日帰り出来る世界遺産『日光の社寺』

公開日: 世界遺産 日本の世界遺産

日光の社寺

『日光の社寺』新宿から片道1660円で日帰り出来る世界遺産

栃木県にある世界的に有名な観光地『日光の社寺』に日帰りで行ってきた。
日光東照宮、日光山輪王寺、二荒山神社が世界文化遺産に登録されている。

日光は新宿から片道わずか1660円、約3時間で行けるので日帰り出来る世界遺産だ。
朝8時30分頃、家を出てローカル電車を乗り継いで北千住駅から『東武スカイツリーライン快速』乗り換え約2時間で東武日光駅に到着した。日光は小学生の頃に日光移動教室で来た以来なので実に20年以上ぶりだ。

東武スカイツリーラインの快速は遠出する電車に良くある向かい合った4人用の座席なので足が伸ばせなくてなかなか大変だった。

世界遺産巡り手形

世界遺産めぐり手形

11時半前に東武日光駅に到着。駅にて『世界遺産巡り手形』と言う世界遺産をまわるバスの一日券を購入(500円)。『二社一寺共通拝観券』と言う日光東照宮、日光山輪王寺、二荒山神社をまわれる1000円のチケットを購入したかったのだが残念なことに今はもう販売していないとの事だった。

12:18、東武日光駅付近にて昼食を済ませて世界遺産バス乗り約10分、2駅目の『勝道上人銅像前』停留所で下車をして日光山輪王寺に向かう。

世界遺産巡り手形は何度でもバスに乗れるのだが世界遺産『日光の社寺』は全て徒歩でまわれるので結局、行きの一回と帰りの一回で二回しか乗る事は無かった。

輪王寺

輪王寺

天界への旅がデザインされた大猷院廟、世界遺産『輪王寺』

輪王寺を建立した勝道上人の銅像の前でバスを降り輪王寺の中心的な建物、三仏堂(大本堂)に向かう。残念な事に三仏堂は現在解体修理中で解体されている三仏堂を見学。写真を撮る事は出来なかったが木彫三仏座像の千手観音、阿弥陀如来、馬頭観音は閲覧する事が出来た。ある意味、解体中の三仏堂を見学出来る機会など滅多にある事ではないのでラッキーだったと思う事にした。

三仏堂の裏手に建つ『相輪橖』を見た後、徳川家光公霊廟の国宝、大猷院へ向かう。残念な事に唐門は修繕中だったが皇嘉門の方は見る事が出来た。寺の隅々まで豪華な彫刻が彫ってあり、見入ってしまう。

閲覧料は三仏堂と大猷院のセットの券で900円。

輪王寺という建物は無く三仏堂、大猷院、慈眼堂などの多くのお堂、支院の全体を輪王寺と言う。国宝の大猷院と重要文化財37楝の計38楝が世界遺産に登録されている。

勝道上人の銅像

勝道上人の銅像

東武日光駅から『世界遺産巡り手形』を使ってバスで二駅目、最初に辿り着くのは『勝道上人銅像前』停留所。ここから世界遺産『日光の社寺』の見学が始まる。

輪王寺を建立した勝道上人(しょうどうしょうにん)は少年期から山林修行を行い、日光山(二荒山、男体山)を開山、四本龍寺(現輪王寺)を建てる。二荒山神社や輪王寺など日光山繁栄の源を作る。784年には中禅寺湖中禅寺(輪王寺の別院)を創建。

日光の社寺の生みの親とも言える人物の像

今回は時間が無くて行けなかったが中禅寺や中禅寺湖まで足を伸ばして華厳の滝なども見て回りたい。中禅寺のご本尊「千手観音」は勝道上人が自身が手刻されたと言われている。

日光山 総本堂 三仏堂(さんぶつどう)

三仏堂

平安時代に創建された輪王寺の本堂は日光山随一、東日本では最も大きな木造の建物で、徳川三代将軍「家光」公によって現在の建物に立て替えられた。

金剛桜

入り口には推定樹齢500年の天然記念物「金剛桜」(こんごうざくら)が植えられている。運が良い事にまだ金剛桜が咲いていた。

現在は残念ながら大修理中の為、解体されていて半壊状態になっている。修理中の10年間だけの新名所・天空回廊として展望見学通路があり、三仏堂の屋根頂上と同じ高さから修理現場を見学でる。また7階から見る外の日光門前町はかなり奇麗な風景だった。

