築物群がある。また、天候が悪く小雨が降っていた為に写真もあまり奇麗に撮れなかったので次回、奈良に来る際には丸一日掛けてゆっくりと見学したいと思う。

法隆寺にある日本最古の五重塔や中門にある日本最古の金剛力士像、法起寺にある日本最古の三重塔など現存する日本最古の建物が沢山あり見所は尽きない。流石は世界最古の木造建築物群と言うだけの事はある。

所在地 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1
アクセスはJR法隆寺駅より徒歩約20分、またはバスで「法隆寺門前」下車。
拝観時間は午前8時~午後5時(11/4~2/21は午後4時半まで)
拝観料は一般で1000円

法隆寺の記事
世界最古の木造建築、法隆寺、法起寺 | 奈良の世界遺産『法隆寺地域の仏教建造物』

古都奈良の文化財

1998年、世界文化遺産に登録

古都奈良の文化財は710年から74年間、日本の都、平城京として栄えた歴史的遺構となっている。平城京は元明天皇によって唐の長安をモデルに造営され道が碁盤の目に配置された計画都市で当時の推定人口は10万にもいたそうだ。以下に書く8件が世界遺産に登録されている。

古都奈良の文化財の拝観ルートとしてはやはり近鉄奈良駅から近い、興福寺、元興寺、春日大社、東大寺で一日、平城宮跡、薬師寺、唐招提寺で一日、春日原始林のハイキングで一日と出来れば3日かけてまわるのが理想。

興福寺(こうふくじ)

興福寺の五重塔

興福寺の起源は藤原鎌足(ふじわらかまたり)の私邸内に建てられた山階寺(やましなでら)で710年の平城京還都にともなって藤原不比等(ふじわらふひと)が現在の場所に移し寺の名前を興福寺と改めた。東金堂、五重塔、北円堂、三重塔が国宝指定されている。また、南円堂、大湯屋は重要文化財に指定されている。興福寺の五重塔や東金堂は貴族仏教を背景としている為、繊細で優美な印象だそうだ。

国宝である北円堂と三重塔は裏側の目立たない場所にあるので見逃さないようにしたい。特に北円堂は現在、東福寺にある建物の中で一番古い建物となっている。

所在地 奈良県奈良市 登大路町48
アクセスは近鉄奈良駅より徒歩約5分

興福寺国宝館
9:00~17:00(入館は16:45まで)年中無休
拝観料:おとな600円、学生500円、子供200円

東金堂
9:00~17:00(入堂は16:45まで)年中無休
拝観料:おとな300円、学生200円、子供100円

国宝館・東金堂連帯共通券(拝観料)
拝観料:おとな800円、学生600円、子供250円

外観を見て回る分には無料、俺たちは料金が高いから中には入らなかった。
京都奈良は見所が多過ぎて、全部に入っていたら拝観料だけでかなりの金額になってしまうのがキツいところ。

法相宗大本山 興福寺のホームページ
http://www.kohfukuji.com/

興福寺の記事
興福寺(こうふくじ)| 世界遺産『古都奈良の文化財』

日本最古の瓦で有名な元興寺(がんごうじ)

元興寺の瓦

元興寺は南都七大寺の1つに数えられる寺院で588年に蘇我馬子が飛鳥に法興寺(飛鳥寺)として建立した日本最古の本格的仏教寺院がその前身。法興寺は平城京遷都により飛鳥から移転し、元興寺となる(飛鳥の法興寺は飛鳥寺となり今もある)。極楽坊禅室、本堂には日本最古の瓦で飛鳥時代の瓦が使われている。本堂、禅室は国宝に指定されていて東門は重要文化財に指定されている。

元興寺の本堂と禅室に使われている瓦は、飛鳥時代に作られた日本で最初の瓦で今でも数千枚使われている。特に重なり合った丸瓦はとても有名だそうだ。

所在地 奈良県奈良市中院町11
アクセスは東福寺より徒歩で約10分

拝観時間 AM9:00~PM5:00(入門は、PM4:30まで)
拝観料:大人500円、中高生300円、小学生100円

元興寺公式サイト
http://www.gangoji.or.jp/

元興寺の記事
元興寺(がんごうじ)| 世界遺産『古都奈良の文化財』その2

東大寺(正倉院を含む)(とうだいじ)

東大寺、奈良の大仏

東大寺(とうだいじ)またの名を、金光明四天王護国之寺(きんこうみょうしてんのうごこくのてら)ともいい「奈良の大仏」として有名な盧舎那仏(るしゃなぶつ)を本尊とする華厳宗大本山の寺院で開山(初代別当)は良弁。奈良時代(8世紀)に聖武天皇が建てさせた。

古都奈良の文化財の中では一番大きなお寺で一番の見所となっている。中でも世界最大級の木造建築とされる国宝の金堂・大仏殿(こんどう・だいぶつでん)は圧倒される大きさで内部には本尊であるあの有名な奈良の大仏(盧舎那仏)が安置されている。盧舎那仏は手塚治虫の漫画『火の鳥 鳳凰編』を読んでから見てみるとよりいっそう楽しめる。出来る事ならたっぷりと時間をかけてまわりたい。

所在地 奈良県奈良市雑司町406-1
華厳宗大本山 東大寺 公式ホームページ
http://www.todaiji.or.jp/

東大寺の記事
東大寺(とうだいじ)| 世界遺産『古都奈良の文化財』その3

春日大社(かすがたいしゃ)

