ベルギーの世界遺産、一覧 全11カ所のリスト
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世界遺産
ベルギー王国と言えば、世界遺産が11件もある国なのにベルギーワッフル位しか思いつかない己の貧弱な知識を責めながら、ベルギーにどのような世界遺産があるのかを調べた。その他、ベルギーと言えば『フランダースの犬』、『タンタンの冒険』、『しょんべん小僧』などが日本人としては、なじみ深い。
フランドル地方のベギン会修道院
13世紀にベギン会の女性たちが共同生活を送っていた場所
1998年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iii)(iv)
オランダやベルギーに残るベギン会修道院の内、フランドル地方にある下記の13件が世界遺産として登録されている。『ホーフストラーテンのベギン会修道院』、『リールのベギン会修道院』、『メヘレンのベギン会大修道院』、『トゥルンハウトのベギン会修道院』、『シント=トロイデンのベギン会修道院』、『トンヘレンのベギン会修道院』、『デンデルモンデのベギン会修道院』、『ヘントのベギン会小修道院』、『ヘントのシント=アマンズベルフ・ベギン会修道院』、『ディーストのベギン会修道院』、『ルーヴェンのベギン会大修道院』、『ブルッヘのベギン会修道院』、『コルトレイクのベギン会修道院』。ブルージュのベギン会は、1245年にフランドル伯夫人、マーガレットによって設立され、現在はベネディクト修道院としてシスターたちが神に仕える生活を送っている。
中央運河にかかる4機の水力式リフトとその周辺のラ・ルヴィエール及びル・ルー(エノー)
19世紀の産業風景を残す世界遺産
1998年、世界文化遺産に登録 / (iii)(iv)
エノー州のラ・ルヴィエールとル・ルーにあるサントル運河にかかる4つのボートリフト(水力式の船舶昇降機)が世界遺産として登録されている。19世紀末〜20世紀初頭にかけて建造された、この4つのリフトは現在も建造当時のままで稼動している。
ブリュッセルのグラン-プラス
文豪ヴィクトル・ユゴーが「世界で最も美しい広場」と称した広場
1998年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iv)
グラン=プラスはブリュッセルにある大広場で、世界で最も美しい広場のひとつと言われている。周辺には市庁舎、ギルドハウス、王の家、ブラバン公の館といった15世紀~17世紀の歴史的建物に囲まれている。ベルギーで一番の見所のひとつで、世界的に有名なあの小便小僧もグランプラスから歩いていける。
ベルギーとフランスの鐘楼群
ベルギーとフランスにある合わせて56の鐘楼
1999、2005年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iv)
『ベルギーとフランスの鐘楼群』とはベルギーとフランスにある合わせて56の鐘楼でベルギーのアントウェルペン州、ウェスト=フランデレン州、オースト=フランデレン州、フラームス=ブラバント州、リンブルフ州、エノー州、ナミュール州にある。フランス側はフランスのノール=パ・ド・カレー地域とソンム県にある。
ブリュージュ歴史地区
「屋根のない美術館」の異名を持つ、中世の街並み
2000年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iv)(vi)
ブリュージュは13世紀〜14世紀にかけて毛織物工業で栄えた町で、中世には一大貿易拠点として繁栄した。主な建造物は『聖救世主教会』、『聖血寺院』、『聖母大聖堂』、『グルニング美術館』、『聖ヨハネ病院』など。中でもミケランジェロ作の聖母子像が保管されている『聖母大聖堂』は俺的に一番行きたい場所。
この街には別の世界遺産として登録されている「フランドル地方のベギン会修道院群」と「ベルギーとフランスの鐘楼群」の構成資産の一部もある。
建築家ヴィクトール・オルタによる主な邸宅群(ブリュッセル)
アール・ヌーヴォー建築家ヴィクトール・オルタが手がけた4件の邸宅
2000年、世界文化遺産に登録 / (i)(ii)(iv)
19世紀末から20世紀初頭にかけてアール・ヌーヴォー建築家の中心的な存在だったヴィクトール・オルタが手がけたブリュッセルにある4件の邸宅がユネスコの世界遺産として登録されている。登録されている4件の邸宅は『タッセル邸』、『ソルヴェー邸』、『ヴァン・エドヴェルド邸』、『オルタ邸』で、美術館になっているオルタ邸以外は全て私邸なので、一般観公開はされていない。
スピエンヌの新石器時代の火打石の鉱山発掘地(モンス)
ヨーロッパ最大規模の古代採石場
2000年、世界文化遺産に登録 / (i)(iii)(iv)
エノー州、モンス市スピエンヌの新石器時代の火打石採掘地は、古代採石場ではヨーロッパで最大規模を誇る最古の遺跡で、6000年以上前の新石器時代のもの。火打石用の鉱石を掘るための採石場と考えられている。現在採掘場は一般公開されていないようだが年間に9日、見学が出来ると言う情報もある。
アクセスは首都ブリュッセルから電車で約45分
トゥルネーのノートル-ダム大聖堂
中世より愛され続けた街のシンボル
2000年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iv)
トゥルネーのノートルダム大聖堂は、ワロン地方エノー州にある全長134メートル、高さ83メートルを筆頭とする5つの塔がそびえる大聖堂で、12~14世紀に建造されたベルギーの代表的な建築物でユネスコの世界遺産に登録されている。現在、外観は1999年の竜巻の被害で建物自体が歪んでしまった為に2000年から修復中で2030年に完成予定、内部は無料で見学出来る。また、この町には世界遺産『ベルギーとフランスの鐘楼群』もあるので合わせてまわりたい。
アクセスはブリュッセル中央駅から国鉄で約1時間
プランタン-モレトゥスの家屋-工房-博物館複合体
16世紀後半に大規模に印刷・出版事業をおこなっていた工房
2005年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iii)(iv)(vi)
アントウェルペンにあるプランタン=モレトゥス博物館は、16世紀後半に大規模に印刷・出版事業をおこなっていたクリストフ・プランタンの工房、「オフィキナ・プランティニアナ」を起源とする印刷・出版業の博物館で、この印刷工房があった事によりアントワープは中世、ヨーロッパの三大印刷都市と呼ばれる事になった。
ストックレー邸
ブリュッセルのアールヌーボー・アールデコ
2009年、世界文化遺産に登録 / (i)(ii)
1905年〜1911年にかけてオーストリアの建築家ヨーゼフ・ホフマンによって建築された、ベルギーの金融業者アドルフ・ストックレー(Adolphe Stoclet)の私邸でアールデコの先駆けとなった。残念ながら一般には公開されていないが外観は見る事が出来る。
場所はブリュッセルのテルヴュラン通り279/281番地
ワロン地方の主要な鉱山遺跡群
19~20世紀のベルギーの炭鉱
2012年、世界文化遺産に登録 / (ii)(iv)
19世紀~20世紀初頭にかけて採掘された4つの炭鉱跡で、19~20世紀のベルギーの炭鉱で、もっともよく保存された例として世界遺産に登録されている。登録物件は『グラン・オルニュ』、『ボワ・デュ・ルック』、『ボワ・デュ・カジェ』、『ブレニー・ミール』の4件。
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