三仏堂の看板

三仏堂は現在は改装中だが内覧する事も出来て、文字通り三体の本尊をまつっている。木彫三仏座像として日光の三山の男体山、女峰山、太郎山の神身体とし、千手観音、阿弥陀如来、馬頭観音の三仏を見る事が出来る。その他にも干支にちなんだ彫刻などを見る事が出来るので改装中とは言え内覧する価値がある。

三仏堂の庭

三仏堂の裏にある庭園も奇麗なので見応えがある。

相輪橖(そうりんとう)

相輪橖

相輪橖とは、相輪からなる塔で三代将軍「家光」公が、天下太平を祈願して天海僧正に依頼して建てた、高さ15mの青銅製の細長い塔。塔の上部に青銅製の鈴がついていて、その音色を聞くと願いが叶うと言われている。また、相輪塔は天台宗の象徴で比叡山延暦寺、尸羅度山曼殊院西蓮寺と並び、日本三相輪橖と言われている。

大猷院廟 本殿(たいゆういんびょう ほんでん)

国宝・世界遺産

大猷院廟 本殿

東照宮に似た作りになっているが家光公の「祖父、家康公を祀る廟所を決して凌いではならぬ」と言う遺命によって彫刻や彩色が東照宮よりも控えめに作られている為、重厚で落ち着いた雰囲気になっている。

大猷院廟 本殿

大猷院廟は権現造りと言う様式で作られていて江戸時代、最高の技術が使われている。建築物全体に純金に近い金箔が多用されている事から別名『金閣殿』とも呼ばれている。装飾も見事で全体的に黒、赤、金の色使いで重厚な雰囲気の見応えのあるお寺だった。

天界への旅

皇嘉門の道のりは『天界への旅』に例えられていて入り口の「仁王門」から家光公墓所の入り口に当たる「皇嘉門」まで、大小5つの門で、境内が仕切られていて門をくぐるたびに景色がかわり、あたかも天上界に昇っていくような壮大なデザインとなっている。

仁王門

重要文化財・世界遺産

仁王

仁王門に祀られている「金剛力士像」。なかなか迫力のある仁王様だった。この門から天界への旅が始まる。

二天門(にてんもん)

重要文化財・世界遺産

二天門

残念ながら現在修復中だった。背面に風神、雷神が祀られている事から雷門とも呼ばれている。背面の風神と雷神は見る事が出来た。

夜叉門(やしゃもん)

重要文化財・世界遺産

夜叉門

ここからの眺めは天上界からの眺めにたとえられているそうだ。このページの先頭の唐獅子の写真はこの夜叉門の飾り。

唐門(からもん)

重要文化財・世界遺産

唐門

幼少より祖父、家康を敬愛していた家光の遺言「死んだ後も東照大権現(家康)にお仕えする」により、息子の四代将軍家綱が建立した。唐風の様式で作られていて総金箔張り、群青、緑青、朱などの極彩色が施されている。

皇嘉門(こうかもん)

重要文化財・世界遺産

皇嘉門

家光公の墓所で奥の院を隔てている門。中国・明朝式の竜宮造りで別名「竜宮門」とも呼ばれている。この奥が家光公のいる天界と言う造りになっている。本当に壮大なデザインだ。

ここまでの5つの門をくぐり自然の景色と調和させながら天界への旅としてデザインされている。このお寺全体が『天界への旅』をテーマに作られていると思うと気が遠くなるような、本当に凄い建造物だと思った。
大猷院は自然美の中に人工の殿堂美が融け込む様に作られているので歩いてまわるにはかなり気持ちのいい場所だった。

今回、輪王寺の世界遺産でもっとも気に入ったのはこの天界への旅だった。まさかこんなにも凄いものだったとは・・・
小学生の時にこういう凄いデザインですよと教えてほしかった。(もしかしたら教えてたのかもしれないけれど)

