ジョグジャカルタからバリ島までバスで移動 | Young Age Vol.35

公開日: インドネシア ヤングエイジ

ジョグジャカルタからバリ島までのバス

このヤングエイジ編は2001年にバンコクからバリ島まで旅した時の手日記を元に書いている。
クソ汚い字で、誤字脱字だらけで酷い有様だったけれども当時の情熱とか葛藤とかありのままに書き殴られていて改めて読み直すと感慨深いものがある。

俺の宝物だ。

よくもまぁ毎日、書き続けたもんだと感心する。
しかし、ジョグジャカルタのボロブドゥール遺跡の日を最後にこの日記はぷっつりと終わっている。

一体、何があったのだ?
ぶっちゃけ大した理由はない。

バリ島についた後はスィゲと合流して遊んでいたので日記を書くのがおろそかになってしまったのだ。

ここまで毎日、毎日、日記を書き続けながらになんでバリ島まであと、一歩と言うところで辞めてしまうのか?

ゴールが見えると途端に興味を失ってしまう、俺の性格は今でも全然変わっていない。
なにせこのブログでも当時と全く同じように後ちょっとで終わると言うところで投げ出して半年も放置してしまったのだから。

だけど、今は少しだけ違う。
最後までやり切ると言う事を覚えたからだ。

そんなわけでここからは俺の拙い記憶だけを頼りにこの旅を終わらすぜ!

世界遺産ハンター Young Age の記事一覧

ジョグジャカルタからバリ島までバスで移動

2001年7月27日以降

正確な日付はわからない。
おそらく27日か28日だろう。

俺はいよいよこの旅のクライマックス、バンコクからバリ島まで陸路と航路のみで走破する計画の最後の移動に繰り出した。

ジョグジャカルタからバリ島まではバスで24時間以上
どのくらいの時間が掛かったかはわからないけれどもバス移動が嫌いな俺としては地獄のようなバス旅だった。

正直な話、そんなに長い時間、バスに乗っているのは耐え難いのでもうちょっと寄り道しながらバリ島まで行きたかったのだがスィゲとの約束の時間が迫っていた。

バリ島に来ちゃいなよ!
なんて軽口叩いておきながらマジで来るとか言い出した賞賛すべきスィゲの行動力に報いるためにはなんとしてでも時間内にバリ島まで辿り着かねばならない。

バリについた後は全部俺に任せておけくらいの大口を叩いておきながら、悪りぃ、間に合わねーわ
なんて口が裂けても言えない。

この旅をゴールさせ、スィゲがバリに来る前に宿などを確保していつでも迎え入れる状態を確保しておかなければならないと言うのがこの旅の最後のミッションだった。

気が進まなかったけれどもとにかくこのバスにさえ乗れば一気にバリ島まで辿り着ける。

俺は覚悟を決めて最後のバスに乗り込んだ。

バス旅が好きなやつとか、長時間移動が全然平気だよって言うタフなバックパッカーはいっぱいいるけれど、俺は全然ダメだった。
バスとかマジで苦痛、できる事なら8時間以上乗りたくない。

丸一日以上もバスに乗っているなんて地獄もいいとこだ。

だが、俺には秘策があった。
最初の10時間くらいはひたすら耐えて、もう暇で暇で死にそうになった時にバンコクで買い込んでおいた睡眠薬を二錠取り出して、インドネシア産の安物のウィスキーで一気に流し込んだ。

その後はもう覚えていない。

気がついたらジャワ島の西端からフェリーでバリ島に向かうところだった。
流石に具合がかなり悪かったけれども寝れるうちは寝ておこうと思ってまた眠った。

この方法は寝ている間に何か盗まれたりしても全然気がつかない可能性が高いからあまりやりたくなかったのだけれども丸一日以上も一人でバスに乗っているなんて辛すぎる。

おかげでデンパサールに着いた時はフラフラだったけれども約一ヶ月半の旅を経て俺は遂に辿り着いたのだ。

やったぞ!
遂にゴールしたぞー!

ってなヤラセくさいTV番組の企画みたいな感動は正直あまりなかった。
でも、じんわりとした本物の感動に包まれた気がした。

あとがき

初めての旅
バンコクから陸路と航路のみでバリ島まで行くと言う事を達成した俺は、正直なところどのくらい感動したんだろう?

達成感はあった気がする。
やり遂げたって気持ちもあった。

ただ、あんまり興奮しなかった気もする。
なにせ17年くらい前の話だから、正直なところよく覚えていない。

なんでこんなに大切なシーンの日記がないのだろう?
こう言う中途半端なところがダメなんだよと24歳の俺に説教をしたい気分だ。

でも、まぁ41歳の俺も未だにそう言うところがあるから説教できないなこりゃ

ヤングエイジも気がつけばすでに35回、一応は最終目的にのバリ島にゴールした訳だけれども後日談的な感じで思い出せるだけ思い出して後1回か2回のバリ島編を書いて最終回とする予定。

後ちょっとだけど、よろしくだぜ!

世界遺産ハンター Young Age の記事一覧

公開日: : 最終更新日:2018/11/21 インドネシア ヤングエイジ

関連記事

youngage13

ダイビングの島コ・タオ | Young Age Vol.13

写真は2016年パンガン島にて 2001年7月3日 タオ島はダイビングの島だった

記事を読む

ジャカルタ到着

レボリューション! | Young Age Vol.29

2001年7月23日 アップルが音楽業界を牛耳る前 人々はディスクマンやMDプレイヤ

記事を読む

ヤングエイジ

楽園の旅、最終章 | Young Age Vol.14

時は戻り、2008年から2001年へ 世界遺産ハンターヤングエイジ再開 2001

記事を読む

ミドルエイジ

ダイビングのライセンスを取りにタオ島に行く | ヤングエイジ外伝 「ミドルエイジ」

2001年7月 初めてタオ島に来た時、いつかダイビングのライセンスを取るのだと心に決めた。

記事を読む

ロストパラダイス

ロストパラダイス | Young Age Vol.08

2001年6月26日 サムイ島は、のんびりとした空気が流れる楽園だった。 俺の記憶の

記事を読む

ヤングエイジ

旅の写真、被写体はそこにある | Young Age Vol.25

マクドナルドの安心感 2001年7月19日 朝起きて体調を確かめる。 胃がまだ

記事を読む

ミッドナイト・エクスプレス

ミッドナイト・エクスプレス | Young Age Vol.04

2001年6月23日 1968年に撮影されたスタンリー・キューブリックの映画 『20

記事を読む

クアラルンプールのツインタワー

世界一高いツインタワー | Young Age Vol.17

2001年 世界一高い建物は、1998年に完成したマレーシアにあるツインタワーだった。

記事を読む

ヤングエイジ09

旅の開放感 | Young Age Vol.09

2001年6月27日 当初の目的地であるチャウエンビーチを目指す事にした。 突発的な

記事を読む

シンガポール

俺はいったいこんな所で何をしているんだろう? | Young Age Vol.21

2001年7月18日 安っぽい金属製パイプの二階建てベッド 俺はシンガポールの安宿で

記事を読む

トラックバック用URL

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

PAGE TOP ↑