世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論 長崎裕麻 著
フィジーに行く前にぜひとも読んで欲しい本『世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論』
著者の長崎裕麻さんはマリちゃんがフィジーに留学していた時にお世話になった方で、ちょうど俺たちがフィジーに行く前に出版された。普段、本なんて全く読まないマリちゃんが珍しく買ってきたのがこの本だった。
この本はとても読みやすくて活字嫌いの人間でもサラサラっと1日か2日で読めてしまうくらい気軽な本。
本の内容は9年間、フィジーに住んでいる裕麻さんから見たフィジアンの日常を通じて、フィジアンがどのように考え、どのように行動しているかがおもしろおかしく書かれている。
“テキトーな社会には、自分も他人も許せる心の余裕とゆとりがある”
これは本当にそうだなと思う。日本みたいにキチ!キチ!っとしているとキチっとしていない人に対してみんなかなりキツい気がする。もちろん、キチっとしている方が良い事も沢山あって、例えば病院なんか絶対日本の方がいいと俺は思う。
“健康になる為に生きている訳じゃない”
これはかなり深くて考えさせられた。
フィジアンは健康になる為に生きている訳じゃないから好きな物とか食いまくって太りまくって、その結果、早死にするかもしれないけれども”今を楽しむ”と言う事が人生の最上位にあるのであって長生きする事ではないんだよね。
この本のテーマは本のタイトルの通り、世界一、幸せ度数の高い国民フィジアンの非常識な幸福論でとても興味深い。
実際に、フィジーに行った際にはこの本を読んでいたおかげで、フィジアンのダラダラした生活が愛おしく、ルーズな仕事っぷりも好感度が高く、フィジアンの親切な振る舞いに心から感謝した。
色々な国の色々な文化や習慣を見てきたけれども確かにフィジアンは明るくて人当たりが良く、楽しそうだ。そして何よりも親切であたたかい。ちょっと道を聞いただけで目的地まで連れて行ってくれるし、お金を請求される事もない。いままで色々な国に行ったけどフィジアンほどウェルカムな人たちは初めてだった。
これがエチオピアとかだったら変な奴に話しかけれて、意味不明にお金を請求される事もしょっちゅうだ。行く国によってここまで人々の対応が違うのかとびっくりする。
フィジーの人口の約4割〜5割はインド人で、ここでも人種の差を思いっきり感じる事が多々ある。
俺たちがあるお土産物屋さんの通りを物色していた時の事だ。商売に一生懸命なインド人のお土産物屋さんで、あーだこーだとまくしたてられるのをかわしながら隣のお土産物屋さんを覗いてみるとなんとフィジアンのおばちゃんが横になって寝ているではないか。そのおばちゃんは俺たちに気がつくと『やあ』と軽く言ったまま寝転がっている。
なんなん?この温度差は?
本当に笑ってしまう位のインド人とフィジアンのお店の運営スタイルに差がある。どっちがいいとか言いたい訳じゃないけれども、フィジアンの適当さ、清々しいまでの働かないっぷりが気持ちよい。しかし不思議とフィジアンのお店の方で買いたくなってしまうのだから面白い。
こんな感じでフィジアンを愛おしく思いながら旅出来たのはこの本を読んでいたからかもしれない。
フィジーに行った際には著者の長崎裕麻さんにもぜひ会ってみたかったのだけれどもタイミングが悪くちょうど日本に帰国していて会う事が出来なかったので残念だ。
さくっと読めるし、とても面白い本だからフィジーに行く前、もしくはフィジーに興味がある人はぜひ読んでみて欲しい。日本の常識とはまた違ったフィジーの常識、自由に、そして幸せに生きるヒントになるかもね。
やーっと手に入れたゆーまさんの本。
あー、そうだよなー。
そうそう!
…とか、納得と言うか、私がフィジアンが好きな理由の裏付けがこれなんだなーって教えてもらった本。
この本を読みながら
自分を思い返してみたり
フィジアンだからこそできる行動に笑ったり
全てが頭の中で鮮明にイメージできて
もう、本当、やっぱりフィジーが好きだなんだなーと再確認出来た。
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