二荒山神社

二荒山神社

二荒山神社の入り口の鳥居。この鳥居の奥に『神門』がある。

古くから霊峰二荒山(ふたらさん・男体山)を神の鎮まり給う御山として尊崇したことから、御山を御神体山と仰ぐ神社。

二荒山神社の拝観料は200円。

神門

二荒山神社の神域は男体山、八峰を含み広大で、「華厳の滝」、「いろは坂」、「神橋」なども含まれ、伊勢神宮についで実は日本で二番目の広さとなる。

神門を抜けると正面に『拝殿』がある

拝殿 入母屋造(はいでん いりもやづくり)

拝殿

1645年に作られた世界遺産

日枝神社(ひえじんじゃ)

日枝神社

神社の周りを回ると健康になると言われている世界遺産。現在、日光に残っている山王社はこの日枝神社のみ。

神輿舎(しんよしゃ)

神輿舎

日光では最も古い建物で御祭神の神輿三基を収める江戸時代初期の建造物。
この建物も世界遺産に登録されている。

大国殿 宝形造(だいこくでん ほうきょづくり)

大国殿

世界遺産
1745年に建設

宝刀 大太刀 太郎丸

世界遺産、大国殿の中にあった『宝刀 大太刀 太郎丸』と言う総長260.5センチ、刃長179.2センチ、重さ7.2キロもある刀が凄い存在感だった。こんな厳つい刀、原哲夫の漫画『花の慶次』じゃないと扱えないのではないかと思った。

唐銅灯籠(化け灯籠)

国指定重要文化財

唐銅灯籠(化け灯籠)

昔、この灯籠に灯りをともすと、怪しげな姿が映し出され、それを見た侍が斬りつけた刀傷が七十数カ所もあることから化け灯籠とも言われている。

唐銅灯籠(化け灯籠)の刀傷

おそらくこれが侍が斬りつけたと言う刀傷。

朋友神社(みともじんじゃ)

世界遺産

朋友神社

看板には学問、知恵の神と書いてあった。

二荒霊泉(ふたられいせん)

二荒霊泉

古くから若返りの水と言われていて美容のパワースポットでもあるらしい。この湧き水、「酒の泉」で酒を造ると銘酒ができると言われていて、地元の醸造元で信仰があるらしい。
生で飲めるのかどうかわからなかったのだが折角なので俺はちょびっとだけ飲んでみる事にしたが味はイマイチだった・・・

二荒山神社 本殿

世界遺産
1619年 徳川二代将軍秀忠公造営

二荒山神社

二荒山神社の歴史は勝道上人(しょうどうしょうにん)が山林修行を行い、日光山(二荒山、男体山)を開山、四本龍寺(現輪王寺)を建て、二荒山神社、輪王寺など日光山繁栄した事から始まったと言われる。

二荒山神社本殿

古くから霊峰二荒山(ふたらさん・男体山)を神の鎮まり給う御山として尊崇したことから、御山を御神体山と仰ぐ神社。正式名称は「二荒山神社」だが宇都宮市の二荒山神社(宇都宮二荒山神社)との区別のために「日光二荒山神社」と呼ばれる。

神橋(しんきょう)

神橋

聖地日光の表玄関にある朱塗の美しい橋『神橋』(28メートル、巾7.4メートル。)。日光二荒山神社の建造物で国の重要文化財、世界遺産

日光の社寺、入り口

神橋前にバス停があるので世界遺産巡りのバスに乗って行く事も出来る。
このバス停から日光の社寺の入り口があるので階段を上って勝道上人銅像前まで歩いて5分程度。

北斗七星の配置にデザインされた日光東照宮

日光東照宮

最後は日光東照宮、徳川家康を祀った神社で当初は比較的質素な作りだったが三代将軍家光の1636年「寛永の大造替」によりの絢爛豪華な形となった。現在は『陽明門』が改修中で見る事が出来ない。残念な事に今、日光は大改修中でかなりの見所が改修中になっている。その為、魔除けの逆柱も良く見る事は出来なかった。

