実写版「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」の感想
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読書&映画
今更ながら実写版の攻殻機動隊を見てきた。後で見に行こうと思っていたら上映している映画館がみるみるうちに減っていって、3D上映はあっという間に終わっていた。こんなことならクソ高く(3400円)て躊躇したけれどもiMAXの4D上映で見ておけば良かった。(でも二人で映画一本見て7000円近い料金設定ってどうなの?)
実写版「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」
結論から言うと気になる点はあるがメチャクチャ楽しかった。何よりも押井版の攻殻機動隊に深いリスペクトが感じられた。
1995年の押井版の攻殻機動隊は、すでに完璧な作品だったけれども、やっぱり実写はすごい。ぶっちゃけ一番の見所は予告編で出ている押井版の名シーンを実写化しているシーンなのだけれども、あのアニメがこのクオリティで実写化されるとやっぱり嬉しいね!
少佐が光学迷彩でビルから飛び降りるシーンや芸者ロボ、ゴミ清掃車の男との対決シーン、どれを取っても原作(押尾映画版)のファンならゾクゾクしちゃう。ついでにタケシの見せ場までちゃんと作られている。
キャストで言えば主演のスカーレット・ヨハンソンはすごく良かったし、バトー役のピルウ・アスベックもばっちりだ。俺的にこのキャスティングは100点。
さらに、荒巻大輔役のタケシも良かったし、まさかの桃井かおりまで出演。強いて言えばトグサは日本人にして欲しかったな。例えばトキオの長瀬あたりで。
世界観もメチャクチャよくて、モデルは香港かな?
ちょいちょい香港っぽいシーンが出てくる。
劇中でみんなは普通に英語で話しているのだけれどもタケシだけが普通に日本語で喋っていた。原作ファンなら攻殻機動隊の世界観からすると電脳化によってすでに言語なんてなんでもいいレベルの未来になっている事は容易に想像がつく。でも、初見のまりちゃんですらその世界観に特に違和感を持っていなかったからやっぱりハイクオリティの映像って言語による説明が一切なくてもそう言うもんなんだと思わせる説得力があるんだなって思った。
オリジナルストーリー
今回の実写版、攻殻機動隊は押井版を元にオリジナルストリーに仕上げていたまた。人形使いの代わりに神山アニメ版のソリッド・ステート・ソサエティに登場したクゼを起用。ただし、ほとんど名前だけでソリッド・ステート・ソサエティのストーリーは一切関が係ない。でも、やっぱり俺は個人的には人形使いが好きだな。(人形使いのストーリーがウォシャウスキー兄弟に影響を与え映画マトリックスが作られたと言われている)
もちろん、映像化の都合でストーリを変える必要はあるのかもしれないけれども(細かい改変はすごく良かった)大枠はオリジナルストーリーで良かったんじゃね?ってのが正直な感想。
なんつーかハリウッドっぽいストーリー。
ただ、まぁ細かい事はいいんだ。あの圧倒的ハイクオリティな映像で攻殻機動隊が楽しめたんだもの。
最高だぜ!
原作
原作(コミック)はなんと1989年
俺なんかは当時まだ小学生で、当時流行ったSF映画といえばバック・トゥ・ザ・フューチャー
インターネットどころか携帯電話だって見たこともなかった。そんな30年近くも前にいネットの世界にダイブするなんて発想で漫画を書いていたのだから半端じゃないよね。
俺が初めて攻殻機動隊を見たのは押井版の攻殻機動隊で、見た当時はAKIRA並みにすげーって思ったけれども後々、インターネット関係の仕事に就くにつれて原作者の士郎正宗さんの偉大さがわかってきた。ただ、絵がオタクっぽ過ぎて映画を見ていなかったら絶対に手に取らなかっただろうなと言う絵柄。
当時読んだときは難し過ぎてよくわからなかったけれどもインターネットが浸透してから読み直したらこの人、マジで先をいってるんだなってことがよくわかった。
多分、今読んでもすげーってなるけれども文字が多くて、かなり細かく説明されているのでかなりマニアックな人向けの漫画。読むのが大変だけれども内容はマジですごい。
企業のネットが星を被い
電子や光が駆け巡っても
国家や民族が消えてなくなるほど
情報化されていない近未来
ちなみに原作の時代設定は2029年に人形使いの事件が起こる。(ゴーストインザシェル)
あと10年ちょっとじゃあの未来は遠いな
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