社頭の大杉

全国に約1000社ある春日神社の総本社である春日大社は、中臣氏(のちの藤原氏)の氏神を祀るために768年に創設された神社で旧称は春日神社。武甕槌命が白鹿に乗ってきたとされ、鹿を神使としている。だから奈良には沢山の鹿がいるらしい。

見所は社頭の大杉で周囲8.7m、高さ25m、樹齢約800年~1000年とも言われている。また、五月初旬であれば花房が1m以上にも延び、砂にすれるという『砂ずりの藤』を見る事が出来る。砂ずりの藤の推定樹齢は何と700年以上。

所在地 奈良県奈良市春日野町160
世界遺産 春日大社 公式ホームページ
http://www.kasugataisha.or.jp/

春日大社の記事
春日大社(かすがたいしゃ)| 世界遺産『古都奈良の文化財』その4

平城宮跡(へいぜいきゅう、へいじょうきゅう)

奈良時代の中心地で世界遺産『古都奈良の文化財』の中心的な場所だったところで、大内裏が1998年に考古遺跡としては日本で初めて世界遺産に登録された。

約1300年もの時を経て復原された太極殿から、だだっ広い平城宮跡を王の視点で眺めながら約1300年前の眺めを想像する事が出来る。
また、平城宮跡は敷地内を近鉄奈良線が通っており京都から奈良に行く際にも車内から見る事が出来る。

所在地 奈良県奈良市 佐紀町
平城宮跡 公式サイト
http://heijo-kyo.com/

平城宮跡の記事
平城宮跡(へいぜいきゅう、へいじょうきゅう)| 世界遺産『古都奈良の文化財』その5

薬師寺(やくしじ)

薬師寺の西塔

薬師寺は興福寺と並んで「法相宗(ほっそうしゅう)」の大本山で、680年に天武天皇により発願、697年に持統天皇によって本尊開眼、更に文武天皇が飛鳥の地において堂宇の完成。その後、710年の平城遷都により現在地に移された。

薬師寺がある西ノ京とは奈良時代、平安京を朱雀大路で東西に分けた西側全体を指していたが現在では薬師寺、唐招提寺の近辺のみの事を言うらしい。

薬師寺、一番の見所である国宝の東塔(とうとう)は奈良時代にさかのぼる唯一の建物で1300年の歴史がある。しかし、現在は解体修理中で平成31年の春に修理が完了する予定。また、『西遊記』で有名な玄奘三蔵の遺徳を称えられて1991年に建てられた玄奘三蔵院伽藍(げんじょうさんぞういんがらん)がある。

所在地 奈良県奈良市西ノ京町457
拝観時間は午前8時半(開門)~午後5時(閉門)
拝観料は一般500円
アクセスは近畿日本鉄道橿原線「西ノ京」駅下車すぐ

奈良薬師寺 公式サイト
http://www.nara-yakushiji.com/

薬師寺の記事
薬師寺(やくしじ)| 世界遺産『古都奈良の文化財』その6

唐招提寺(とうしょうだいじ)

苔の森

唐招提寺は鑑真が建立した、南都六宗の一つである律宗の総本山で本尊は廬舎那仏。金堂、講堂、鼓楼が国宝に指定されていて御影堂、東室、礼堂が重要文化財に指定されている。唐招提寺が保有する国宝は17件、重要文化財は200件を超え、天平文化を今日に伝えている。

唐招提寺、境内の北東にある鑑真和上の墓所は奇麗な苔の森などがあり、とても雰囲気が良い。

1688年に松尾芭蕉が唐招提寺を訪れた際に「若葉して御目の雫拭はばや」と言う句を読んだので旧開山堂の手前に松尾芭蕉の句碑がある。

所在地 奈良県奈良市五条町13-46
アクセスは西ノ京駅または薬師寺から歩いて10分くらい。
拝観料 600円
拝観時間 8:30〜17:00

唐招提寺 公式サイト
http://www.toshodaiji.jp/

唐招提寺の記事
唐招提寺(とうしょうだいじ)| 世界遺産『古都奈良の文化財』その7

春日山原始林(かすがげんしりん)

春日山原始林は標高498m、面積約250haの広さで古来春日大社の神山であった為、ほぼ手を入れられる事が無く9世紀頃には禁伐令が出されるなど積極的に保護されてきたが、厳密な意味での原始林ではなく16世紀、豊臣秀吉による約1万本のスギ植栽や台風災害の早期回復の為、在来種により補植するなど、或る程度、人工の手が加えられてきた。常緑広葉樹(カシ、シイ類)を主とした蔓性植物(フジ・カギカズラ)、シダ植物(ウラジロ・イワヒメワラビ)などの800余種からなる多様な植物社会が形成されている。

今回の京都、奈良の旅では残念ながら時間が無くて行く事が出来なかった。次回、奈良に来る時にはハイキングを楽しむ為に春日山原始林に丸々一日を当てたいと思う。

アクセスは近鉄奈良駅から東へ約2kmに遊歩道入口(北)がある。そこから約10kmのハイキングが楽しめる。

春日山原始林/奈良県公式ホームページ
http://www.pref.nara.jp/25846.htm

京都・奈良の世界遺産を巡る旅
京都・奈良の旅、記事一覧

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公開日: : 最終更新日:2017/04/01 世界遺産 冒険の記録 日本の世界遺産

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Comment

  1. 奈良 より:

    奈良の者ですが間違い多過ぎますよ
    東大寺をとうしょうだいじ
    など

    • 世界遺産ハンター より:

      ご指摘、ありがとうございます。早速、修正致しました。
      他にもおかしな場所はありましたでしょうか?

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