日光に来るのは20年ぶり以上なのでほぼ記憶に無いのだが本地堂(薬師堂)の内天井に描かれた『鳴竜』の事だけは微かに覚えていた。竜の絵の下で拍子木を鳴らすと、音が拡がらずに共鳴・反射し竜が鳴いているように聞こえるのを小学生の頃もこうして聞いていたなと断片的にだが思い出す事が出来た。

拝観料は1300円

見ざる言わざる聞かざる

有名な三猿、見ざる言わざる聞かざる。描かれた彫刻の事など記憶にさっぱり無かったのだが『見ざる言わざる聞かざる』と言う言葉だけは強く記憶に残っていた。今、思えば小学生の時に日光移動教室で勉強した事は『見ざる言わざる聞かざる』と言う言葉だけしか憶えていない。

日光東照宮は北斗七星の配置にデザインされていた

日光東照宮は、陰陽道に強い影響を受け、主要な建物を線で結ぶと北斗七星の配置と寸分違わぬよう設計され、鳥居、陽明門、唐門、本殿を結ぶ延長線上に北極星が来るように建物が造られている。更にその線を真南に行けば江戸位置する様に設計されている。

日光東照宮の東照は「東の天照大神」、家康公を東国の天照として神格化した意味で北極星は神が済む場所とされていたので神格化された家康公が北から江戸を見守ると言う事らしい。それにしても昔の人は壮大なスケールでデザインをする。また、時の権力者(それも徳川家康ともなると)の権力も半端じゃない。

三代将軍家光のお墓、大猷院廟はテーマが『天界への旅』だったし。

石鳥居(いしどりい)

重要文化財

石鳥居

1618年、石鳥居の石材は九州から船で運ばれ、その後陸路人力で運ばれ作られた。

五重塔(ごじゅうのとう)

重要文化財

五重塔

1648年年に建設、その後火災にあったが1818年に再建。塔の中心に心柱(しんばしら)が据えられていて耐震構造に優れ現在でも高く評価されている。東京スカイツリーもこの耐震システムを応用して設計されたと言われ、この辺りにやけにスカイツリーと五重塔の並んだポスターが張ってあった。しかも五重塔の建つ場所の標高が東京スカイツリーとほぼ同じ高さだと言う。

五重塔の起源は『ストゥーパ』で五重の塔がなぜ五重かと言うとこの世を形づくる五つの基礎「地」、「水」、「火」、「風」、「空」を表している。まるで俺の大好きな映画『フィフスエレメント』みたいだ。
インドネシアの世界遺産で世界最大級のストゥーパがあるボロブドゥル寺院遺跡群などが有名)

表門(おもてもん)

重要文化財

表門

最初の門で仁王像が安置されているところから仁王門とも呼ぶ。

三神庫(さんじんこ)

重要文化財

三神庫

「百物揃千人武者行列」で使用される馬具や装束類が収められていて、上神庫の屋根下には「想像の象」(狩野探幽下絵)の彫刻がほどこされてる。この彫刻はかなりかっこ良くて見たときは夢を食べる想像上の動物『貘』か『ゾウ』かかなり迷ったが想像上のゾウだった。右側はまだマンモスとかそんな感じもするけれども左側はなんだか唐獅子っぽくもある。実は俺、この時代の想像上の動物のデザインがかなり好きだったりする。

神厩舎・三猿(しんきゅうしゃ・さんざる)

重要文化財

神厩舎・三猿

『見ざる言わざる聞かざる』で有名な神厩舎は、実はご神馬をつなぐ厩(うまや)だった。小学生の頃に一度、来ているのだがサルの事以外さっぱり憶えていなかった。
長押上には猿の彫刻が8面あり、人間の一生が風刺されていて、その中の一つがあの有名な「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿の彫刻。

御水舎(おみずや)

重要文化財

御水舎

神様にお参りする前に、手を洗い、口をすすぎ、心身を清める為の建物。

陽明門(ようめいもん)

国宝

陽明門

日本を代表する最も美しい門で、いつまで見ていても見飽きないところから「日暮の門」とも呼ばれている。残念な事に改装工事中だった。日光の見所の一つとしてかなり楽しみにしていたのでとてもショックだった。

魔除けの逆柱

魔除けの逆柱

陽明門の完成度があまりにも高すぎるので魔除けの為に一本だけ逆柱にしている。改装中のため、よく見る事が出来なかった。

廻廊(かいろう)

国宝

廻廊

陽明門は見る事が出来なかったが廻廊の方はばっちりと見る事が出来た。一つ一つの彫刻が本当に凄い。

唐門(からもん)

国宝
全体が胡粉(ごふん)で白く塗られ、細かい彫刻が沢山ほどこされているかなり豪華な門だった。中でも屋根の上に乗っている黒い唐獅子の彫刻と二匹の龍の彫刻はかなりかっこ良く今回、日光で見た彫刻の中で一番かっこ良かった。

唐門

日本の伝統的な彫刻はかなり好き。特に空想の動物などの雲をまとっている感じがたまらない。

日光東照宮

神輿舎(しんよしゃ)

重要文化財

神輿舎

春秋渡御祭に使われる、三基の神輿が納められている。

祈祷殿(きとうでん)

重要文化財

祈祷殿

結婚式や初宮などのご祈祷が行われる。

眠り猫(ねむりねこ)

国宝

眠り猫

左甚五郎作と伝えられるもっとも有名な彫刻のうちの一つ。

奥宮(おくみや)

重要文化財

奥宮

御宝塔からなる御祭神のお墓所。

鋳抜門(いぬきもん)

重要文化財

鋳抜門

椎名伊豫が1650年に作った門で、唐銅で屋根、柱、壁などが作られている。

奥宮御宝塔(御墓所)

重要文化財

奥宮御宝塔

徳川家康公の神枢をおさめた宝塔で当初は木造であったが後に石造に改められ五代将軍綱吉公の時に現在の唐銅製(金、銀、銅の合金)になった。制作者はこちらも椎名伊豫。

叶杉

樹齢約600年

叶杉

諸々の願い事をこの杉のほこらに向かって唱えると願い事が叶うと伝えられている。この辺りはわりと空いていたのにこの杉の場所だけみんなが願い事をしているので並んでいた。

有名な『鳴竜』が見られる御本社

世界遺産、国宝

有名な『鳴竜』が見られる御本社

残念ながら内部は撮影禁止だった。20年以上前の小学生以来なのでほぼ記憶に無いのだが本地堂(薬師堂)の内天井に描かれた『鳴竜』の事だけは微かに覚えていた。竜の絵の下で拍子木を鳴らすと、音が拡がらずに共鳴・反射し竜が鳴いているように聞こえるのを小学生の頃もこうして聞いていたなと断片的にだが思い出す事が出来た。

それにしても小学生頃の記憶は『見ざる言わざる聞かざる』と言う言葉だけしか残っておらず全然勉強にならなかった。当時、北斗の拳の影響下にある子供だった俺たちに日光東照宮は北斗七星の配置にデザインされているんだよと教えてくれれば目を輝かせて学んだはずだ。小学校の先生は少なくとも少年ジャンプくらいは読んだ方がいい。

日本の伝統的な芸術、彫刻やオブジェがマジでかっこ良すぎる!

風神

二天門にあった風神の像

若い頃にはお寺や仏像などジジ臭い趣味だと思っていたけれども、日本の伝統的な芸術、彫刻やオブジェなどのデザインがマジでかっこ良すぎる。俺も歳をくったと言う事か?それとも感性が磨かれたと喜ぶべきか。流石は世界遺産、日光の社寺にある伝統的な日本の芸術だと思った。

輪王寺、大猷院にあった彫刻やオブジェ

まずは上の写真の二天門にあった風神の像。これがめちゃくちゃカッコいい。色とかちょっと剥げてきているのだけれどもそれがまた、味があって凄くいい雰囲気。今にも飛び出してきそう。

二天門の雷神

雷神はこんな感じ。風神と比べるとわりと奇麗。

風神

三国無双とかに出てきそうだ。きっとゲームデザイナーの人たちもこういうのを参考にしながらデザインしているのだろうなと思った。

雷神

二天門にあるこの二つの像も色からすると風神と雷神なのかな?
三国志に出てきそうなカッコいい鎧を纏っている。

輪王寺

この夜叉門の唐獅子は本当にかっこ良かった。立体感や鮮やかな色使いがたまらなく良い。大猷院廟にある五つの門はどれもこれも本当にこだわって作られている。

唐獅子の渦巻いた鬣

特にこの写真の様に立体的に渦巻いた感じがたまらない。俺は日本の伝統的な芸術の中でも何故かこの渦巻いた感じに特別な思い入れがある。(ちょっとマニアックだけど)

夜叉門の鳥

夜叉門には鳥の彫刻もある。

青い唐獅子

青い唐獅子。大猷院廟は唐獅子が沢山あったので見て回るのに凄い時間がかかった。

エメラルドグリーンの唐獅子

緑の唐獅子、俺は日本の空想動物の中でも唐獅子が一番好きだ。勿論、龍とか麒麟とか貘なんかも好きなのだけれども唐獅子が一番だ。日光には唐獅子の彫刻などが沢山あるので唐獅子好きにはたまらない。

唐獅子

この辺りの画像は唐獅子マニアにはたまらないはず。

唐獅子

こんな細部にまでこだわっていて本当に凄いと思う。しかも一個、一個手作りしなければならない。今みたいにコピペとか無い時代だからね。

唐獅子

なんでこんなに立体なんだ!見ているだけでドキドキしてしまう。

カラフルなお寺

お寺の造もカラフルで凄い。若い頃は寺の造などに見向きもしなかったのだが最近では見ているだけで楽しい。

ワンピースのジンベイに似ている

この青い人(鬼?)、表情が凄く良い。何かに似ているなと思ったらワンピースのジンベイか。

大猷院の彫刻

大猷院の彫刻。

龍の噴水

これは勝道上人の銅像のすぐ下にあった龍の噴水。葛飾北斎の絵から飛び出てきたみたいでめちゃくちゃかっこ良かった。

東照宮にあった彫刻やオブジェ

空想のゾウのオブジェ

これは空想上のゾウかな?めっちゃ渋い!特に目が金色で良い。日光は流石に世界遺産だけあってこんなに凄いオブジェがゴロゴロある。芸術は時の権力者が作らせるのだなと改めて考えさせられた。徳川家の権力は本当に凄かったんだな。それにしても凄い迫力だ。

三神庫

三神庫の「想像の象」(狩野探幽下絵)の彫刻。この彫刻はかなりかっこ良くて見たときは夢を食べる想像上の動物『貘』か『ゾウ』かかなり迷ったが想像上のゾウだった。

見ざる言わざる聞かざる

有名な三猿『見ざる言わざる聞かざる』

唐門の細工

これは唐門の細工。めちゃくちゃ細かくてすごい。こういうのを木彫りで作ってしまうんだから昔の日本人は本当に凄かったんだな。今は色々と便利な世の中になったけれども昔より衰退してしまった貴重な技術も多いいのだろうなと、こういう場所に来ると考えてしまう。

唐門の彫刻

唐門には色々な彫刻などがあって見所満載。この鳥の彫刻も種類違いが沢山ある。

廻廊の彫刻

国宝である廻廊の一面。流石に国宝だけあって凄い。

狛犬

これは狛犬かな?やけにカッコいい。毛並みの渦感とかたまらないな〜
なんだかかなり俺の趣味に偏った紹介になってしまった。

日光の世界遺産にはこういう素晴らしいオブジェが沢山あるので見て写真を撮っているだけでかなり楽しい。また来たいと思う。

日光日帰りの旅で掛かった費用

電車代
片道1660円、帰りは特急を使ったので+1000円で合計4320円

バス代(世界遺産巡り手形)500円

拝観料
日光山輪王寺900円
日光二荒山神社200円
日光東照宮1300円

昼食代 約1000円
帰りの駅弁 約1500円
飲み物代 約300円

合計 約10,020円

二人で合計、約2万円
今まで色々な世界遺産を見てきたけれど、中でも『日光の社寺』はかなり凄い部類に入るのでデートコースとしてはありなんじゃない?

公開日: : 最終更新日:2019/04/02 世界遺産 日本の世界遺産

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